97.「これからどうする?」
97話です。
完結まであと3話。
どうぞよろしくお願いします。
絵里ちゃんの話を聞き終えた俺は、スケールの大きさにただ驚くだけだった。
「リクサー!出てきなさい!いるんでしょ!!」絵里ちゃんが急に誰かに向かって怒り出した。
「僕は神様なんだよー。呼び出すなんて君は相変わらず規格外だなー。」
頭をかきながら、現れたのは見覚えのある、おっさんだ。
「やー武雄くん。久しぶりだねー。」「やー神様。久しぶり!」「君も相変わらず軽いのぅ。」
リクサーは、やれやれと言った感じだ。
「じゃあ早速なんだけど。私を人間に戻して!」「え!本当にいきなりだねー!」
「今回の武雄君の件は、あんたが糸を引いてるんでしょ?」「バレたか…。」
「いや、地球で今回の武雄と出会ってからの君は、恋する乙女のようになってしまってな…。このままなら、人間に戻せ!って言うんだろうと思ってのう。」
「今回のデートが終わって告白されたら、そう言ってたわよ!!」
2人のケンカは長々と続いた。1800年来の友人関係なので、いっぱい思い出があるみたいだ。
そして、なんと!俺がヤマトに転生させられた理由は、このおっさんの思い付きの行動だったことが判明した。
「という事で。武雄!幸せにしてね!」「うん!幸せになろう!」
あっちの世界の事が気にならないと言えば嘘になる。
でも、俺はエリク…いや、絵里ちゃんと一緒に生きていきたい!
その気持ちが、全てだった。
~結婚式~
「ちきしょ~!五十嵐に先を越された!!俺の分も幸せになれよ!!」「絵里ちゃんって、冷たい印象があったのだけどそんな笑顔で笑うのね!おめでとう!幸せになってね!」
「「はい!2人で幸せになります!!」」
「武雄。1800年生きて来て、こんなに幸せな事はないわ!!次、私より先に死んだら、許さないんだからね♡」
「あー。約束する。絵里より先に死なない。もうさみしい思いはさせない!!」
こうして、俺たちは夫婦になった。
親戚の子供や、叔父さん、叔母さんなど、お世話になった人達からは、「あの武雄がどえらい美人な嫁さん連れて来た。」と大騒ぎだ。
絵里に親族はいない。
せっかくのお祝いの席だからと、リクサーが何の違和感もない変装をして、新婦側の出席者として列席してくれた。
親族代表の挨拶で泣き崩れるというアクシデント付きだ。
式の最中も式が終わってからも、ずーっと隣で笑ってくれている絵里が愛しくて仕方なかった。
その笑顔を一生忘れる事は無い。
俺のスキルがハートを盗むだったんだが、スキルなんて必要なかった。
だって、とっくの昔にご先祖様が、この世界一素敵な女の子のハートを盗んでいたんだから!
よろしければ、そちらもお願いします。
人類で1番最初にダンジョンに入った男 人類初特典の嵐で無双する。人類は敵?味方?そんなの関係なく楽しく生きていこうよ!
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