原初の分け火
025
それは、注意していれば特徴を見出せる獣の遠吠えだった。
しかし、注意していても、合成音声の偽物であることに気付ける者はごく限られただろう。
「あっ、これって合図ですよね」
その限られた者のひとりオックスがぱっと顔を跳ね上げると、満面の笑みを浮かべて言った。
「みたいだね」
エリックが微笑で返す。
ややあって、湿った土を踏む微かな足音が聞こえてきた。
とは言っても、この時点で音を拾えたのはカズマだけであったらしい。
数十秒後、それが誰にでも察知できる確かな気配に変わるまで、オックスとエリックにそれを気取った様子は見られなかった。
そう言えば、むかしから耳が良いって言われるよな。
カズマはぼんやりそんなことを思いながら、足音の主が姿を現わすのを待つ。
「皆様、お待たせ致しました」
と、闇に続く木々の狭間からオキシオが現れ、軽く頭を下げた。
一歩後ろには剣を抜いたサイトを従えている。
「封貝を鳴らしたということは、OKだったんですね?」
木の根元に腰掛けていたカズマは、立ち上がりながら確認した。
「はい。問題のないロケーションでした。頭上は道の両側から張り出した木の枝が豊かに葉を茂らせ天然の屋根となっており、上空からの目も届きません。ここと同じです」
オキシオの言葉と視線に釣られ、全員が一斉に顎をあげた。
待ち伏せのポイントに求められる絶対条件の一つが、この天然屋根である。
ナージャを護送する処刑部隊のうち、封貝使いであることが確実なのは三名。
このうち一人は、移動系封貝で空を飛びながら周辺を警戒する。
カズマたち奪還部隊は、この空からの目を常に意識していなければならない。
木の枝葉による目隠しがなければ早期に発見され、場合によっては応援を呼ばれる危険があるからだ。
「じゃあ、これで待ち伏せポイントは決まりということで良いんですか?」
オックスの問いに、オキシオが髭面を大きく縦に振った。
「とりあえずはそうなる。本番、この中央のルートにはカズマ殿が〈強欲〉のスコッチを人質としつつ陣取る。護送の馬車がこの中央を通るならそれで良し。
だが、実際には左を通るやもしれぬし、右やも知れぬ。よって、位置をだいたい合わせて左右にも人員を振る。左にはオックスとサイト。右には私とエリック殿」
各ルートに二人ずつ割り振ったのは、ひとりが人質役を演じるためだ。
左に馬車が来たら、サイトが剣をオックスに突きつけて護送部隊を足止めする。
右に来たら、エリックを人質役にしてオキシオが悪役を演じる。
「じゃあ、みなさんに封貝渡しときますね」
カズマは言って、待っている間に用意していた封貝を左右それぞれの組に渡した。
「護送の馬車が現れたら、爆発をイメージして空に向かって投げて下さい。五秒後に物凄く大きな爆発音が鳴り響きます。森を通り抜けて、インカルシの中まで轟くぐらいの凄まじい音量なので気をつけて」
「その爆発音が、作戦開始の合図というわけだね」
とエリック。
「そうです。音が鳴った瞬間、僕はスコッチを連れてそっちに向かいます。で、鳴らした方のグループに合流。ナージャの奪還に参加します」
「ハズレを引いた方のふたりは、ランコォル種に乗ってそのまま現場を離脱、でしたね?」
既に打ち合わ済みのプランを、オックスが念押しで確認する。
「そう」
サイトが言った。
「そのまま森を出て、ナージャを連れて後に続く僕たちのバックアップに回ってもらいます」
この時、インカルシ市内では音響爆弾型の〈*ワイズオレイター〉が連鎖的に起爆。
広範囲に混乱をもたらしている――という状態にしておきたい。
「問題は、このインカルシにしかける音響爆弾の方です」
カズマは全員の顔を順に見て回りながら指摘した。
「今から土地勘のある人を中心に、何人かでインカルシに戻って、要所に〈*ワイズオレイター〉をしかけて回るつもりではいるんですけど……」
「それをどうやって起動させるか、ですか?」
オックスが的確にネックとなる部分を突いてくる。
「そうなんだ。理想としては、森から鳴らす合図の爆音に反応して、自動で起爆してくれるシステムを考えてるんだけどね。正直、そんなプログラムを組めるのかは微妙だし、実験してる暇もない。土壇場でうまく作動しないかもしれない。でも、それじゃ困る」
「確実なのは、誰かが手動で起爆してまわること。つまり、インカルシ内部に協力者が最低ひとりは必要なわけだね」
エリックは腕組みすると、難しい顔で続けた。
「でも、三本のルートにも脅し役と人質役でそれぞれ二人ずつ、計六人は必ずいる。で、僕らはスコッチを含めても六人しかいない……」
落ちかけた沈黙が場に定着するより一瞬早く、オキシオが口を開いた。
「では、インカルシ内部の方は、我らの巫女に任せましょう」
全員がえっという顔を彼に向けた。
「巫女というと――」
戸惑いながらカズマは訊ねる。
「えっと、ナナさんだったかネネさんだったかいう、あの毒で倒れてた女の子ですよね?」
「左様」
答えたオキシオの沈痛な声音と顔色は、それが彼にとっても苦渋の決断であることを物語っていた。
「もとより、彼女の救命のために生じた状況。ならば、いかに巫女とてただ構えているだけというわけにはいきますまい」
自分に言い聞かせるようにそう結ぶ。
「でも、身体の具合は――」
エリックが眉根をひそめて少女を気遣った。
「解毒は当夜のうちに行われ、あとは体力の回復に努めるばかり。意識もしっかりしており、食欲も回復してきております。身体の内側にも損傷は少なく――戦闘というなら別ですが――少々出歩く程度ならば多少無理をおせば可能でしょう」
しかし、そこまでさせて良いのか?
