表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/101

88.「ラーゼンVSコモン」

88話です。

よろしくお願いします。


感想など頂けたら、泣いて喜びます。


豆腐メンタルなんでやさしめにお願いします。

コモン「おい!!クソエルフ!!お前は何か勘違いしている!!神樹の加護を受けたオオクニマチの領主の末裔である私から獲物を奪っていけると思っているのか?」

ラーゼン「神樹の加護?エリクの使徒の末裔か…。厄介な…。」


コモン「こっちから行くぞ!!おらぁー!!」


ラーゼン「…。こいつ素人か?型もくそもあったもんじゃない。」


ラーゼンは、コモンの頭を鷲掴みにし、オオクニの兵のもとに投げつけた。

ラーゼン「あっけないな。首が折れて二度と立ち上がる事すら出来まい。」


コモン「…。なかなかやるな―!お前!」

ラーゼン「…。生きているだと?何のスキルを持っている!?」


コモン「スキル?俺にあるのは神樹の加護だけだ。いっくぞー!!」

ラーゼン「遅い…。遊んでいるつもりか?」


ラーゼンは火炎魔法で、コモンを吹っ飛ばした。

ラーゼン「いくら頑丈でもこれで灰だな。」


コモン「あっちぃ!!てめー!!熱いじゃねーか!!お返しだー!!」

コモンは自分にまとわりついた、炎を集めたものを、ラーゼンに向かって投げつけた。


ラーゼン「…。無茶苦茶な奴だな。この感覚は…。ポンサか?」


ポンサ:エリクの7大使徒の一人。頑丈。この一言。別名『無敵のポンサ』とりあえず、何も効かない。不明点が多い。


コモン「ポンサ? なんだそれ? うまいのか?」

ラーゼン「ポンサも同じような事を言う奴だった‥。ふーやれやれ。だが、お前が相手で助かった。ラーナやクラン、ロウラン、コウラン辺りが相手だと、どうしようもなかったかもしれん。」


コモン「ラーナ?神さんか?クラン?ロウラン?コウラン? 念仏でも唱えてんのかお前?」 

ラーゼン「コメントの内容まで、ポンサそっくりだな。ポンサには勝ったことは無いが、負けたこともない。勝敗が付かないが正解だけどな。何度も戦ううちに、お前の対処方法は身についておる。」

コモン「お前と戦うのは初めてなんだけどなー。」


ラーゼン「ポンサの末裔に亀甲兵…。相変わらず…。守る事しかできないバカではないか!!!」


コモン「!?なんで?なんで、俺たちの弱点を知ってるんだ?おまえ…。魔王か?」


ラーゼン「そう言っておるではないか!!!」

コモン「まーいいや!たたかおうぜ魔王さん!!」


ラーゼン「お前の相手をしてると、日が暮れてしまう。私はそんなに、暇じゃない。あいつの動きがわからん以上、時間が無いんだ。悪く思うなよ!!ハイトルネード!!」

コモン「お前バカか?そんな魔法効くわけないだろ!!何回やっても無駄だ!!あれっー」


コモンはノーダメ―ジで吹っ飛んでいった。


ラーゼン「ポンサもこうやって、撃退したなー(笑)あいつは、無敵で倒し方がわからんのだが、攻撃は弱いし、頭も弱い。最初のころは意地でも倒してやろうと思って躍起になったが、この対処を覚えてからは楽なもんさ(笑)」


オオクニ兵「あれ?コモ…ンさま?」

ラーゼン「お前たち、まだ戦うか?」


オオクニ兵「引けー。コモン様も吹っ飛んだし、無駄な突撃はこりごりだー。」


コモン…。味方にも無能ぶりが、ばれていたのか…。


ラーゼン「聞け!!ミハラの者ども!!先ほども言ったが、我が名はラーゼン!!原初の魔王である!!」

冒険者「また、ラーゼンさん。面白いこと言っちゃって(笑)」


ラーゼン「お前は、ジブに切りかかったな。燃えろ。」

発言した冒険者は、灰になった‥。


冒険者たち「マジか…。あのラーゼンさんが…。」ざわざわ。


ラーゼン「俺は、どっちつかずの意思の無い者は気に入らん。信念の無きものは、すぐに敵になる。此処にいるお前たちは、私が知る限り、自分の意思で戦いに赴いた。勇気が湧くように、恐怖が減るように自ら願い出て、サキ殿に魅了をかけてもらった。サキ殿は勇気が出る『おまじない』として、お前たちを魅了した。お前たちもわかっていたはずだ。それなのに、ジブやミハラの者たちへの恩や、戦いに参加した、自分の思いすら忘れ、戦争するために利用されたと騒ぎ出し、仲間にまで手を出した。」


