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デート

「おはようございます。かぐや様。」




「ん~~。………ん?」




朝起きると、綺麗な顔が目の前にあった。



キャーなんて可愛い声出せなくて、



「うわぁぁー」




と朝から叫びベッドから落ちたのだった。






**********



「さっきはすみません。で、………何故ここに?」



一定の距離を保ちながらそう問いかけた。



「今日はデートの日です!」



あぁ…。そうだった。



「どこに行くんですか?」




「それは秘密です。かぐや様。」



「………。なんかめしつかいみたいだから様付けやめて下さい。あと敬語も。………」



名前、何だっけ?



「月中翔です。じゃあ、かぐや?」



「っ!!」



いきなり名前で呼ばれると凄く恥ずかしい。それに相手はイケメン。



「顔が赤いよ?大丈夫?」



「~~~っ!!うるさい!」



私、前からこんな性格だっけ?


もっと清楚だった気がする…。

あぁ、争いに参加したから強くなったんだ。



「じゃあ行こうか。」



「え?私まだパジャマっ!」



手をひかれて部屋を出た。すると振りかえって、



「かぐやはどんな姿でも可愛いよ。」



とキラキラ笑顔で言われた。



「はい、乗って」



車に乗せられた。



運転する翔にドキッとしてしまったことには気付かないようにした。



何かを思い出しそうだったから。



*********



「着いたよ。」



そこには、


「え?」



いかにも庶民的なお店が沢山あるデパートだった。



「行こ!」



「…………」



何だろう、胸がザワザワする。



「どうしたら?もしかして…」



「え?嫌じゃないから!行こ!」




私達は当たり前のように手を繋ぎデパートに入って行った。



それからは凄く楽しい時間を過ごした。


いつも頭の中は国のことしかなかったため久し振りに楽しいと思った。



服屋では翔が凄く悩みながら私の服を選んでくれて。



美味しいものも食べて、



普通に楽しんだ。



「少し休憩、しよっか?」



翔がそう声をかけてくれたので近くのカフェに入って入った。




ふと頭に浮かんだ素朴な疑問。



「翔って私のこと好き…なの?」



「ゴホッゴホッゴホッ!」



「大丈夫?」



「うん、ってか今聞く?」



「うん!聞きたい!」



「好きだよ……ずっと前から…」



耳まで赤くしてそう言った。


そんな彼を可愛いと思った。



「そっか、」



「かぐやは?俺のこと好き?」




「私は……」



好きだとは出てこない。



「うん、まぁそうだよね。」



切なげに笑う翔。



「ごめん」



「ううん、あ!かぐや、花火って知ってる?」



「花火?」



何だろうそれ。



「凄く綺麗なんだって、地球ってところで見られるらしいよ。」



「ふーん、いつか行きたいな。」



「じゃあ、俺と行こ。」



「行けたらね!」




この時翔が悲しそうな顔をしたのには気づかなかった…。




**********




「じゃあ、また明日。」



「うん。今日はありがと、バイバイ」



すると翔はニコッと笑って帰って行った。





「ただいま」



「かーぐーやー!」



「ウォップ!!」



玄関に入った瞬間姉が抱きついてきた。



「お姉ちゃん!?だ、大丈夫なの?」



「う、うーん。まぁ。

それよりも、かぐやどうすんの?」



「何が?」 



姉はニヤニヤしながら言った。



「翔君のこと」




「とりあえず部屋行こう。」








……―――



「で?翔君はどうすんの?」



私は今日感じた気持ちをすべて言った。



途中何故か苦しそうな表情をした姉。



「好きとは言えないね…それは。」



「うん。でも明日で決まっちゃう。」



「明日、全部話してみなよ翔君に。」




「うん。そうする、ありがとね。

疲れたから寝るね。おやすみ。」




「おやすみ」




バタン




「いい加減に解放してあげれば良いのに…」



さあやの言葉はドアの前にいたかぐやに聞こえていた。




解放って…何?


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