恐らく全員が同じ思いを共有し、黙り込む。
「恩人の、ナージャ殿のお命がかかっているのです」
念を押すようにオキシオが言い加えた。
確かに選択の余地はない。
「……分かりました。じゃあ、彼女のサポートを前提に封貝を作ってみます」
長い黙考をはさみ渋々カズマが折れると、オキシオは両目を閉じたままひとつ頷いた。
「じゃあ、そういうことにして、具体的にはどんな風に人員を振ろうか?」
エリックが全員に向けて問うた。
これには、オキシオが質問を予測していたような速度で答えた。
「まず、カズマ殿には、音の出る爆弾を大量に作っていただかなくてはなりません」
「ですね」
とカズマ。
「ただ、爆弾を巫女に預け、彼女に使わせる以上、その仕様については彼女と相談し、細かく調整する必要があるでしょうな」
オキシオの指摘に、カズマがまた同意を示す。
「つまり、一度、僕はインカルシに戻る組というわけですね」
「戻るのはカズマ殿だけではありません。その案内として私も必要です。それから、ランコォル種の背に直接乗るための馬具の調達要員も最低一名いります」
「ならばいっそ、全員でインカルシに戻っては?」
サイトが横から口を挟む。
「サイトよ、人質の存在を忘れておらぬか。奴は街に連れて入れぬし、となればこの場に残して見張りを付けざるを得ん」
オキシオが指摘すると、サイトは「ああ」とつぶやき、口を噤んだ。
確かに、スコッチの存在はあらゆる意味でお荷物である。
「それに」
とオキシオは続けた。
「森の調査はまだ充分とは言いがたい。待ち伏せのポイントこそ決まったが、逃走経路に関しては未だ模索の段階。周辺地理の把握は必要だろう」
「じゃあ僕とオキシオさん、オックスくんでインカルシに戻って、色々準備をする。エリックさんとサイトさんは、ここに残って逃げ道探しを含めた地理調査って感じでどうでしょう」
このカズマの提案は特に異論も出ず受け入れられた。
時間が限られていることもあり、方針が決まれば皆の行動は早かった。
即座に馬車からランコォル種が一頭切り離され、エリック・サイト組にあてがわれた。
眠り続けるスコッチもまた、彼らの監視下に置かれる。
一方、カズマたちは一頭引きとなった馬車を駆り、一路インカルシを目指した。
本番での逃走経路を辿るように西側に進路を取り森を抜けると、他の隊商らに紛れて問題なく白虎のゲートを潜る。
この時点でまず、オックスが馬車から離脱した。
馴染みの厩舎に走り、馬具を調達する任務のためである。
馬車のずんぐりした図体が、森の中を走り回るのに全く不向きであることは、既に実証済みだ。
作戦開始後はランコォル種に直接跨がる必要があり、このためには鐙や鞍といったそれ専用の道具がどうしても必要となってくる。
特に鐙。これだけは何としても欠かせない。
鞍から左右両側に一つずつ吊り下げ、騎乗時に足をかけるためのこの道具は、かつて現実世界でも乗馬技術に革命を巻き起こした、今に繋がる最重要馬具の一つであるという。
というのも、鐙が発明されるまで、人々は鞍に腰掛け、自分の足の力で馬の胴体を挟み込み、しめつけることだけで姿勢を維持していたのだ。
だが当然、このような不安定な方法では、激しく動く馬の背で体勢を制御することなど到底不可能である。
そのため、鐙の登場は数世代分、一気に乗馬技術を押し上げた。
何より、馬上で強く踏ん張ることが可能となったのは大きかった。
これは騎士に余裕を持って武器を振るうことを可能とさせ、騎馬兵による突撃戦法の実現に繋がった。
こうして戦場で猛威をふるうようになった騎士は以降、ヨーロッパ社会において発言力を爆発的に強め、その地位を確固たるものにしていったという。
「――では、手はず通り任せたぞ。オックス」
御者台から投げられたオキシオの声に、少年はリラックスした表情で答えた。
「はい。がんばります」
こうなると、一番落ち着かないのはカズマだ。
これが封貝使いならまだ良いのだが、彼はろくに武器も帯びていない、中学生の年代なのだ。
「大丈夫、オックスくん? まだ夜中だし……いくら顔なじみとはいえ、厩舎の人に追い返されたりしないかな」
カズマの危惧も、オックスは破顔一笑で跳ね飛ばした。
「大丈夫です、先生」
握り拳をぐっと握り、逆に元気づけるかのように彼は続けた。
「厩舎の朝は早いんです。日の出と共に出発するために、まだ暗いうちから預けていた馬を引取りにくる顧客は珍しくありません。それに対応するためにも、厩舎では常に誰かが眠らずに仕事をしています」
「でも……とにかく無理しちゃ駄目だよ。計画には誰ひとり欠かせない。今はトラブルが一番怖いんだ」
