93.「エリクの決断」
93話です。
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~ラーゼンとの戦いが終わった、2日後~
エリク「リクサーいる?」
リクサ―「相変わらず、君は規格外だなーエリク。ここは、天界だよ?」
エリク「ごめんごめん。急ぎなんだ!2日前の戦いが、なかなか、ハードでね。来るタイミングが、わからなくなっちゃった。でも、吹っ切れた!私、人間を救うため、神樹になるわ!!」
リクサ―「答えになっておらんよ、エリク。じゃが、君が決めた事を尊重する事にする。じゃが、神樹になるにはわしの魔力だけでは足らんのう。エリク、10日待ってくれ。他の想像主たちにも協力してもらおう。」
私は、10日間人間たちから離れず、残った100名を無事に守り切るのだった。
大切な人たち、この人たちに加護がありますように。
私は100人全員、一人ずつに御祈りをささげた。
祈りをささげた時、ほのかに光を帯びた人たちがいた。全部で7人だったと思う。
ラーナ 女エリクの姉
キーリ 女ラーナの親友
クラン 男エリクの幼馴染
ポンサ 男パン屋の店主
ロウラン 女生まれたばかりの、双子姉
コウラン 女生まれたばかりの、双子妹
エーリ 女エリク・ラーナの叔母 エーリとエリの区別がつかなったので、エリクは、エリなのにエリクと呼ばれることになった。
10日後。こうして、私は神樹になって、人類を救った。
そういえば、ラーゼンにお別れ言ってなかったな。
後で知る事になるのだが、ラーゼンは、エリクのいなくなった人間の為、自分をエルフの姿に変え、エリクの使徒たちが成長し、人間が魔物と戦えるようになるまで、守り続けたのだった。
その時のエルフの事を、人間たちは忘れる事なく語り継ぎ、子供用の本や神話になった。中でも、子供向けの絵本「エルフのラーさん」はベストセラーになったという。正しい行いををしていると、エルフのラーさんが助けてくれる。だから、正しく生きなさいってな感じで、教育を受けるらしい...。
なぜか、エルフのラーさんの話題になると、話題を変えたがるエルフが1人、ミハラの国に迷い込んだらしい。
こうして、私の人生は終わった。
思えば、ずーっと戦ってばかりで、戦闘ばっかりやっていた気がするな―(トキメク思い出ゲーム風)
リクサ―「やあ!エリク。お目覚めはいかがかな?」
エリク「リクサ―?なんで私生きてるの?」
リクサ―「君は、生きているようで、生きていない。」
エリク「どういうこと!?」
リクサ―「ここは、地球。ヤマトとは違う世界。異世界って奴だね。エリクのおかげで、ヤマトが剣と魔法の世界になったけど、地球は、現実と発展の世界かな。」
エリク「異世界!?」
リクサ―「この地球っていう星の一部だけ、僕の管轄なんだ。エリクがあのまま消えちゃったら、僕も悲しくて、やり切れないからさ。エリクを精神体に保存して、かりそめの肉体を与えた。この世界で生きていけばいいさ。スキルや魔法なんてない世界だからね。飽きちゃったら、僕に言って。何とかするからさ。」
目の前には、ヤマトの世界と同じ形をした、大陸と呼ぶには小さな島国があった。
リクサ―「この地球には、人間と動物、植物しかいない。魔物もいないし魔族もいない。君の自由に生きるといいさ。」
こうして、私の地球生活が始まった。
新作始めました。
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