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事実

「少しだけ時間ある?6時に神社の鳥居で、じゃバーイバーイ!」




「はぁ、」




愛菜からの電話は実に一方的な電話だった。



今の時刻は午後5時



かぐやにLINEしておこ。




よし、行くか。








――午後6時


お祭りがあるため屋台や人が沢山いる。





「連斗!」




「来た、で?何?」



何か躊躇っているような恥ずかしがっているような愛菜の顔は、暑いのかリンゴみたいに赤い。



「連斗、」



「ん?」




「――ずっと、好きでした。」






周りの音が一切、

聞こえなくなった。



愛菜が僕を好き?


好き?


すき?


好きってあの好き?



「連斗…」



切なげに僕の名前をよぶ、


慌て顔を上げた。






「ごめ……っ?!」







sideかぐや




目の前には、密着している男女。



「あ…いな…ちゃんと…れ…連斗…?」



震え出す体、



整わない呼吸、



すくむ足、



ついていかない頭、


どうして?



ドウシテ?



見ていられなくて、私は逃げた。



走って走って走って、



私は走った。








パシッ




腕を捕まれ後ろを見ると、



「愛菜ちゃん?」



そこには、険しい表情の愛菜ちゃんがいた。




side連斗



いきなり抱きつかれたあげくキスまでされそうになった。



「……!!キスはダメ。ハグもダメだけど、」




「どうして?」



目をウルウルさせて僕の顔を覗きこむ。



「好きな人と…したい…から」



すると愛菜は悲しげに笑いダッシュしてどこかに行ってしまった。



愛菜って相変わらず変人だな。


かぐやと会わなきゃ。




そう思って待ち合わせ場所に行くと、




「遅い……」



ムスッとしたかぐやがいた。



「愛菜に呼ばれちゃって、」



そう言うとかぐやはいきなり声を荒らげ



「告白された?分かんないけど、抱き合ってキスして舞い上がりながら来たんでしょ!」




涙を流しながらそう叫んだ。




でも誤解されていることは分かったし勝手に決められていてイラッとしたから



冷たく言いはなった。


「キスなんてしてないよ、勝手に決めないで。」



すると、



大きい瞳を更に大きくして



「連斗のバカッ!」



叫んで走って行ってしまった。






どうしよう、ヤバい、



次の瞬間、



花凜を失った日のことが頭の中を支配した。



気が付くと走り出していて、




やっぱり、かぐやが好きなんだと思った。




それから何時間たっただろう。



花火会場にはいなくて、


どこを探してもいなくて、



空を見ると花火がもう始まっていた。



…あーあ、始まっちゃった。



っ!?もしかして、








ハァハァハァ



着いた場所にかぐやは……居なかった。


ここ、初めて花火を見た場所だと思ったのに…



「どこにいんだよ…、」



疲れた、座ろ。



コン



手に何かが当たった。



「ビン?手紙?」



ビンの中に手紙が入っていた。





まさか?



カサッ



『――連斗へ



手紙なんて恥ずかしいけど、本当のこと書くね。


口で言えなくてゴメンね。



月の住人だって言ったよね、もう1つ隠してたんだ、


ま、それは最後に書くよ!w




今でも覚えてるな、連斗と初めてあった日。私のこと変人だと思ったでしょ?

こんな私を受け入れてくれて本当に嬉しかった。


それからは秋に紅葉みて、冬は誕生日を祝って、あ!クリスマスも楽しかった。

春には初めて桜をみて、でもやっぱり一番の思い出は花火だな!

愛菜ちゃんや龍君とも仲良くなれて。今年は、海に行こうって言ってくれて。

本当に毎日が幸せで早かったな…。


―――でも、海行けないんだ。





…私、帰らないと行けないんだ。

黙っててゴメンね。

それに地球での記憶も消えるんだ。

消えて欲しくないなぁ…。


連斗、私は連斗達を忘れちゃうだから私のことも忘れて、覚えててなんて都合の良いこと言いたくないよ。


優しくしてくれてありがとう。


私を一緒に住ませてくれてありがとう。


私を受け入れてくれてありがとう。


ずっと傍にいるって言ってくれてありがとう。


ありがとうが沢山あるな。

本当に幸せで、楽しかった!


ありがと、


――さよなら。



かぐやより』





気付けば、頬に涙がつたっていた。



カサッ



ん?二枚目?






それとね、



――大好きだよ。



またね。』


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