44.「何かいるのか?」
44話です。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
評価&ブックマーク
がまだでしたら、ぜひよろしくお願いします。
バカみたいに喜びます。
~園長室前~
「ラーファを待つべきか。まぁ、何も気配を感じないし、本命は地下だ。地下からはたびたび振動がある。地下は後だ、園長たちには「世話」になったから、卒業生としてきっちりと悪事を暴いてやるぜ。」
俺は、この孤児院の運営が、園長たちだけで行われていると思っていなかった。
大きな商会や国などの、スポンサーがいるはずだと思っている。
俺がこの孤児院を訪れた理由は”孤児院での仲間の安否確認”、”生存者の救出”、”孤児院のバックが誰なのかの解明”、”孤児院の悪事の証拠集め”、この5個を目的にやってきている。
中でも、孤児院の黒幕探しは、孤児院出身者の敵討ちもしくは、復讐する相手の特定のため必要だ。
「園長室に入って、証拠集めから始めますか。」
俺は、園長室の探索を開始した。
「...。おかしい。金庫が開いている。取引情報はおろか、孤児院職員の名簿や孤児の情報までない。誰かが持ち出した?」
爆破があってまだ2日たっていないはずだ、ただの田舎の孤児院の問題なんだ。国が処理しにやって来るとしてもはやくて3日後だと思うのだが....。
「もしかして、金庫に保管してるのではなく、地下に保管しているのか?」
俺の勘では、地下に何かいるんだよ。きっとやばい奴が....。
「...。れだと...。お...る?」
「ギャー。」ドンッ! シュバー!!
何か地下から声と音が聞こえる。
今地下で何かといるやつは、
かなり重要な生存者に違いない。行くしかないのか?
俺は、少しだけ、のぞきに行く事に決めた。
~職員宿舎 地下~
地下もボロボロになっている。
あたりには、人間、モンスターを含めた生物だったものが散乱していた。
「うおっ!」
勉強部屋あたりから突風が吹いてきた。その風に乗ってゴブリン?と鬼?、あとオーがか?モンスターらしき物体が見るも無残な姿で飛んできた。なんか7匹ぐらいいるぞ?
「なぜ、モンスターが孤児院に?」
俺がそんな事を考えていた時だった...。
飛ばされてきた来た、鬼と目が合った。
「...。にぃ?」
「なんだ?お前?」
「..ぎ。ぎぃ。」
「なんだ、この鬼?」
「...む。.ン...けて。」
鬼の目からは涙が流れていた。鬼の目にも涙だな。
鬼は俺の目の前で、魔石に変わった...。
他のモンスターたちも次々魔石に変わっていった。
俺は無意識のうちに、鬼の魔石をポケットの中に回収した。
「なんだ?俺、なんで泣いてるんだ?」
知らぬ間に、俺の目から涙があふれていた。
「いったいこの先に、何がいるんだ...。」
「くらえぇー化け物が!ヘルファイヤー!」
ダッダーン!バーン!ガガーン!ボヨヨン!ボヨヨン!
すごい音が奥から聞こえた。
「無傷だと?この、化け物が。」
シューン。シュバッ!
「うがー。」
「重要参考人確保できるまでの、時間が無さそうだ...。殺られてしまう...。行くしかない...か。」
俺は、奥の部屋に向かった。
作者からのお願いです。
ここまで読んで、少しでも面白い!
続きが気になる!と思われた方。
評価とブックマークの登録
をお願いします。
評価は広告の下に
☆☆☆☆☆があります。
そちらをクリックして頂けるとありがたいです。




