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47.「キマイラ」

47話です。


ここまで読んで下さってありがとうございます。


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バカみたいに喜びます。


~キマイラ(サン視点)~


憎い、憎い、憎い。


ゴージちゃんを化け物にした、人間が憎い。

孤児院のみんなを傷つけ、化け物にしたり遊びで殺したこの場所が憎い。


タケにーちゃんを助けることができなかった、自分が憎い。

みんなを、守ってやれなかった自分が憎い。


憎い。憎い。憎い。



[お前の、気持ちはわかったぞ。しかし、このままでは、お前をこんな格好にした、あの人間の言いなりになってしまう。]


[我と取引をしよう。我はお前の意思を引き継ぎ、この場所と人間の駆除を行う。その為には、お前の自我が邪魔である。その自我を利用し、あのこざかしい人間は、われの体をコントロールする。]


「わかったわ。あなたに任せる。私の自我はいつ戻ってこれるのかしら?」


[お前の依頼をすべて終わらせたら返そう。この場所の破壊と人間の駆除だ。]

「私はすべての人間の駆除を望んでいないわ。」


にやっ。

[もちろんわかっておる。お前は我で、我はお前だ。]


「自我をあなたに預けるわ・・・・。」


こうして私は、この化け物の口車に乗ってしまった。




~現在~

自我を放棄してからの光景は地獄だった・・・。

向かってくる元子供のモンスターを蹂躙し、バラバラに切り裂いた。


ゴージちゃんだった鬼とも戦った・・・。

どうやら、化け物になった私は、規格外の強さを持っているらしい。


クソ園長さんが、「お前は、気に入らないが才能がありそうだから、とっておきの魔石を融合してあげよう。この魔石に育てるために、何人の子供たちが犠牲になった事か。それほどの、魔石をお前にやるんだ!期待を裏切るなよ!!」と言っていたもの。


少しだけ、化け物も私の自我を、考慮してくれたのかゴージちゃんには、致命傷を与えた後、部屋からふっとばした。



残ったのは、クソ園長とシスターシズカだけだった。


シスターシズカは、タケにーちゃんのお使いに、同行したシスターだ。

聞いてもいないのに「11番は泣きながら、ごみ捨てダンジョンに入っていったのよ~。」「足の裏をなめるから勘弁してください。って言ってきたから蹴り飛ばしてやったわ~。」「84番が密告なんてするから、こうなったのよ~。」 だそうだ。きっと私なんかよりも、おかしな環境で教育を受けたに違いない。


残りのクソ2匹は、たとえ自我を手放してなかったにしても許せなかっただろう。


「燃え尽きろ!!ヘルファイヤー!!」 クソ園長が放った魔法だ・・・。

見た目はすごいのだが、私には効かない。


化け物は楽しそうに笑いながら、クソ2匹を感電させ動けなくしてから、バラバラに切り裂いた。

バラバラにしただけでは満足しなかったのか、粉々レベルまで切り裂いていたら、奇妙な魔力を

感じた。


隅々まで観察されている。いい気分ではないな・・・。



犯人は、岩の陰に隠れていた子供だった。





その子供は、私が一番合いたかった人。

タケにーちゃんだった・・・・。


作者からのお願いです。

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続きが気になる!と思われた方。


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