「心得てます、先生。じゃ、行ってきますね。そちらもどうか気をつけて。巫女様によろしくお伝え下さい」
一礼してオックスが走り去っていくと、オキシオはすぐに手綱を振るい、馬車を再発進させた。目指すのは巫女が逗留するという宿である。
「そう心配めされるな、カズマ殿」
揺れる御者台上、苦笑い半分にオキシオが声をかけてきた。
「あれでオックスは存外、したたかな子です。幼少のみぎりより、隊商、行商に携わる者として里で訓練を受けてきました。見た目通りの子どもではありませぬ」
「ええ、むしろ年長の僕の方が頼りないくらいです。それは分かっているんですけどね」
「線が細く、女子のような繊細な顔立ちをしておりますからな」
気持ちは分かる、というようにオキシオが言う。
「まあ、こうなったら僕も彼を信じますよ……」
そのつぶやきは、目抜き通りの石畳を行く馬車の走行音に掻き消され、オキシオには届かなかったかもしれなかった。
気持ちを切替え、自分の役目に集中する。
二度目の訪問ではじめて気付いたことだが、どうやらこの街に住まう上級市民たちは、四方を囲う外壁の圧迫感から逃れるようにして、中央に集まる習性があるようだった。
地理的にも、中心部は東西南北の各ブロックが合流する文化・物流の核たる区域であり、街を横断、縦断する大動脈が交差する、まさに心臓部でもある。賑わうのも道理だ。
これと対照的なのが、馬車が向かっている外周部だった。
聳え立つ壁が落す影がそうさせるのか、壁へ近付くにつれ住居のグレードは傍目にも明らかなほどに急下降していき、カビ臭さを漂わせる湿った空気がその勢力を強め始める。
いわゆる貧民街だ。
カズマたちの目的地は、その貧民街と陽の当たる一般エリアとの、まさに境界付近にあった。
案内がなければ絶対に診療所の類だとは考えなかったであろう、構えだけは大きな掘建て小屋がそうである。
通りに面する土壁は、干涸び果てて所々が剥がれ落ち、細い竹で編み込んだような下地の木舞を無惨に晒していた。
周囲が暗すぎて屋根の上までは見通せなかったが、この分であれば雨が降る度に壮大な雨漏りが発生するであろうことは間違いない。
こんなところでは、治るものも治らないのでは――
眉をひそめるカズマを尻目に、オキシオは馬車を止めてランコォル種を宥めると、すたすたと玄関口へ歩いていった。
驚くべきことに、ノックもなしに躊躇なくドアを開ける。
上部が反り返った建て付けの悪い扉は、耳障りな軋み音をカウベル代わりに鳴らし、ぎこちなく半分だけ開いた。
オキシオはそこから更にもう一段階力を込め、ようやく人が通れるだけのスペースを作り出す。
「――シュウ、いるか」
彼は隙間からするりと中に入り込むと、奥に向けて声を投げた。
街も寝静まった真夜中だというのに、その声量にはまるで遠慮というものがない。
親友相手にでもなかなかできそうにない暴挙といえた。
「オキシオか。もう用は済んだのか」
月明かりを取り入れようにも窓一つない暗がりの中、部屋の奥からカーテンが開けられるようなシャッという音がした。
と同時、橙色のほのかな光が、カズマたちの前方に突然出現する。
それが揺れるロウソクの火であることはすぐに分かった。
取っ手のついた真鍮製と思わしき器とセットになった、日本で言う懐中電灯に相当するものらしい。
「ああ、仲間とは合流できた。それで――、やはり彼女が必要になったのだが」
オキシオがその光に向かって答える。
「我らが巫女をか? 彼女を駆り出すのか」
言って、男は手にした明りをぐいと自分の肩の高さまで掲げあげた。
本人はオキシオの顔に光を当て、表情から発言の真意を読み取ろうとしたのだろう。
しかし、その動きは同時に男自身の相貌を闇の中に浮かび上がらせもした。
年齢は恐らくオキシオと同年代か、一回りほど若い四〇がらみ。
電球色のような黄系の光の下では分かりにくいものの、健康的に焼けた感じの小麦色の肌と、鮮やかなエメラルドグリーンの瞳と、先住民族の特徴を彼もまた備えていた。
話の流れから察するに、このシュウと呼ばれた男こそ、本医療所の主なのだろう。
だが、一八〇センチは下るまい上背に加え、猫科の肉食獣を思わせるしなやかな筋肉で覆われたアスリート体型は、カズマの中にある医療従事者のイメージからはほど遠い。
シュウは人生経験を物語る額の皺を深めながら、鋭く目を細めた。
「彼女はまだ万全ではない。人手が必要だというのなら私が力添えしても良いのだぞ」
「そこまでは甘えられぬ」
本来、歓迎して然るべき提案を、オキシオはゆっくり首を左右して突っぱねた。