冒険者たち「でも、俺たちを利用したのは事実じゃねーか!!」

ラーゼン「燃えろ。」


発言した冒険者は、灰になった‥。


ラーゼン「何度も言わせるな。ここに残った者は、自分たちの意思で戦いに参加した。俺は、この戦争の成り行きを最初から見ている。タケオやサキがお前達が言うように無理やり魅了して戦わせるような事を選択していたのなら、俺はあいつらを否定し、ミハラに残る事は無かった。俺が思った通り、あいつらが不正をする事は無かった。あいつらには信念があったし、正義があった。賛同したのはお前たちだ!!自分の都合が悪くなった時だけ、自分の信念や判断を忘れ、他人のせいにする。その行いや考えは、魔物以下だとは思わんか?」


一人の冒険者が声を上げた。

レティ「ラーさん‥。俺は悔しいっす。この国が好きで‥。みんなを守りたくて…。獣人だけど…。恋人だってできた…。本当にみんなを守ってやりたかった…。その思いだけで戦った。あんたが原初の魔王かどうかなんて関係ない!!!あんたと一緒に飲む酒は楽しくて、おいしかった。でも、ジブさんを守るためには…。連れていかれないようにするには、あんたと戦うしかないんだ!!!この国を守るためには、戦うしかないんだ!!それが悔しい。」


ラーゼン「レティ。俺が原初の魔王だと知って発言をしたのか?灰になりたいか?」

レティ「…。ジブさんは渡さない!!サンダーソード!!」


レティはs級冒険者として、ウーメダの街から流れ着いた冒険者だ。彼はどの町を訪れても、一流の冒険者として迎えられた。

ある町では、英雄として。ある町では街を救った救世主として。


しかし当のレティは、どの町に行っても、獣人や魔族の差別と偏見。一方的なヘイトの数々。モフモフが大好きなレティにとって、住みにくい退屈な現実がそこにあったのだ。

しかし、田舎のちっぽけな街だか村だかわからない、小さな街を訪れた時、衝撃が走った。

今まで、彼が訪れた街とミハラの街は全然違っていた。すべての種族が、いがみ合う事もなく、助け合い共存している。人間と獣人が混合した冒険者パーティなど、このヤマト大陸の、どの国のどの町を見ても無いだろうと、彼は思っていた。


そんな国を守りたい、後世に残したい。それが、レティの原動力だった。

レティの放った、サンダーソードはラーゼンの頬をかすめた。


レティ「俺は、こいつと戦う事に決めた!!逃げる奴は今のうちに逃げろ!!俺が時間を稼ぐ!!」

レティパーティ「水臭いぞレティ!!腐れ縁だ。一緒に死んでやるよ。」「しゃーねぇなー(笑)オオカミのあの子に合わせる顔が無くなるしな(笑)」


ラーゼン「俺は機嫌が悪い!!命は大事に使えよ。俺と戦う奴以外はこの場を離れろ!!巻き添えを食らうぞ!!」

ラーゼンは、火の玉を冒険者に向けて放った。

7人の冒険者が犠牲になった…。


ラーゼンの恫喝、攻撃を受け、9割の冒険者が、蜘蛛の子を散らすように消えていった。


ラーゼン「残ったのは…。お前たちか…。」

レティ「ラーさん。ただでは、負けないぜ。」


ラーゼン「合格だ!!」

レティ「へっ?」


ラーゼン「合格って言ったんだよ。おりゃー嬉しいぜこの野郎!!俺もお前たちと同じ気持ちって事だ!!レティ!!また、お前と一緒に酒が飲める!!だが、今じゃねぇ。レティ!!さっそく、頼まれてくれ!!ジブ殿とシンペイを『ラクエン』に連れていってくれ。立ってるだけでヘロヘロみたいだ。BF5に隠れ家がある。そこで、メイ殿に合流できるはずだ。そのまま、ラクエンの守備についてくれ!!オオカミの、あの子のそばで都合がいいだろ(笑)」

レティ「ラーさんはどうすんだ?」


ラーゼン「孫のような奴が心配だ。タケオの近くで、あいつの匂いがしたんだが…。消えちまってわかんねぇしな。」



~西戦線近く~

ラーファ「タケオ…。嫌な予感が消えない…。サキちゃんの魔力も弱ってる…。速くいくから待っててね。」


作者からのお願いです。

ここまで読んで、少しでも面白い!

続きが気になる!と思われた方。


評価とブックマークの登録

をお願いします。


評価は広告の下に

☆☆☆☆☆があります。


そちらをクリックして,5個タップして頂けるとありがたいです。


★★★★★にして下さい。

よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