76.「四面楚歌」
サキ「では、皆さま。わたくしは、今からカサイへ向かいますわ。」
サキは戦地に向かっていった。
ジブ「西の魔物は手ごわいが、サキが行ってくれるのなら持ちこたえられそうです。北のオオクニの対応はどうするか…。」
シンペイ「俺が行こうと思う。ただ、タケオ殿や奥方たちと違って一人でどうこう出来ると思わんで欲しい…。こっちの世界に来て間もない事もあるのだが、スキルと言うものやステータスというものを教えてもらったのも最近だったので、正直よくわからないのだ。だが、最近発現したスキルの説明を見れば、可能性があると信じたい。現場でのぶっつけになるのだが、助言をいただける人に同行をお願いしたい。」
メイ「シンペイさん。私も一緒に行きます。私はタケオちゃん達と同じ時代の人間ですから、スキルなどのアドバイスは出来ると思います。ただ…。戦争経験がないので、スキル発動のタイミングや、罠の張り方など不安があります。」
ジブ「わしも一緒に向かおう。タケオ殿曰く、歴史好きの連中からは戦下手と笑われておるそうだが、想定外の(・・・・)裏切り者さえ現れなければ負けはせんよ。」
小早川の裏切りはわかっていたんだな…。
サリ「じゃあ、私も北ね。」
ジブ「サリ?何を言っておるんじゃ?」
サリ「ミハラの冒険者たちも、この戦に参加させて欲しいって言ってきたのよ。ミハラに恩義を感じているみたいね。」
ジブ「それでも、お前が行くことは無いじゃろうが。」
サリ「うち(ミハラ)が世話している冒険者も子供みたいなもんよ!みーんなまとめて、面倒を見てやるんだからね。」
サリは笑った。
サリ「あなたがいるのに、私が危険になる事なんて無いでしょ?」
ジブ「ああ、わかったよ。一緒に行こう。
タケオ殿、北はシンペイ殿と某とミハラの冒険者たちで迎え撃ちます。」
タケオ「ジブさん…。人数的に少ないんじゃないでしょうか?」
ジブ「なーに。戦は数でやるもんじゃあないですからなー。」
シンペイ「質ならまけませんって。」
ジブ「では、行ってまいります。」
タケオ「父さん、母さん。無理はしないでくださいね。」
シンペイ「タケオ殿、私の心配は無いのですね。それだけ信頼されているという事にしておきましょうか。」
シンペイさんは大丈夫、心配するなって顔をしながら、俺に話しかけて来た。
この人は…。兄貴みたいだな。
タケオ「シンペイさん。祝勝会は盛大にやりましょう!」
俺は、何かが込み上げてきてうまく話せなかった‥。しかし、気持ちは伝わったはずだ。
タケオ「皆さん、よろしくお願いします!!」
「「「おうっ!!!!! 任せとけ!!!。」」」
ジブ達は北へ向かった。
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