幸せ
「……っ!!!!」
…こ、これた?
目の前に広がるのは無限に広がる暗闇。
「此処は、本当にムーンライトステーション?」
ボォーー、
遠くでなる汽車の汽笛。
すると1つ2つと星が輝き始めた。
思わずみとれていると月が出てきて、
遠くにある汽笛を照らした。
目の前の夜空は何とも幻想的で、ダイヤモンドみたいに輝いている。
暫く眺めていたら汽笛が駅に着いていた。
《終点。東京、東京》
プシューッ
と音を鳴らしてドアが開く。
そして降りてきたのは、
「かぐや…っ」
「連斗?」
気がつくとかぐやを抱き締めていた。
「かぐや、ごめん。
ずっと言いたかった。」
「私もごめんね。怖くてちゃんと口から言えなくて、……。」
そして僕はスッっとかぐやから離れ、かぐやと向き合った。
久し振りに見たかぐやは可愛いし、可愛さの中に強さもあるように見えた。
「……髪、」
「えっ?」
「髪、切ったんだ。」
サラリと髪を触るとかぐやは恥ずかしそうに下を向き、うん。と言った。
「可愛い。」
「えっ?……んっ!!」
びっくりして顔を上げた君に僕はキスをした。
「かぐや。
―――好き、
僕と付き合って下さい。」
「はい!よろしくお願いします。」
頬をピンクに染めてニコッと笑った。
ずっと、この笑顔に。君に、会いたかった。
叶わない夢が、今、叶った。
僕達は手を繋ぎながら家に帰った。
**********
そして4年後…―――
「花恋ー?優斗ー?早く起きなさーい!!」
「ふわぁぁーおはよーママ。」
「あれ?優斗は?」
「寝てる。」
するとかぐやはもう、と怒りながら階段を上がって行った。
「クスッ」
「パパ!おはよー!大好き!」
「アハハ、朝からありがと花恋。」
可愛らしい顔はかぐやに似たようだ。
抱き着いてきた花恋は大事な大事な娘。
そして…
「まだ眠いよ。ふわぁぁ」
「ちゃんと起きて!いつも起きるの遅いんだから!」
かぐやに怒られながら起きたのは優斗。
整った顔は…僕似?っていうのは冗談だけど
優斗も大事な大事な息子。
大事な大事な家族。
時々、誰かがいなくなるような恐怖に包まれるけど昔よりはだいぶ回復した。
幸せな毎日。
「かぐや、」
「ん?」
「今度、皆で行こうか、
ムーンライトステーションに。」
僕は窓を開けてまだまだ見えない月を
"あの時"
と、同じように探した…―――
fin.




