第一話 「ロリコン魔王、日常を謳歌する」
俺は魔王ロリコ・ンドゥールだ。
配下の一部からはロリコン様と呼ばれている。
断じて悪口などではない……はずだ。
名は艇を現わすと言うが、その通り、俺はロリコンだ。
俺の趣味は魔王城にいるロリを探し、見て回ることである。
ベッドで起きた俺は、さっそくロリたちが集まる魔王城の小等部教室棟へと向かっていた。
すると、教室棟へ向かう途中で、走り迫ってくるロリの気配を感じた。
「魔王様っ! おはようございますですっ!」
「ああ、おはよう」
ふむ。平和だ。
一日の幸せの始まりは、
小さい女の子と出会うことから始まるといっても過言ではないだろう。
元気な挨拶をしてくれたこの子はスライム族のマッシュ(ロリ)。
マッシュルームみたいな髪型をしているからマッシュだ。
魔王城で最弱の種族であるスライムは虐められやすい。
常々注意しても中々改善されない「いじめ」という問題。
それを解決するために、多少強引であるが俺はマッシュに魔力を分け与えた。
すると、眩い光とともに、彼女はスライムから、スライム(ロリ美少女)となった。
マッシュは今や魔王城でもトップの実力者。
幹部とまでは言わないが、俺の側近としてバリバリと働いてくれるようになった。
側近とはいえ、きちんと普通教育は受けさせたいがため、
こうして魔王城内部の魔王学校に通わせている。
そんな彼女は息を切らせている。
だが、始業時間はまだ先のはずだ。
俺はこの時間に登校している真面目系ロリっ子が読書しているという様子をはたから眺めるという紳士的な行いをするために毎朝早起きしているのだから間違いない。
一体、何を焦っているのだろうか。
「魔王様! お急ぎください!
今日は幹部様たちが集まる超重要会議の日でございますですよ!?」
「む、そういえば今日は会議があったな」
真面目系ロリっ子たちに夢中になっていて忘れていた。
今日の会議内容は、確か……、
「憎き勇者が最後のダンジョンを攻略したという超切羽詰まったこの状況で、
なんでそんなに呑気なんでございますですかっ!?」
そうそう、そんな内容だった。
まぁ、でもなぁ……。
俺戦うの嫌なんだよなぁ……。
だって痛いし、人殺すのもキッツイじゃん?
チートみたいな力はあるけど、無駄に労力も割けたくないし。
もっと言えば勇者だってチートみたいな力を持ってるわけで。
んで殺したら殺したで復讐だなんだっつってまた俺を殺しに来るわけじゃん?
戦えば絶対怪我は避けられないじゃん。というかワンチャン死ぬじゃん。
そんなの嫌だよぉぉ、面倒くさいよぉぉ。
(俺は一生ロリたちを眺めてたいの!! 戦いとかホント嫌っ!)
……というのが俺の本音なわけだが、『ロリっ子の前では最高に格好良い魔王でいてみせる!』という俺のポリシーから、ここはカッコイイ魔王を演じて見せることにした。
「マッシュよ。俺を誰だと思っている?」
ここでちょっと強めの魔力を放出。
「――――っ!?」
マッシュがちょっとビクッとしたところでキメ顔を作る。
「勇者など、俺の敵ではない。
俺にとっては、羽虫を叩くことと同じことよ……」
そしてクックックッと嗤う。
ちらりと横目で見ると、
マッシュちゃんは「魔王様超カッケェェェ!」ってな羨望の視線を俺に向けていた。
うむ。純真ロリ、最高である。
頭おかしいものを連載してみました。どこまで頭おかしくなれるかチャレンジしてみます。
完全に見切り発車ですが……伸びろ、バズれ、書籍化しろ(願望)(怨念)。
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追記:作者はまともな人間ですよ。