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紗羅の過去

【おはようございます!ニュース○○のお時間です。まず初めにお伝えするのはこちら、最近若者にとても人気のある、男女混合アイドルユニット ”RE:START(リ スタート)”さんの全国ツアーの裏側に迫りましっ…】

 プチッ。

「あっーーーー!なんで消すの!?私ライブ行けなかったんだから見せてよお!お姉ちゃんは()()()()のことなのに嬉しくないわけ?」

「っ~~~!恥ずかしいの!見るなら私がいない時に見て!!」

「無理だよリアタイだし~。」そう言いながら妹(海瀬 葵(うみせ ひま))は再びニュースをつけた。どうせ録画してるくせにわざわざリアタイね。妹のヲタ活にはついて行けない。

「はいはい。じゃ、行ってくるからカギ閉めて出てねー」呆れながらも事務所に行く時間になったので家を出ることにした。

「うん‼行ってらっしゃーい。今日もがんばれっ!」

一緒に住んでるのは妹だけ。だから妹に家事とか負担をかけているかもしれない。でも、あの日が来るまでの生活と比べれば断然良い。嗚呼。思い出したくない。朝から嫌な気分になってはいけないと思い、某ミュージックアプリで、今の気分とは裏腹なハイテンションな音楽をかけた。

――――――――――――――――――――――3年前―――――――――――――――――――――

                     バシンッ!!!

「アイツが出ていったのも、全部お前のせいだろ!!!おい!紗羅(さら)!」

「うっ、、、うぅ。」

この家族を縛っていたのは、家庭内暴力。そういうものだった。母親はこれに耐えれず妹と私の2人を見捨てて逃げた。父親にとって私たちは荷物でしかなかった。16歳の誕生日、()()()だった。あの人が何故か優しく接してきて、いつもと違う態度に困惑しているうちにあの人の手は私の太ももあたりに来ていた。私は動揺で微動だに動くことができなかった。 ピンポーン!

「ちっ!!なんつータイミングなんだよ。」

周りにはいい顔をしている()は玄関へ向かった。

物凄い、恐怖と今までの気持ちの緒がぷつんと切れ、部屋で寝ていた葵を連れ、裏口に回り、、、

                   逃げた。母と同じように。

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