「同じオクスゥとはいえ、これは我が里がこちらのカズマ殿たちに受けた恩義の話。シュウ、お前の力に頼りすぎては筋が通らん」
それを聞いたシュウなる医療師は、フッと口元だけで笑んだ。
そうして、一〇年ぶりに再会した友人を懐かしむような眼でオキシオを見やる。
「あいもかわらず難儀な男だ」
オキシオも返礼とばかりに同種の笑みを浮かべて見せたが、すぐにそれを引っ込めた。
「それで、我が巫女は?」
と、真顔に戻って問う。
「奥だ」
背後をあごでしゃくるように指しながらシュウが言った。
「しばらく眠れなかったようだが、先程、泣き疲れたように寝付いたばかりだ」
「やむを得ぬ。夜が明ければ、囚人護送の馬車が街をたつ。もう時間がない」
「分かった」
ついてこいとジェスチャで示すと、シュウは踵を返した。
そのまま背後の短い通路に入っていく。
両側に正体不明のガラクタがうずたかく積み上げられた、酷く窮屈で歩きにくい廊下だった。
突き当たりには小さなドアがあり、シュウはこれを押し開き、少し待つように告げて中に消えていった。
お湯を注いだカップ麺の完成ほどはかからなかっただろう。
ややあって扉が内側から小さく開かれた。顔を覗かせたシュウが入室の許可をくれる。
中は横に細長い大部屋であった。
ちょうど、バスに乗込んだ時のように左右に空間が広がっている。
右手――バスでいう後部座席の方には、診療台やシュウが使うと思わしきデスクセットが置かれている。
それ以外の部分は古びた衝立で区切られており、それぞれに小汚い粗末な寝台が置かれていた。
もしかしなくても、これが病室なのだろう。
そのひとつで、先住民族の巫女ネネは待っていた。
彼女は立ち上がったままの姿勢でカズマを迎え入れた。
目が合うと、日本人かと思うような所作で深々と腰を折って一礼をよこす。背中まで伸びた茶色いロングヘアがさらりと揺れた。
「先住民族はチュゴ族の巫女、ネネと申します。この度はわたくしと同胞のため、過分なまでのお慈悲とお力添えをいただきましたこと――また、それによって多大なご迷惑をおかけすることになってしまいましたこと、なんと言って良いか……本当に、言葉もありません」
声にこそ年相応と思わしき幼さを残しているものの、芯の通った堂々たる口ぶりであった。
「どうか、頭を上げて下さい」
その許しを得るまでは、断固として微動だにするつもりはない、と決め込んでいるらしき巫女に、カズマはやさしく言った。
「貴女たちは何も悪いことをしていませんし、僕らに迷惑をかけてもいないじゃないですか。お互い、ただ運が悪かっただけだけです」
巫女はそれに何か反論しかけたが、機先を制しカズマは続けた。
「改めまして、僕は姓を楠上、名をカズマと言います。どうぞ、こちらの文化風習に合わせて、どのようにも好きなように呼んで下さい」
巫女は一瞬、複雑そうな表情を見せるも、意思の力で言葉を飲み込んだ。
そして、おずおずと微笑を浮かべる。
「では……私たち先住民族は伝統的に姓の概念を持ちませんので、カズマ様と」
「はい。でも、様は仰々しいかな? とにかく、よろしくお願いします。ネネさん」
改めてみる巫女――ネネは、小柄で線が細く、楚々《そ》とした印象の少女だった。
顔の輪郭はやや丸みを帯びており、どこか彼女の温厚さを現わしているように見えた。
その瞳はやはり鮮やかなエメラルドグリーンで、零れそうなほど大きく澄み渡っている。
一方でクッキリとし過ぎた二重まぶたが、穏やかとも眠たげとも言える微妙な雰囲気を醸し出していた。
美少女だと彼女の器量を称える者は限られるとしても、愛嬌を認める者には事欠くまい。
「優しそう」。「性格が良さそう」。高校のクラスにいれば、外面から滲み出る内面をまず評価されるタイプの少女だった。
「それで、ネネさん。状況をどこまで把握されてますか?」
医療者シュウとも簡単に自己紹介を終えたあと、カズマはすみやかに本題に入った。
また、これは幸いと言って良いはずである。今夜、医療所にはネネ以外の入院患者がいなかった。
おかげで、他人の耳を気せず話ができた。
「オキシオ殿から、おおよそのことは」ネネが少し考えてから答えた。「命を賭して私をここまで運んで下さったナージャ様という勇敢な女性が、今日の処刑されてしまうと」
「その通りです。なので――」
言いかけて、カズマはふとシュウの存在に気付いた。
いつの間にか当然のように受け入れていたが、この医療師は今のところ部外者だ。
先住民族オクスゥではあるようだが、オキシオやネネが属するチュゴ族とはまた違う部族の出身であることも仄めかされている。
このまま彼を交えて深いところまで話を進めて良いのかは、大いに考えさせれられるところだった。
