5.「孤児院」
5話目です
少し暗い話が続きますがお付き合い願います。
2022.4.9 加筆修正しました。
よろしくお願いします。
~孤児院の朝~
「おい!みんな起きろ!5番!11番!いつまで寝てる?教育部屋に行きたいか?」
この孤児院では名前など与えられず、持っていても呼ばれない。
俺は11番という番号で呼ばれてる。
クソ園長が言っていた教育部屋とは、ただの独房だ。
3日間食事を抜かれ、与えられる水を飲む前に、クソ園長への感謝の言葉を言わされる。
どこぞの国の民族思想を洗脳し、上書きする際に使う手口によく似ている。
俺もワザと1度だけ入ってみたが、実年齢25歳の精神力でも参ってしまう。
10歳にもならない子供なんて簡単に洗脳され、あっという間に、言う事を素直に聞くだけの、人形にされてしまうだろう。
~孤児院の食事~
この孤児院には、6歳~9歳までの人数として
9歳が10人、8歳が15人、7歳が6人、6歳が俺を含めて7人の合計38人が在籍している。
6歳以下は、存在すると思うのだが関わり合いが無く、ほぼ知らない。
この38人に対して、食事は35食しか用意されない。
この意味は、戦い、頭を使って勝ち取れという意味だ。
俺は6歳からの記憶しか無い為、それ以下の年齢での食事状況は、わからないが、6歳から競争が始まるのだろう。
クソシスターどもが食事の度に査定し、商品価値をつけているのだろう。
もちろん、食事する直前に、クソ園長への感謝の言葉を言わされる。
宗教かよ!?ってレベルでの洗脳っぷりだ。
子供たちは8割が洗脳(服従)される。残りの2割が反抗し牙を研いでいく。
この食事のシステムにより、子供たち同士は、生きる為の競争相手となり
仲よくなどできなくなるのだ。
リーダーシップを発揮し順番制を提案するような賢い子は、順番制を持ちかけた、子供に
密告され『お使い』に出される。
密告した子供は、嘘の密告でない限り1週間の食事競争を免れる権利が与えられる。
しかも、孤児院では見たこともないような、御馳走だ。
嘘の密告かの判断はクソシスターの査定用紙から分析される。
このシステムが、飴と鞭を使い分け、子供たちを、疑心暗鬼にさせて統制する。
まるで恐怖政治中の国家の中だ。
独裁者たちもこんな事しないよってぐらいのシステムだ。
~孤児院での自由時間~
自由時間は割と気ままだ。
5人以上での集会?は禁止だが、2~4人で遊ぶこともでき、それなりに遊具もある。
図書館らしき物もあり、俺は1人で読書をする時間が多い。
読書以外は運動と鍛錬に使っている。
1週間に2回 体力テストと学力テストが有る為
みんなそれなりに、自己鍛錬に必死だ。
悪い成績が続く子は、食料の無駄として『お使い』に出されるからだ。
~孤児院の就寝~
基本的に、20:00に寝かされる。
就寝時間が過ぎてから、クソ共に呼び出された子供は、教育部屋行か、お使いに出されるという事だ。
なんとなく、すべての子供がそわそわして寝付けて無い様に感じる。
俺は、転生前、日本という素晴らしい国で生活していたこともあり
こんなクソみたいな環境での生活で、心がおかしくなっていくのを感じていた…。
本当に日本は素晴らしい。
水道を捻れば飲料水が出てくる国なんて日本だけなんじゃないだろうか。
トイレにウォシュレットまである。
こんな世界で生きる意味ってなんだろう?
今までの自分の生活がどんなに幸せだったのかを考え、さめざめ泣いた。
25歳にもなって、人前で号泣した...。
そんな日々が3か月も続いた。
こんな時だけ、号泣するのにピッタリな
転生したての6歳の体はありがたかった...。
日本という国が嫌いな日本人は多い。
そんな人に対し著者は思う、嫌いなところを探すのではなく
なぜ、いい所を探せないのかと。
色眼鏡かけて物事を見ても間違った見え方するよ
一度その眼鏡外してみたらってね。
少しでも続きが気になる!
おもしろい!
そうだ!その通りだ!眼鏡を外せ―!
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