勘違いの騎士と賢い従者
某漫才コンビのパロディーです。
勢い任せで書きました。反省はしてますが、後悔はしていません。
「昨日の晩、小説家になれというサイトで」
「なろう、ね。命令形じゃない」
「いろいろ調べてたら、面白い女流作家さんを一人見つけたんですよ」
「というと?」
「高山由宇さんって知ってます?」
「今更だね」
「今日はタカマツ由宇さんについて調べてきたので、お話しさせていただきます」
「タカヤマ、ね。大丈夫かな」
「ワカヤマ由宇さんは、一九八四年生まれ」
「だから、タカヤマだって」
「元号でいうと、天正四一二年」
「昭和で言いなさい。五十九年でしょ?」
「誕生日は五月二十三日で、一卵性双生児なんですけど」
「双子座、ね」
「ここだけの話、実は正体が伊賀忍者で、姉の影武者をしているという噂が」
「根も葉もないことを言わないで。彼女の作品に影響されすぎ」
「いやぁ、面白いんですよね、『はつとカク』」
「鵺だよ。それ、IDECCHIさんの読み間違いだから」
「あぁ、あの全身に蛍光灯巻き付けたドМのおっさんね」
「失礼だな。彼は地元広島の大学を出た、立派な介護士さんだからね。話を戻して」
「昨日の晩」
「戻しすぎだよ。そのくだりは省略して」
「数多くの良作を発表されてるんですよ。たとえば、『霧ヶ峰の魔物』」
「霧の中、だよ。省エネ家電か」
「『レナちゃんと美味しい動物たち 』」
「食べちゃダメ。やさしい、でしょ」
「それから、『監督所』に『わすれもの』」
「『拘置所』に『さがしもの』だよ。コーチ違いだ」
「それから、何といっても『湖面の少年』です。高山節とでも言いましょうか、あの独特の不思議な世界観がたまりません」
「……そこはボケないんだ」
「それでは皆さん、この機会に是非とも、若松ユウさんを覚えて帰ってください」
「それは、まったくの別人だよ。いい加減にしなさい」
「「どうも、ありがとうございました」」
高山由宇様、ならびにIDECCHI51様。本当に、申し訳ございませんでした。