はじめに
はじめに。
この物語は、今流行りのチート勇者が活躍するわけでもなく、異世界転生をして楽しい人生を歩む訳でもなくて、そういうスッキリしたり必ず救いのある物語ではありません。
なので、魔法やドラゴンを感じたい方には、読むだけ時間の無駄でしょう(笑)
僕自身の人生を、ここにメモ代わりに記していこうと思います。
歳を取ったら書こうと思っている物語を、、、。
1番古い思い出と言えば、皆何を思い浮かべるだろう。
僕は二階建ての一軒家の隣。実家の離れでの出来事だ。
当時3歳。
家には兄、母、自分の3人で暮らしていた。トタンの屋根。保育園から帰るといつもゴロゴロしている母。学校から帰ってゲームをしている兄がいた。
歩いて行ける距離だからか、僕は年長になってからお迎えの記憶はあまりない。
道を挟んで隣の二階建ての一軒家は、曾祖父さんと曽祖母さん、おばあちゃんが住んでいた。
うちの方は狭い上に、ゴミ屋敷寸前だった。母親は家事をしない人だった。
曽祖母さんは僕が3歳のころに亡くなり、僕が小学三年生くらいの時に曾祖父さんも亡くなった。
曾祖父さんは零戦に乗って帰ってきた人だった。
そして心臓を悪くして、病院に入ったのが僕が2歳くらいの時だったと思う。
曾祖父さんが病院に入ったあと、1年くらい経った頃だろうか。
曾祖父さんは病院から滅多に帰って来なくなった。ペースメーカーを付けていたからだろう。
二階建ての一軒家にオカンと僕、兄は住むようになった。
きっと家の管理とか都合のいいことを言って、移ったのだろう。
それから1年くらいたっただろうか。
曾祖父さんが病院から1泊帰れることが決まり、僕は喜んだ。曾祖父さんの部屋は汚れていなかったが、1階部分はゴミ屋敷と化していた。
曾祖父さんが玄関を開ける。大きなため息を付き、ボンベを引きずって2階に上がって行った。
僕は曾祖父さんが好きだったので、その後を無邪気に着いていく。
そう。ゴミ屋敷であることが普通になっていたのだ。