「ああ――」
カズマの視線の意味を理解したに違いない。
シュウは軽く首を傾けながら苦笑いを浮かべ、降参ポーズのように両手を小さく掲げて見せた。
「俺のことなら気にしないで欲しい。出ていけというなら、席を外すのもやぶさかではないが……この部屋で見聞きしたことは絶対に他言したりはしない。必要なら、〈原初の分け火〉に誓っても良い」
「イレスのわけび?」
「我々、オクスゥが拠り所としている祭儀の火です」
怪訝な顔をするカズマに、オキシオが説明した。
「どういうことですか? イレスって確か、オキシオさんたちが信仰してる火の女神様でしたよね?」
「そうです」
彼は頷いて続けた。
「太古の昔、オクスゥが幾つもの部族に別れ散り散りになる前――まだひとつであった頃、女神イレスは彼女に従い、崇めた我々の先祖へ、その加護の証として祝福の炎を授けて下さったと言います。
イレスは火と太陽、破壊と再生、鍛冶とかまど、祭り、稲妻、団らんを司る処女神。彼女が授けて下さったその分火は、女神自身の分霊とも、心臓の欠片とも言われる神の炎でした」
風雨にさらされても決して消えることのない聖なる篝火――
それは今でも、オクスゥ各部族の祭儀の広場で燃え続けている。
オクスゥの民は、生まれるとまずその〈原初の分け火〉の前で祝福を受け、親から名を授かる。
朝目覚める度、その火の方角へ向かって祈りを捧げる。
新たに夫婦となる男女はその前で神に永遠の愛を誓い、死者が出れば遺体はその火に投じられ、荼毘にふされる。
「〈原初の分け火〉は常にオクスゥによりそい、共に有るもの。オクスゥがオクスゥたる所以。証。魂が生まれる場所であり、魂が還る場所。命よりも大切な、まさしくオクスゥの全てなのです」
ネネが聖句でも暗誦するように言った。
「それに誓ったことを、もし破ったら――どうなるんです?」
カズマは固唾を呑みながら訊ねた。
「それは既にこの世を去ったオクスゥの先祖たち、そして今を生きる同胞、加えてこれから生まれ来る新たなオクスゥ全てへの裏切りとみなされます」
オキシオが重々しい口調で告げた。
「その瞬間から、その者はオクスゥではなくなる。我々の社会から放逐され、永遠に戻ることは許されません。オクスゥにとって誓いとは身命、魂を賭して行うもの。より保守的な、それでいて過激な思想の同胞からは一族の名誉のため、命すら狙われることになるでしょう」
「そりゃまた……」
カズマは絶句する。
現代日本では、まったくもって考えられない話だった。
世界的に見ても似たような話を探し出すのは難しいだろう。
「と、いうわけだ」
一瞬、にこりとしたシュウは、すぐに表情を引き締めて厳かに唱えた。
「先住民族はレステ族のシュウ。以後、この場で見聞きすることの一切合財について沈黙を終生守らんと〈原初の分け火〉にかけてここに誓う」
一息に言い切ると、彼は癖であると思わしき軽く首を傾げる仕草を見せて、悪戯っぽく続けた。
「こんなもんで、とりあえず信じちゃもらえないだろうか? 俺も、同胞の巫女を助けてくれたっていう人たちの役に立ちたいんだ。オクスゥの命を自分の身を危険にさらしてまで、なんの見返りも求めずに助けようとしたなんて、今時ちょっと聞かない美談だからな」
こうまで言われれば、カズマとしても突っぱねにくくなる。
彼は信用できます。そう保証するように、オキシオとネネが同時に頷いてくれたのも大きい。
結果的に、カズマは根負けした、というように破顔してみせるしかなかった。
「分かりました。じゃあ、シュウさんも聞いて下さい。もちろん、だからといってこれからのお話する計画に荷担する義務を負うなんてことはないですよ。その辺は任意です」
そういう文化があるかは分からなかったが、カズマはとりあえず握手の手を差し出してみる。
「了解した、カズマ殿」
シュウはにやりとしながら、手を握りかえしてきた。
「じゃあ、ええとこれからのことなんですが――」
とりあえず、カズマは現在まとまっている所までの奪還計画を彼らに話して聞かせた。
途中、シュウからノートサイズの黒板とチョークに似たものを借り、図解しながら理解を深めると同時、自分の思考と情報の整理にも努める。
「つまりですね、ナージャを護送する馬車は、〈強欲〉のスコッチの話を信じるなら、北の森を走るこの三本のルートをあみだくクジみたいに行ったり来たりしながら通り抜け――」
カズマは黒板上に描いたインカルシ周辺の略図を、チョークでこんこんと叩きながら続けた。
「この〈卑吝の丘〉に到着。処刑が執行されます。なので、僕らは〈卑吝の丘〉に馬車が辿り着く前、護送経路になっている森の三本ルートを全て押さえ、そこで馬車を迎え撃つ予定です」
