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発覚・告白

 「発覚・告白」

「よー!お帰り!いやそれにしてもマジでヤバかったぜ!間一髪ギリギリ知らせてくれたから船も無事だったけどさ。それにしても最後の大爆発、あれはカッコよかったねー!あんなすげーこと出来る奴いたなんてオレ知らなかったよー!あれ誰がやったの?」

操縦室の扉が開き中から金髪の男が現れた。男は髪の毛だけではなくその瞳も輝くような金色だ。その男がひときわ目立っているのは操縦室から出てきたからと言うだけではない。船内にいる男たちは全員黒髪である中で一人だけ金髪。さらに言うなら船内の男たちの肌は黄色人種の色であるが金髪の男だけは白人の肌をしていた。つまりこの男だけがこの船内で唯一の外国人と見受けられるからだ。金髪の男は、先ほど自分の勘違いをただし、男であると宣言した人物の元へ歩み寄っていく。

「よーはじめまして!いつも通りの簡単な回収任務だと思ってたのにまさかこんなことになるとはねぇ。あんたいったい何者なんだよ?」

「えっと、いやそれが自分でもわからなくて・・・というか思い出せなくて」

金髪の男の質問に対して、先ほど炎を纏ったにも拘らずやけど一つしていない腕をさすりながら答えた人物は見た目も声も完全に女だが、その口調は船内にいた全員にわずかながら違和感を与えた。おおよそ船内にいた男たちの経験からすると凛とした美形の女性が話す口調とは異なったからだ。

金髪の男は船内に漂う違和感を察知したわけではなく単に自分が感じたことを確認するために質問を続けた。

「お前もしかして男?」

「はい男です。なんでわざわざそんなこと聞くんですか?初めてですよ、ここまで女性に見間違えられたのは。そんなに中性的な見た目でもないと思うんですけど」

「は?冗談で聞いたつもりだったんだけどお前何言ってんの?中性的な見た目というかお前完全に女じゃん。あーもしかして俺の冗談に乗ってくれた?だとしたら下手だぜ」

見た目が女と言われてさすがに何かおかしいと思ったのか、言われた人物は自分の顔を撫でた。そして自分の胸に手をあて、乳房をもんでこう言った

「あれ!?なにこれ??え?おっぱい?俺の?」

見た目が女のその人物は乱暴に自分の乳房を揉みまわしながら勢いよく立ち上がった。

「どこかトイレか鏡あるとこありますか?」

船内の男たちは全員きょとんとした表情で美人が自分の胸を揉みしだきながらパニックを起こしている様子を見ていたが、その中の一人が、こっちだよと洗面室を案内した。


間もなく、狭い洗面室には到底収まりきらないほど大きな悲鳴が発された。

「あーーーーーー!!なんじゃこれ!?え?誰?俺!?女になって・・あれ、でもある!」

洗面室の扉が開き、中から上半身裸で乳房を丸出しにした女が出てきて船員たちにたずねた。

「あの、これどうなってるんです?俺上半身が女になってるんですけど?」

悲鳴を聞いて洗面室の方を見ていた船員たちは中から上半裸の女性が出て来るとは思ってもおらず、顔をそむけたり目のやりどころに困ったりそのまま瞳孔を開きまじまじと眺める者のいたが、誰も質問に答えられるものはいなかった。

上半裸の女は返答の無い船員たちを見渡し、さらにこう言った。

「でもチンコはついてるんですよ」


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