92,「楠田絵里」
新作始めました。
よろしければ、そちらもお願いします。
人類初特典の申し子 世界を救う!?人類は敵?味方?そんなの関係なく楽しく生きていこうよ!
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私は、楠田絵里。
本名:エリ・クース・ラファルト
通称 エリク
こんなことを言うと、笑われるかもしれないが人間ではない。
人間だった者の精神体だ。
この世界では、神と呼ばれることもある。
または、伝説の女王。
ヤマトという、この世界と別の世界で生まれた私は、生まれた時から人間離れしていた。
生まれた瞬間に、歩行出来たたし。会話もできた。
私には、他の人にはない『スキル』や『魔法』という能力が備わっていたのだ。
私が生まれたころの人間たちは、動物を狩り、穀物を育てて生活していた。
その中に私が生まれ、魔法で火を起こしたり、堀を作ったり。
スキルで動物を従えたり(家畜の誕生)、人間の為に出来ることをやった。
しばらくすると、火のおこし方や、住居の作り方などに変化が現れ、人間はヤマトの世界で別格な生物になっていった。
私が20歳になるころには、色んな所から、人たちが集まり神と崇められる存在になっていた。
私の存在を良く思わない、創造主達は、人間を嫌い、魔物と呼ばれる生物を作り出した。
魔物は強く、人間の文明など役に立たず、人間は劣勢になっていった。
私は、戦い、仲間を鼓舞し、人間を助けることに尽力した。
その中で、リクサ―という名のおじさんが手を差し伸べてくれた。
リクサ―は想像主の1人で、私の事を見守ってくれていたのだと言う。
リクサ―達、親人間派の想像主たちは、ダンジョンというものを作り、地上の魔物たちを洞窟のようなものに押し込めることに成功した。
私は、人間たちに戦い方を教え、職人たちに武器の作り方を教えた。
つかの間の平和のような気がして、仕方なかったからだ。
私が25歳のころ、魔物たちはダンジョンからあふれて出て来た。
ヤマト初のスタンビートだった。
そんな時に、魔王と知り合った。その魔王は、原初の魔王ラーゼンと言った。
ラーゼンは強かったが、私の敵ではなかった。コテンパンに打ちのめすと、嬉しそうな顔をして、「エリク!強いな!!また来るわ!!!」って感じで帰っていくのだ。
来る度、来る度、コテンパンにするんだが、何度も、何度もやってくる。魔王と人間の間柄なのに喧嘩友達みたいになっていた。
ラーゼンは戦闘バカって感じなんだと思う。
私もラーゼンとの戦いは嫌いじゃなかったし、ラーゼンの性格が好きだった。
しかし、他の魔王たちは違う。人間を憎み、滅亡させたい。その一心で、攻め込んでくる。
ダンジョンから出てきた魔物は強く、人間たちは再び劣勢になった。
中でも、魔王は強く、頭もよかった。
私は、戦いに明け暮れ、来る日も来る日も戦った。
私がいる戦場は負ける事など無かったが、私のいない村からつぶされて行き、救援に私が向かうと魔物たちは撤退する。
最後は、私のいない時間を見計らったように、私の村を焼いた。父・母・妹まで殺された。
私の精神は限界だった。
生き残った人間は、私を含めて100人余り。
常に、私が行動を共にすれば、何とかなるかもしれない。ただ、私は人間だ。寿命もあるだろう。
私の死後、人間はどうなってしまうのだろうか。
そんな中、久しぶりにラーゼンが現れた。
ラーゼン「エリクー。合いたかったぜ!!久しぶりにやろうぜ!!」
エリク「ごめん、ラーゼン。今の私じゃ、手加減なんてできないから、あんたを殺してしまうかもしれない。」
ラーゼン「手加減?お前、手加減してたの?」
エリク「…。ごめん。」
ラーゼン「でも、お前に挑まない2年間で俺も強くなった!!卑怯な奴らのダンジョンコアを片っ端から吸収したし、俺が勝つと思うぜ!!」
ラーゼンは、エリクの前に現れない2年間、他のダンジョンを攻略していった様だった。
ラーゼン「それに、むしゃくしゃした時は身体を動かすのが一番だろ!!全力でかかって来いよ!エリク!!」
戦いは、半日続いた。
エリクとラーゼンの戦い中に、他の魔王は参加せず。いや、出来なかった。
一瞬で消し飛んでしまうからだ。
エリク「瞬間移動からの、全力スキル発動、からの雷ブレード!!」
ラーゼン「おっ?結界強化!!」
エリク「防がせないよーフィールド展開!!」
ラーゼン「なっ!!」
エリクの全力の一撃が、ラーゼンにぶつかった。
ラーゼン「参った…。またくるわー。」
エリク「あっ!!ラーゼン!!!行っちゃった~。」
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