90.「情けねぇ」
90話です。
3章はここまでです。
よろしくお願いします。
少し怖いのですが、ぜひ読者の皆様の意見を頂きたいです。
よろしくお願いします。
TOMATON
タケオ「マ…マり。」
マリ「あースカッとした。お前、ホントにむかついてたんだ。モトマチの奴が俺様の正体を疑った時には、ドキッとしたぜ。あと、ラーゼンの野郎から偽装を貫き通すのも大変だった(笑)お前のスキルが覚醒して、このくそ女の心を解放なんてしてくれたから、あの馬鹿の疑いが晴れたってもんよ。」
タケオ「…。しょ…うたい?」
マリ「お前らは、スキルって奴を信用しすぎているのさ。俺様の偽装の前じゃお前たちのスキルなんざゴミみたいなもんだ。俺様の種族はナイトメア。まぁ普通のナイトメアじゃねぇーけどな。精神寄生生命体って奴の亜種だ。まぁ、ジアワ島のダンジョンコアを食っているから、魔王って奴だな。」
タケオ「何が…目的だ?」
ナイトメア「このゴミくずの体も飽きたし、身体替えをしたくてな。お前の体を奪えれば、優秀なコマが2匹手に入るだろ?俺は、奪った体のスキルまで引き継げる。あの2匹は魅力的だぜ。性奴隷にしても、戦わせても何でも使えそうだ。御馳走だ。」
タケオ「お…れの…からだ?ラーファとサキを…。手に入れるためだと。」
ナイトメア「そう。今日から俺様がタケオだ。死んじまったら元も子もねぇから、さっそく頂くとするか。」
タケオ「ぐっ…。」
ナイトメア「まず、このくそ女の身体とおさらばするか。」
ナイトメアは、マリの身体からコア?を抜き取った。
タケオ「そ…れは、ビー玉…。」
ナイトメア「人間にコアは無いと思っていたか?あるんだよ…。人間のコアは。その人間にとって、一番大切なものの形になって出て来るんだ。コアを取られた人間の身体は朽ち果て、消えちゃうけどなー。突然消えていなくなる奴っているだろ?それは、コアが損傷したり、抜き取られたりした結果だ。見てろ!このくそ女の身体も消えていくぞ(笑)」
マリの身体から黒い煙が舞いだし、身体が砂の様に風と共に消えていった…。その風に乗って、マリのコア(ビー玉)は飛ばされていった。
タケオ「マ…リ…。」
タケオ「あれは‥!?」
羽の大きさが左右で違うキマイラと、キマイラの上に乗った、白黒の汚らしいスライムがマリのコアを追いかけていった。
あれは、キメちゃんとパンちゃんなのだろうか?マリが力を失ったから、『トモダチ』が切れたのだろうか…。
俺は心の中で、マリを、マリのコアをよろしくお願いしますと、マリのたった2匹の友達にお願いした。
ナイトメア「おい、クソガキ!!感傷に浸ってる暇はねーぞ!!そろそろ、お前の身体を頂く。なーに、痛くない。むしろ脳みその中をぐちょぐちょにされて、気持ちいいかもなぁ。」
タケオ「…。」
ナイトメア「いっただきまーす。」
タケオ「!?」
なんでもいい、このくそみたいな魔物に一発与えてやりたい…。
『・・・・とハートを錬金しますか?』
何とハートを錬金するんだよ!! 聞こえなかったぞ。
わからんが…。俺は、スキルを発動した…。
タケオ「ハートを錬金だ…。」
ナイトメア「おせーんだよ!!!カスが!!!」
だめだ。間に合わない。殺られる。
そう思った瞬間だった。
????「おらー!!」
????「タ‥‥‥」
俺は、懐かしい感覚に包まれ意識をうしなった。
~???~
この感覚は…。
また神様のお出ましか…。
やぁ、また死んじゃったね とか言うんだろうな。
???「武雄君!しっかり!!しっかりして!!武雄君!!!」
タケオ「・‥‥どこだ?」
???「武雄君!!しっかり!!私がわかる?」
うっすらと開けた目の前には美しい女の人がいた。
タケオ「ラーファなのか?」
???「ラーファ?何言ってるの?私よ!楠田絵里よ!」
楠田絵里‥‥。クスダエリ…。受付の絵里ちゃんか?
あの隕石のようなものに激突したあの日。デートをする予定だった、俺の思い人である、受付の絵里ちゃん(27歳 B型 さそり座)が目の前にいた…。
作者からのお願いです。
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続きが気になる!と思われた方。
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