「〈強欲〉から得た情報を丸呑みして信じないといけないのが、少し不安だな」
シュウが白い物が目立ち始めている短い顎髭を撫でながら唸った。
「そこはもう、賭けですね」
カズマは無理やり笑みを作りながら言った。
そして、テロリストを装い人質と囚人との交換をもちかけるプランについて説明に入る。
「もう、お分かりだと思いますけど、こっちも相当な賭けです。封貝使いで固められた護送部隊を襲って、正面からナージャを奪い去ることは不可能でしょう。だから、取引に持ち込むしかない。でも、相手がそれに乗ってくるなんて保証はありません」
「その部分は、全く別の計画を練る場合であっても、回避しようのないリスクとして受け入れざるを得ないところですね」
まだ一〇代半ば――恐らくはカズマより幾つか歳下であろうネネは、聞いていた通り、あるいはそれ以上に理知的な女性であった。
一度説明したことは瞬時に理解し、決して忘れることがない。
深く考察し、正確に分析し、常に二手、三手先を読んだ上で、核心をズバリとついた質問を返してくる。
精神年齢も知能指数もカズマの倍はあろうかという、一瞬でそれと分かる才女だ。
「ネネさんの言う通り、相手が常に僕らを一瞬で皆殺しにできる武力を揃えているという条件は、どうあっても崩せません。なので、今はその対策に多くの時間を割くことはしません。もう、上手くいくよう幸運を祈るしかない。それよりも――」
「努力で可能性を広げられる逃走経路ですね?」
ネネがまたしても先回りする。
どういうことだ? と視線だけで問うシュウに向けて、この聡明な少女はすぐに解説の口を向けた。
「森は木々が遮蔽物になる分、潜んで逃げる分には良いですが、その遮蔽物は同時に速度をどうしても鈍らせます。仮にナージャ様の奪還に成功したとしても、護送隊はすぐにインカルシに応援を求め、これを受けた護士組の本隊は威信に賭けて即座に人員を割くでしょう。
そうなると、始まるのは山狩りならぬ森狩りです。彼らは北の森全体を囲い込むように封貝使いを配置し、退路を塞いだ上でその包囲網を縮めていこうとすると思います。
カズマ様たちはランコォル種をお持ちのようですが、それでも空を直線的に、しかもランコォル種以上の速度で飛べる封貝使いが相手では……」
「そう」
オキシオが濁された言葉の先を読み取って、渋面で頷く。
「我々が森を脱出するより早く、包囲網は完成してしまうであろう。そうして奴らは間違いなく獲物を追い詰め、狩るに違いない」
「そこで僕らが考えたのは、包囲網を彼らに作らせないプランです」
カズマは言って、〈*ワイズオレイター〉のサンプルを巫女たちに披露した。
基本的な性能についても、実演を交えて説明していく。
「こんな風に」
と、カズマは封貝でネネの声を合成し、
「僕はかなり自由に音を操作することができます」
最後はシュウの声で結んだ。
「凄いな……」
つぶやく医療師は、首を振り振り感嘆を露わにする。
「私って、こんな声なんですね」
ネネもその双眸に好奇心いっぱいの光をたたえながら、興奮気味だった。
「自分でいつも聞いている声と、少し感じが違うような気がしますが……みなさんの耳には、どちらも寸分違わぬ本物の声に聞こえるのですね?」
巫女の確認に、オキシオとシュウはそろって首を縦に振った。
「そういうわけで、僕はこれでリアルな爆発音を鳴らすことを考えています。雷鳴にも負けない大出力の、本物と聞き分けできない幻の爆発音です」
それだけで、彼女は全てを理解したようだった。
作戦の意図を正確に読み取り、質問というよりは確認といった調子でカズマに訊ねてくる。
「そう、ネネさんの理解は完璧です」
首肯し、カズマは核心に踏み込んだ。
「インカルシ中で爆弾を使った謎の襲撃が発生していると護士組に誤認させれば、彼らはこの対応を優先せざるを得ません。結果、逃げ出した囚人の追跡に裂ける人員がかなり制限され、包囲網には大きな穴があくことになる」
「そこをすり抜けて逃げ出せる余地が出てくる、と」
シュウがまとめるように言った。
「では、時期を見計らって、その爆発音の出る封貝をインカルシの広範囲に設置して回るのが私の役目なのですね?」
巫女が問う。
「一〇〇点満点の解答だと思います。〈*ワイズオレイター〉は遠隔操作に対応するけど、それは僕だけが可能で距離も数メートルに限られる。森で奪還に参加する僕が直接、音響爆弾のスイッチを入れるのは不可能です。そこで、ネネさんにこれをお願いしたい」
秒単位で計画がたてられるなら、時限式の爆弾でどうにかなる。
