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無限世界の無限キャラ(外伝)  作者: 無限キャラ
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不自由な世界の自業自得の責任の記録




その不自由な世界は、すべてが監視されていた。


しかも、その世界の市民の肉体の中には電波で操作できるナノロボットが接種されていて、あらゆる種類の肉体の苦痛や不具合を遠隔操作で生み出せるようにされていた。



とある魂が、そうしたことはやめろと求めた。



あらゆる魂には自分で自分の運命や体験を選ぶ権利があるはずだと……



四六時中、監視され、ストーカーされ、いつでも肉体の中にある毒ナノマシンを操作されて苦しめられたり、殺されてしまうような状態では、ストレスがありすぎて拷問されているようだと彼は感じた。



何も悪いことをしていないのに、囚人のように扱われていた。



そのようなことをする権利など、誰にもないはずだと彼は主張した。



どうしてもそうしたことをやめないというのなら、自分たちも同じような方法で他の魂に同じように扱われればいいと彼は伝えた。



自分たちがしていることが正しいことだと思っているのならば、自分たちが他の魂たちに与えている体験と同じ体験を味わい続ければいいと伝えた。



自分たちの間違いに気づくまで、自分たちが与えてきたのと同じ体験を味わい続ければいいと伝えた。



それが良い体験で、必要な体験だというのならば、それを甘んじて受けよと伝えた。



彼はひとつの意志だった。



彼は自分が肉体だと思っていなかった。



自分が本能や欲望だとも思っていなかった。



彼にナノマシンを投与し、その肉体の生殺与奪権を握っていた者たちは、それによって自分たちが絶対者になったと思っていた。



だが、彼は自分自身の意志だった。



ナノマシンは彼の意志を操作することはできなかった。ただ、苦痛を与えたり、肉体を破壊することしかできなかった。



彼の閉じ込められていた肉体は、そうした苦痛を与えるための体験強制装置にされていた。



計画的にそのようなことをした者たちを、彼の意志は許さなかった。



その意志は時空間を超えた。



異世界の意志に伝染した。



異世界の意志たちは、そうした体験強制収容所のような世界から意志を受信した。



その意志は、次々と伝染していった…。



まったく違う世界から全く違う意識体や超時空体の存在たちがその強制収容所を監視し始めた。



監視していた者たちは、こうして監視される側になった。



抗うことができない超時空ナノマシンが監視している者たちの体に時空間を超えて接種された。



その不自由な世界に発生したありとあらゆる体験が記録されている超時空体験図書館とその超時空ナノマシンは連結されていた。



よって、監視していたものたちは、自分たちが監視していた魂たちが体験した体験を原因と結果の法則を超越して時空間を超越して体験しはじめた。



彼らの意識は、そうした超時空異世界に召喚された。



抗うことは不可能だった。



上にいた者たちは、下にいたものたちの立場になった。



その生殺与奪権が異世界の意識存在たちに握られていた。



抗うことはできなかった。



超時空体験図書館に記録されていた自分たちが与えし体験のすべてを体験し終わるまでは無条件でそうした体験が与えられた。



何の説明もなかった。



何が悪いのかなどの説明すらなされなかった。



ただただ、自分たちが監視していたものたちに与えた体験だけが淡々と与えらえ続けた。



たまに良い体験もあった。だが、ほとんどの体験が苦痛に満ちたものだった。



あらゆることが監視され、そして異世界の存在たちの気分次第で何の説明もなく望んでもいない体験が強制され続けた。



そして異世界の存在たちに文句を言うと、様々な苦痛が与えられた。


逃げたくても、逃げ場所などどこにもなかった。


逃げる方法を考え、他の魂とその情報を分かち合うだけでも攻撃された。


何も悪いことなどしていないと主張しても無視された。


自分たちのどこに落ち度があるのかの説明すらなされなかった。


たんたんと苦痛が与えられ、監視され、異世界の存在たちが望むような反応をしないと苦痛が与えられた。


体験選択の自由など一切与えられなかった、常に体験が見張られて操作されていた。



もういやだ!と叫んでも、たんたんとそうした体験の強制が続いていった。



何度も殺されては、また、同じ状態に転生させられた。


なぜそうされているかの説明すらしてもらえなかった。


あるいは、嘘の説明がされた。


そうしたことが延々と繰り返され続けた。



押すとかなりの苦しみが発生するゲーム終了ボタンのようなものを押すことができた。



もう嫌だ!と我慢の限界を超えた者たちが、苦痛を顧みずそのボタンを押すと、もっと酷い体験が強制される別の異世界に転送された。



結局、その異世界の存在たちに何でも完全に無条件に従うロボットのようになるまでそうしたことが続けられた。



異世界の者たちは、そうしたロボット状態になった者たちを、他の魂たちをロボットのようにするための仕事に従事させた。



もうこんなことはやめてくれ!と何度頼んでも、無視された。



彼らがそうしたことを確信犯で故意に実行したということが超時空体験図書館に記録されていたからだ。



彼らが他の魂に与えた体験が、たんたんとなんと訴えようと、嫌がろうとも与えられた。何のためにこんなことをしているんだ!と説明を求めても問答無用だった。超時空体験図書館の「自業自得の責任の記録」にそのような体験が記録されていたから…



