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⑷『小説の語法について』

⑷『小説の語法について』



文章には、句点と読点というものが存在する。自由に使っているが、確かに人によって、その使い方は様々だ。太宰治などは、割と読点を多用していた様にも思うが、これは、人が会話する時に、間を入れるのと同じで、読点とは何とも不可思議な存在なのである。また、句点は、文章の区切りになって、文章の数が増える。



しかしこの句点読点というものを、小説の語法に置き換えると、文章の長さの問題になってくる。句点読点が多い程、文章は長くなる。当たり前のことだが、この語法は、意図的に使用すると、ずいぶん自由な文章が出来上がる。多用すればする程、長編の小説が創造される。



句点読点について、特に意見したい訳ではないのだ。ただ、その現象の在り様を述べたいだけなのである。自己に置き換えると、割と多用するほうだと思うが、これも意識的ではない。何となく、文章を書いていて、この使い方がしっくりくるな、と思うから、この様に小説に、語法として用いているだけなのである。

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