だが、今回は相手の動き次第で起爆に最適なタイミングが大きく前後し得るのだ。
こうなると、確実を期すなら手動起爆に頼らざるを得ない。
「頭の中で起動をイメージしたら爆発するように〈*ワイズオレイター〉を調整するから、作業自体は難しくないと思います。誰にでもできるでしょう。
ただ、それを実行するのはネネさんです。細かい仕様については、貴女と相談して決めたいんですけど――なにか意見や要望はありますか?」
「起動の瞬間はそれに触れていないといけないのなら、念じた瞬間、即座に音が鳴ってしまうのは困りますね。すぐに私へ注目が集まってしまうでしょうし、爆音を手でふられるほど近くで何度も聞くと、人体へかなりの悪影響が出てしまうような気がします。場合によっては途中で行動不能になるかも」
「はい。だから、起動って念じて封貝をどこかに隠したあと、しばらくしてから音が鳴るような設定にするつもりです。現場から充分に離れた頃、バーンと鳴る感じで」
とは言っても、カズマと彼らとでは体内時計が合わない。
オクスゥは――というより、この異世界〈オルビスソー〉の住人は、秒といった細かい時間の単位を概念として持たないのだ。
彼らは太陽の位置や、一刻おきになる鐘の音で大体の時間を把握する。
それで支障がでない生活を送っている。
料理の煮込みやパスタのゆで時間などは、それ相応の長さの歌や有名な詩、祈りの文句などをあてはめ、大雑把に把握しているのだという。
「――だったら、ネネさんの馴染みの歌を教えて下さい。有名な童謡とか。それをどこまで歌い終えるくらい、という感じで時間を設定しましょう」
「大変、良い考えだと思います」
ネネがふっくらとした頬に笑くぼを浮かべた。
「ただ、老婆心ながらひとつよろしいでしょうか」
「なんです?」
「確かに大きな音が連続すれば、大衆は混乱するでしょう。しかし、相手が訓練を積んだ兵士や護士組の封貝使いであったならどうでしょう。それだけで長い間、彼らを騙しおおせるでしょうか」
「ああ、それは……ちょっと僕も不安に思っていたところではあるんですよね」
カズマは素直に認めた。
「ネネさん、もしかて何か良いアイディアがあったりするんですか?」
その問いに応える代わり、巫女は同族の男達を振り仰いだ。
「私は、お二方のどちらか、〈モックノフの実〉をお持ちではないかと期待しているのですが?」
「――そうか」はっとした顔でシュウが言った。「なるほど、そうか。モックノフか」
状況が飲み込めないカズマはきょとんとする。
「なんです、そのモック何とかって」
顔をカズマの方へ戻した巫女が、品の良い微笑と共に説明の口を開いた。
「モックノフという木になる大型の果実は、乾燥させた状態で火の中に投じると、激しく反応して大量の煙をあげることで知られています。人間にとっては無臭に近いのですが、羽虫の類には忌避すべき何かが感じられるらしく、これによって一定の防虫効果が発揮されるため、田舎では虫除けとして重宝されている実です」
つまり林業などが盛んな地域では、野外作業に先んじて、この煙で衣服を燻しておくのだという。
すると、服に染みこんだ煙が害虫を寄せ付けにくくするのだ。
「フ=サァンでは、病気を媒介する蚊などが大量発生したときの備えとして、このような医療施設には備蓄されていることが多いのですが――」
期待を込めた眼で、ネネはもう一度、シュウの方を見やる。
「流石は巫女殿。その発想はなかった」
医療師は感心したように言うと、ひとつ、力強く頷いた。
「ああ、あるよ。確かに、幾つかだがモックノフの実には備蓄がある。まさに巫女殿がおっしゃったような理由で、これからの時期、必要になるからだ」
驚かされたのはカズマも同じであった。
むしろ、その度合いはシュウの何倍にも値しただろう。
「こっちにはそんな便利アイテムがあるんですか?」
目を剥いて身を乗り出す。
「まるで発煙筒だ。三億円事件を再現できるじゃないですか。それ、こっちの奪還部隊でも使えますよ」
「爆音に加えて大量の煙まであがれば、確かにそれっぽさは格段に強まる。良い提案であると私も思います」
オキシオが言った。
「そしてカズマ殿が指摘されたように、これは奪還組が森の中から逃げ出す際にも目くらましとして役立つでしょう」
「分かった。モックノフの実をそちらにも幾つかお渡ししよう」
シュウが自分の膝を軽く叩きながら言った。
「ただ、この安普請は雨漏りが酷くてね。保存状態は、たぶんあまり良くない。少し湿気っているかもしれないから一度、簡単に火で炙って水分を飛ばしておくと良いと思う」
「助かります」
