50.「太陽」
50話です。
やっと、50話まで来ました。
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「化け物さん。私の体は、あなたにあげた。心はかえして!さっきまで、あなたに心を支配されていました。その時に見た光景は地獄・・・。あなたは私と交わした契約を守らず、私の精神にさえ干渉し、体をコントロールできなくした。」
「お前の心が弱いだけではないのか!! 我は何もしておらん!! お前の奥底にある、黒い感情を出す手助けをしてやっただけだ!! その感情まで我のせいにするとは、お前にとって都合がよすぎではないのか?」
「その感情まで、あなたのせいにしてないわ。そんな感情があったのは事実だもの。でもあなたは、私が傷つけたくない人や物にまで危害を与えていった。止めようとしたけど、自分の体を止めることが出来なくて・・・。不思議な経験だったわ。あなたが私の精神と体を断ち切ったのよね。その、あなたに私の自我を返せ、体を私の意思で動かせるようにしろって言ってるの。」
「それは、できん!! 我は我。人を恨むな?無理な話じゃ。 そもそも、小娘。我はどうやって生まれたか知っているか?我はトラであった。しかし、あのキチガイな人間が、我を退治し魔石にした。そこまでは良かった。弱きものが強きものに倒される。世の中は、そうできておる。」
「あの人間は、実験と称し我の魔石に人格を持った魔石を融合してきたのだ。人格を持った魔石の正体は、お前ら人間だ。しかも子供だぞ。我ら魔物でも大人が子供を守る。それすらできない、あの人間はなんなのだ?蛇になった子供は28番と呼ばれていた。猿になった子供は45番。鴉になった子は96番・・・。狸は・・・。狐は・・・。 我に融合された子供は、復讐を我に頼みこんな姿で、生きたくないと願い自我を放棄していった。子供たちの魔石が融合される度、我の体は醜くなり、心はすさんでいった。」
「そして、我はお前の体と融合した。人間と我の融合実験は3度目だ。過去2回は子供の体が耐え切れず、我の魔石だけを残し爆発した。」
「お前の体は爆発しなかった。その時、我は思ったのだ。我に宿る、皆との約束を果たすことが出来ると。」
「もう、約束は果たせたじゃない!私の意思を返しなさいよ!あなたの体を、私にコントロールさせなさい!」
「それは、できん!!人間は悪だ。すべて滅ぼす。我は魔王になり人間を狩りつくすと決めた。我の人格を、ともに作っている子供たちもそう思っている。」
「あなたが、人間を恨む気持ちは、わからなくは無い。ずっと暗闇で、生きて来たんだもんね・・・。でも、その感情は何も生まない。自分の作り出した闇に飲み込まれているだけに過ぎないわ。」
「小娘!! お前に何がわかる!!!」
「わかるわ! だって、私も物心がついてからは、ずーっと闇の中で生きていたんだもの。親の顔も名前も知らない、自分に名前なんてない。仲良くなった友達は、居なくなってしまう。この孤児院に、味方なんていなかった・・。競争、競争・・・。もう、うんざりだった。」
「でも、私には、タケにーちゃんが現れてくれた。こんな私を、太陽みたいだって言ってくれたの!! 初めて、人に必要とされている気がしたの!! 話しかけても嫌な顔されず。反対に笑いかけてくれて・・・。 みんなから必要とされてなっかた、私を太陽みたいって・・・。太陽だって言ってくれたのよ!!! あなたは、人間が嫌い・・・。私だって嫌いな人間もいるわ。」
「でも、私を必要と思ってくれている人がいる。 私はその人のために生きたい!!」
「あなたが、自分で作り出した闇から抜けだせないのなら、私がその闇を照らして、消してあげる!! だって私は太陽なんだから!! もう、嫌な思いばかりさせない!! 私を信じて!あなたの感情も私に預けて!! 一緒に前を向いて下さい!! あなたは私で、私はあなたよ!!」
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