51.「おかえり」
51話です。
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~タケオ~
俺はどのくらい、サンに向かって語り掛けただろうか?
「サン! 戻ってこい! サン!」
よく見ると、キマイラの口が動いている。
罠かもしれない・・・。
「ラーファ。キマイラの頭を出してくれ。なにか話をしたいみたいなんだ。」
「イ・・ロ・・オト・こ。」
「!? 色男って言ったのか?」
「アノ・・コ、カ・・エス。ワレ・・あの子も・だいじ。」
その時だった、闇の色に包まれていたキマイラの体が輝きだした。
中心にある、そのコアの輝きは美しく、まるで、太陽を思わせるような輝きだった。
「きれいだ・・・。」 その光景を見た俺の感想はこの一言だった。
「タケオ。見とれてないで、早く。」
いつの間にか擬人化に戻ったラーファが言った。
「ああそうだな。『ハートを盗む』。サン戻ってこい。」
俺の右手が優しい光に包まれた。
俺の右手に、光り輝くキマイラのコアが握られていた。
「ハートを戻してっと。」
コアを戻した瞬間、キマイラの体が輝きだした。
光が収まったのでキマイラを確認すると、美しい美少女が目の前に・・・・。
とは、いかなかった。
目の前には、キマイラがいた。
若干、目つきが優しくなっているように感じるが、見た目は醜悪で凶悪だ。
サン「タ・・ケ・・にぃちゃ・・・ん。」
タケオ「サン。おかえり。遅くなったが、迎えに来たよ。俺がいなくなってから、頑張っていたんだってな。もう、大丈夫だ。これからは、いつも一緒だ。」
サン「ウ・・ん。」
メイ「タケオちゃん。これからどうするの?」
タケオ「今、僕たちはミハラ村を拠点にして生活しています。一旦、ミハラ村に戻ろうと思うのですが・・・。サンの見た目が、凶悪な魔物にしか見えない・・・。」
メイ「村に連れて帰れないという事ね。」
タケオ「サンを匿う場所にあてはありますよ。」
俺は、「元ごみ捨てダンジョン」の管理者になった事、ミハラ村の村長の養子になった事を、メイに教えた。
タケオ「とりあえず、ミハラ村付近まで帰ろう。サンを隠しながら、家まで戻れば大丈夫。」
メイ「私がサンと一緒に『隠密』状態になれば、問題ないんじゃないかしら。」
~ミハラ村~
サリ「おかえりなさ~い。・・・・。タケオちゃん、後ろにいる、女性と恐ろしそうな子は何?新しい家族になるのかしら?」
タケオ「・・・。ごめんなさいお母さん。ジブさんが帰ってから説明します・・・。」
サン「ゴ・・めん・・なさ・・い。」
サリ「まぁ!?お話ができるの?私こそ驚いちゃって、ごめんなさいね。タケオちゃん達が連れて来たってことは、あなたは悪い子じゃないとわかっているわ。おなかすいてない?何か食べる?私は、お客様は大歓迎よ。」
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