13話 対処してみた(説明)
あっ……今さらですが、思い出しました。すみません、一つ謝罪があります。
前回の記念動画が始まる前に、
『ケッチャンとはここでお別れです。もう、お別れね、寂しいわ~(中略)バヒバヒ~』
などとほざいたわりに、動画の最後、録画だけどもう一回登場しちゃいましたね。
もう顔見なくて済むと思ってたのに、嘘つき!
なんて憤慨した方がいましたら、すみませんでした。猛省っ! もうせん!
……ってことで、本題に入っていきます。
今回は『対処してみた』という文字どおり、受けたいじめに対して、何らかの行動を起こしてみたものです。
みなさん、対処と聞いて思い浮かぶ行動は何でしょうか?
考えられるものを、ケッチャンなりにまとめてみました。画面左側に表示しますね。
まず、大きく分けて三つあります。
一つ目『声を出す』
二つ目『訴える』
三つ目『逃げる』です。
他にもあるかもしれないですけど、だいたいの行動は、このどれかに分類されるかな、と思ってます。
表現が端的すぎてわかりにくいかもしれませんので、詳細を付け加えて説明していきますよ。
では『声を出す』から説明していきます。
もちろん、そのままただ発声するのではありません。
具体的には『報告・連絡・相談』、よく耳にする『ほう・れん・そう』ってやつですね。
まずは、いじめられたという事実を親に報告あるいは相談します。
そしたら、親が学校に連絡して、相談してくれる筈です。
すると、今度は学校からいじめっこ側に連絡等があって、然るべき対応がとられる、というものです。
ちょっと、安易すぎますか?
ここでの然るべき対応は、停学等の処分を想定しています。
もしかしたら、学校側が何らかの不手際を認める、なんてこともあるかもしれないですね。
入学後四日目から不登校になる原因なんて、いじめか怠惰しか無いですから。
怠惰デスねぇ――では済まされず、教育する側として、ちゃんと生徒に向き合っていなかったのでは? なんてことが問われることもあるかも、です。
あと、今回はゲーム機などを盗られた、という事実と証拠があるので。警察に通報することで、こちらも然るべき対応がとられるんじゃないですかね。
ケッチャンはちゃんと、『貸してない!』って言ってますので。
動画を観てくれたみなさんも、聞きましたよね? ねっ?
いじめっこがいくら『借りた』と言い張っても無駄なのです!
では次に二つ目、『訴える』です。
本当は『やり返す』でも良かったんですが……ちょっと、言葉が良くないかもしれないなー、とも思ったので。
それに、大流行したテレビドラマで、有名なセリフがありましたからね。乗っかろうとも思ったんですけど。
『やられたらやり返すバイ――』ってやつですね! ……え? なんかちょっと違うって?
今回の場合は、いじめられた証拠が映像としてバッチリ残っているので、具体的には『法的に訴える』ですね。
いじめは立派な犯罪です。いじめっこ、あるいは監督責任として、いじめっこの親。あるいは学校相手にも損害賠償を請求できるんじゃないでしょうか?
配信動画では、ぼかしとかイラストでの編集をしてましたけど、元の映像にはちゃんと顔もバッチリ映ってますから。
四月にいじめを受けて不登校になったから、万が一に備えた――と言えば、眼鏡にカメラを仕込んだ理由になるでしょうし。
ただし、いじめられたのが本人ではなくてケッチャンだってバレたら、その時点でアウトですけどね。
いい年こいたおっさんが、高校一年生の男子生徒になりすまし、学校に侵入して、カメラを仕込んで無許可で撮影して、自らいじめられた――
これって、『ただの変態が盗撮目的で学校に侵入したら、いじめという制裁を受けた件』で話が終わりそうですね。
そして、いい年こいたおっさんではない!
最後に三つ目、『逃げる』です。
一番楽なのはこれですね。
嫌な人間、嫌なことには関わらない。ただただ、自分の中に抱え込んで現実逃避するだけ。
でも、間違いなく精神的に一番ツラいし、何も良い方向には進展しません。
だから、一番やっちゃいけないことだと、ケッチャンは思うのです。当然ですね。
具体的な行動には、『我慢する』『引きこもる』『自殺する』なんかがありますかね。
でも、やっちゃいけないなんて、言うのは簡単ですけどね。逃げることしかできない、それしか考えられない――っていう人が多いのが現状なのでしょう。
逃げは痔、なんてドラマがありましたっけ。
痔って、排便の時が一番痛いですよね。
便秘の人にとっては硬くて痛すぎるし、下痢の人にとっては何回も痛い。軟膏塗ってもすぐに拭っちゃう! なので、どっちもツラいんです……って、何の話ですか?
はい。三つの行動を説明しました。
それでは、今回の『対処してみた』は一体、どの行動をしてみるのかというと――
それは、CMのあとデス!
――画面の前でずっこけてくれた人が、もしも一人でもいたら、ありがとうございます!
では、気を取り直して。
今回の『対処してみた』でやってみたのは、もちろん――
三つ全部、デス!