73.「ミハラの国 福祉」
読者の皆様久しぶりの更新で申し訳ありません。
まだ、私生活が忙しく安定して更新できませんが
ボチボチ再開する予定ですので、今後とも、よろしくお願いします。
カサイの街をミハラ国に吸収してから、3か月がたった。
ジブ「タケオ殿。ミハラ国の収入は安定しています。ダンジョンPも、ゼニーも問題なく、タケオ殿肝いりの、福祉も充実しているため住人の増加も多くなっています。」
ミハラの国では、福祉に力を入れている。
具体的には、失業時に一時的な保護をするだけなのだが…。
日本の生活保護の似ている仕組みである。
ミハラの国にはダンジョン探索以外にも、たくさんの仕事がある。
しかし、住人の70%~85%は探検者である
ダンジョンで怪我をして働くことが出来なくなった探検者のケガが治るまでの、家族全員の生活(衣食住)を保護する。
ただし、某経済大国と違うのは、ゼニーでの支給は一切なく、生活保護を受給している家族は全員で決められた時間・場所で食事や睡眠・療養を行うことになる。
完全に国管理の施設での生活を強いられる。
傷が回復し、冒険者を続けれそうなら戻ってもらうし、後遺症や恐怖心で冒険者に戻れない場合は違う仕事を斡旋する。斡旋された仕事が嫌なら自分で探してもらう。その際、傷は治っているのだから生活保護の支給は無く、自力で生活してもらう。
本人・家族から違反者が出た場合は、情など一切なく施設から追放する。子供がルールを破っても一切の情けはかけない。
ミハラの国では、基本的人権の尊重をしている。
そう、基本的人権だ。
基本的とは、国に対して税金を納めている住人の事だ。税金を納めない人まで保護しなければならない理由がわからない。『働くことが出来ない』と『働きたくない』は違う。
ミハラの国は、働く意欲があって、頑張る人が、
また税金を納めてもらえるように回復してもらう。また怪我をして、収入がなくなっても餓死しないって安心感を持ってもらえる国を目指している。
『働かざる者食うべからず』
人の税金で養ってもらっているのに、恥とも思わず、自由を要求するような輩は、ミハラの国には必要ないという事だ。
実に簡単、自由と金が欲しければ働け。それだけだ。
現代日本では厳しすぎるようなルールだったが、この世界では画期的らしく、すべての住人が喜んでくれていた。
俺は、自分がいた現代日本の状況をサキやジブ達仲間に話した。
メイやマリはもちろん知っていた情報だったから、反応は鈍かったのだが、シンペイさん(100年前の人)ジブさん(400年前の人)サキ(紀元前の人)たちの反応はすさまじかった。
サキ「お前様の生きていた時代は、やる気のないものにまで優しいのですね。その優しさは何のために必要になるのでしょうか?恩とも恥とも思っていない者が、有事の際に役に立つとも思えませんし…。わたくしの経験だとやる気の無い者が生きていける国は、必ずと言っていいほど滅びますわ。だって、成長しないのですもの。」
ジブ「某の殿であった太閤殿下は、人の2倍は働いていた。まずは、自分の為、主君の為、家庭の為、部下の為、住民の為、国の為、天下の為と目的は変わっていたのじゃが…。働く気の無い者を保護することなど、一度もなかったのう。」
シンペイ「わしら…。仲間と共に、武士の時代が終わったとき、武士は行き場を…。生き場を失った…。他人に同情され、施しを受けねば生活できんのであれば、存在価値がない…。それ故…。官軍にも属せず働き先も見つからなかった武士たちは、西南戦争にて負けを承知で、散っていったのじゃ‥。タケオ殿から、未来は平和になったときいた…。しかし、わしらの子孫は…。そこまで平和ボケした馬鹿になったのか…。」
シンペイさんは、よほど悔しかったのか涙をためて、床を殴りつけていた。
マリ「…。ワタシ…。」
マリ「皆さん!!!」
唐突にマリが大きな声で発言した。
呼びかけは大きな声だったが、徐々に小さな、自身の無さそうな声量になって、マリが語りだした。
マリ「私が、そのどうしようもないほど甘い国で甘えていた人間です…。働くことはもちろん…。いろんな事に文句ばかり…。周りに、他人を叱ってくれるような環境が無かった…。いいえ。それは、いいわけね…。…。…。 私、逃げない!!!自分にできることを探してみる。この世界での目標が出来たわ!!私は変わって見せる!!!これからの私を見てください。」
タケオ「マリさん…。」
俺にマリさん感情が流れ込んできた…。
マリさんの力になってあげよう。俺にできることは無いかなーと思ったとき
ドイマさんがあいさつの時にくれた舶来物(異世界の物)である、白色のビー玉が輝いた。
~ハートを錬金します~
~ハートを錬金しました~
~マリが進化します~
~マリのスキルが変化しました。~
『ツンデレ』⇒『素直』
『チャレンジャー』(新規獲得)
『素直』:経験した事柄の熟練度が2倍の速さで習得できる。好感を得やすい。
『チャレンジャー』:経験のないことに挑戦した時の成功補正100%。
~マリが進化しました~
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