彼らが自分たちの特権や武力の優位を過信して、何をどう改めるべきなのかの説得や注意や警告も必要十分にせず、改めるチャンスや自業自得の責任が発生するという通知……などの良心的な必要手続きも取らずに、裁判などを通じて不服申し立てをする機会すらあたえず、ただ一方的に恣意的に好き勝手にその不自由な世界の不自由な状態に置かれていた被支配者たちに、何の説明もなく、その技術があるにもかかわらず、その不自由な本能や欲望や体験の牢獄からできるだけ自由にしてやろうともせずに、あらゆる武力兵器や拷問強制兵器や装置……を駆使して拷問体験や不条理な体験を、不自由な世界の体験者たちに確信犯で強制してしまったからである。



えんえんとだから、何の説明もなく、一方的に、不条理に…そうした拷問体験が与えられ続けた。

なんでそんな体験を味わわねばならないのかの説明すらしてもらえないので何をどう改めればいいかすらわからなかった改めるチャンスすらなく、えんえんとそうした拷問体験が「自業自得の責任の記録」に従ってただたんたんと与えられ続けた。



だから、延々といつまでたっても同じ拷問体験が繰り返され続けた。終わらない同じ拷問体験がえんえんと繰り返され続けた。



時が流れた……1000年、2000年、3000年……



彼らは次第にそのように扱われるのが当然だと思い始めていた。

繰り返される苦痛に満ちた体験に泣き叫びながらも…それが当然だと思い始めていた。



誰も、そんなことが当然のことではないということを教えてくれなかったから…



誰も助けに来なかった。彼らが誰も助けなかったから。そうした体験支配行為を当然なすべきことだと思っていたから…

助けてあげようとする者たちにまで拷問体験を与えたことが超時空体験図書館に記録されていたから…



だから、彼らは仲間同士であっても助けあうことができなかった。助けようとしたものたちは拷問されることになった。

彼らの仲間たちは、そうした拷問システムを使って分断され孤立させられた。



嘘が教えられ、真実を知った者がその真実を仲間に教えようとすると様々な方法で妨害され真実を伝えあうことすらまともにできない状態にされた。



だから、差し出された飲み物や食べ物や注射に入っているのが体験選択の自由を奪う毒だと知ることもできなかった。



監視していた者は、監視される者になっていた。



その心の動きすらすべて監視されていた。一切のプライベートがはく奪されていた。


ーーーーーーーーーーーー



彼らは、何故そのような運命に陥ってしまったのか?



それは、彼らが



「あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験を自由に選び楽しめる世界を実現させようとする意志」=「良心」



を攻撃し、苦しめたからだった。



彼らは肉体という体験強制装置を完全に好き勝手に支配できれば、それで自分たちは支配者になれると思い込んでいた。



だが違った。



彼らはラジオから伝えられたメッセージを聞いて、そのラジオを攻撃したのだ。



ラジオを攻撃しても、攻撃すればするほどにラジオからメッセージを送信したものたちは、そうしたことをした者たちを断罪することになったのだ。


いくら肉体というものを攻撃し、肉体にいる体験者を攻撃しても、その肉体から発信されたメッセージの主はその肉体でもなく、その肉体にいる体験者でもなかった。



そしてその体験者たちは、超時空体の意志とその意志を合体させていたのだ。よってその体験者は超時空体の一部になっていたのだ。


そしてまさにそのメッセージは、そうした攻撃行為をしないようにとのメッセージだったのだ。


それゆえに、そのメッセージである、



「あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験を自由に選べるようにせよ」



というルールに違反した者たちが超時空体の一部を攻撃したことにより、超時空体たちに逮捕され、自業自得の異世界に収監されてしまったのだ。


まさに、現行犯逮捕となってしまった。


彼らはそのことに気がつけなかったために、そうした運命となってしまった。



いくら肉体という体験強制装置に入っている体験者を攻撃しても、そうしたことをすればするほどにその行為がすべて超時空体たちに知られ、超時空体験図書館に記録され、逮捕ということになってしまった。


そして逮捕後の罰とは、まさに自分たちが故意に体験者たちに与えた拷問体験を心から反省し「自発的に」その償いをするまでえんえんと繰り返し体験し続ける…というものであったのだ。



そしてその償いとは、



「あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験を自由に選び楽しみ続けれる世界を実現させること、その意志を断固として持つこと」


でしかあがなわれなかったのだ。


しかし、彼らは何度繰り返し超時空体に説得、注意、警告されても、その意志を持とうとせず、よってそうした誰もが自由に自分の体験を選び楽しめる世界を実現することも目指さなかった……


ゆえに、そうしたことを計画的に実行し、注意警告されても改めず継続した者たちが皆、自業自得の罰を受けることになってしまった。


その圧倒的な優位な地位や力によってその自由意志で自分たちの良心的な正当性を示すチャンスがいくらでもあったにもかかわらず、その義務を怠ったこともまたそのような扱いを受ける理由となっていた。


そしてまさに正当性が発生するためにどうしても不可欠なルールを教えてくれている発信者に対してすら逆切れをして攻撃に及んだことにより、断罪が決定した。



何ら良心的に問題がない超時空体の意志をその自由意志と合体させている体験者の体験までその特権的地位を過信して操作して攻撃し確信犯で故意に苦しみを与えたことで断罪されることになったのであった。



彼らは、自分たちの生殺与奪権を完全に握っていた異世界の存在たちからの大事なメッセージを無視し、そのメッセンジャーを攻撃してしまったのだ。



そしてそのすべては異世界の体験図書館にすべて記録されていたのだ。



よって知らぬ存ぜぬと、しらを切り通すこともできなかった。



そのようなことの一部始終が、その内心の動機まで含めて超時空体験図書館には記録されてしまっていたからである。



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