言って、カズマは総括に入った。
「じゃあ、確認です。しかるべきタイミングが来たら、森から爆発音が鳴る。ここまで充分に聞こえるくらい大きな音です。一応、注意はしておいてほしいですけど、まあ普通にしてても聞こえるでしょう。
とにかく、その音が聞したら作戦開始です。ネネさんは土地勘をいかして僕の封貝を、効果的と思われる場所にしかけて回って下さい」
「そういうことなら、やはり俺も手伝わせて貰くれ」
シュウが改まった口調で言う。
「しかける封貝はそれなりの数になるだろうし、それにモックノフも加わるとなると巫女殿ひとりでは持ち歩くのも大変だろう。煙を出すなら火の準備もいる。作業の間、周囲を見張っている人間が必要なんじゃないか? 土地勘だって、俺の方が巫女殿よりあるしな。オキシオ殿もどうだろう。これくらいなら俺も噛んで構わんのじゃないか?」
「まあ……あくまで補佐、見張り程度の関与に留まるというのなら――私にも異存はない」
そう言うと、オキシオはカズマの方に視線を投げた。
「カズマ殿。状況が状況です。ここはシュウの手を借りるのもよろしいかと思いますぞ」
「ですね。正直、協力者はいくらいても足りないくらいですから」
話がまとまると、皆でそれぞれの準備に入った。
シュウが薬品倉庫へモックノフの実を探しに行く一方、カズマはネネと連携して音響爆弾を作っていく。
オキシオはインカルシの市内地図をもとに、爆弾の設置場所の候補を絞り始めていた。
程なく戻ったシュウにより、モックノフは必要なだけの用意があることが判明した。その後、彼はオキシオと組み、そのモックノフの分配と乾燥の作業に移る。
それぞれが急ピッチで準備を進めていく中――ただ一つ、想定外に難航し始めた作業があった。
作戦の要となる、カズマの封貝生成である。
▼あとがき
次話は今週中に公開できると思います。
▼データファイル
【Fox 2(フォックス・ツー)】
封貝使いが標準的に備える射撃・遠距離攻撃用ペルナ。またその召喚時の口訣。
レイダース連盟は大まかに以下の6種に分類しているが、全てを網羅しているわけではない。
(厳密には更に細かい分類も存在する。例:突撃ライフル系「αタイプ」「βタイプ」「Γタイプ」)
またそれぞれの評価スケールに関しては一世代古いものであり、近年、改訂が検討されている。
・マシンガン系 (威力D/射程C/連射A-S/精密D/特殊効果C)数で仕留める弾幕型
・狙撃ライフル系(威力A/射程S/連射C-B/精密S/特殊効果B)超距離から仕留める狙撃型
・突撃ライフル系(威力B/射程B/連射A-S/精密A/特殊効果D)バランス型
・ブラスト系 (威力S/射程A/連射 -D/精密C/特殊効果B)単発の広範囲・高火力型
・ショットガン系(威力S/射程D/連射C-B/精密D/特殊効果A)射程が短い面攻撃型
・オブジェクト系(威力?/射程D/連射?-?/精密B/特殊効果A)自在に飛び回る特殊型
【Fox 2スケール】
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| / | 威力 | 射程(km) | 連射 | 精密 | 特殊効果 |
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| S | 壊滅的 | 10~無限 | フル | 至高 | 強力なものが多数 |
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| A | 致死的 | 1~10 | 3点 | 優等 | 有用多数or強力小数 |
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| B | 脅威 | 0.5~1 | セミ | 一般 | 有用な物が単~小数 |
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| C | 小 | 0.1~0.5 | 遅い | 不良 | 弱い物が単~小数 |
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| D | 劣等 | 0~0.1 | 不可 | 劣悪 | つかない |
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*連射(フル=フルオート/3点=3点バースト/セミ=セミオート)
*弾速についても分類化が検討されているが、可変であることが多いため対応が遅れている




