36.「緑色の危険な奴」
36話です
よろしくお願いします。
ファンタジーの定番モンスター登場。
~コマイ山~
タケオ「ラーファ。この山であってる?なんか無駄に鋭角になってる山だけど...。」
ラーファ「ダイジョブよーん。ダイジョブ~!ダイジョブ~!ダイジョブ~!ダイジョブ~!ハイっ!」
タケオ「....。」言いませんよ?古いし。君なんで知ってんの?異世界人?
俺たちは、ファンタジー界のやられ役代表のスカウトにやってきていた。
なに?何のモンスターかって?緑色の小さい奴だよ!そうだよ!ゴブリンだよ!!!
タケオ「なぁ、ラーファ!めっちゃワクワクするよなー!ゴブリンよ!ゴブリン。俺、ゴブリンなんて、初めて見るからさー。「ぎゃー」って言うかな?「ぎぎっ」って言うかなー?」
ラーファ「タケオ、テンション上がり過ぎ。私も見た事、無いんだけど...。」
しばらくすると、「ぎー」「ぎゃっ」奇声を上げている変な奴を発見した。
タケオ「ゴブリンだ。あれが生ゴブリンか。実際見るのと聞くのじゃ全然違うな。」
ラーファ「そうね。タケオ。あいつは見てるだけで人をイラッとさせる何かを持っているわ。だって私のDNAがあいつ嫌いをアピールしているもの。」
さっさと捕獲して帰ろう。
タケオ「ラーファの髪の中に入れて捕獲しよう。」
ラーファ「タケオ?本気で言ってるの?」
ラーファの顔が引きつっている。結構マジで怒っている奴だ。
ラーファ「....。私...嫌よ。絶対嫌だからね。」
あのラーファが.....。俺に対して超甘々の、あのラーファが嫌だと....。
ラーファ「タケオが捕獲して♡おねがい♡私が汚れちゃってもいいの?」
やばい、スゲーかわいい。だめだ。この顔を見ると心を鬼にして捕獲しろって言えないじゃないか。
タケオ「ぐっ。ヒモで縛るしかないな。」
2匹を縛り上げるぐらいの紐なら持って来ている。
「ぎー」「ぎゅー」
うっうるさーい!俺はやけになりながら、逃げられないように。2匹を縛った。気が付くと、一本の縄で2匹をぐるぐるに縛っていた。あんなにぎーぎーうるさかったのに、おとなしくなった。
2匹のゴブリンは、お互いを見つめあい、少し頬を染め、やさしく何かをささやき合っていた。
「まさか、この状況で興奮しているというのか?」とんでもない変態じゃねぇか。しかも見た目があれだ。これは、何の罰ゲームなんだ。
俺は、そっとラーファを見た。
ラーファは立ったまま気絶していた....。
あまりにも、ショックな出来事だったのだろう.....。
俺はゴブリン達を引きずりながら、ラーファをおんぶし歩いて行った....。
引きずられるたびに、嬉しそうともとれる奇声をだすゴブリンを、始末してしまいそうになりながら、家路につくのであった。
ジブ「これがゴブリンですか。すごい人を不愉快にさせる生物ですね。BF5の安全な場所に掘り込みましょう。」
ゴブリン投入から、3日後....。
モンスタードロップにゴブリンの欄が追加されていた。
ゴブリン 10匹/100 D
ゴブリンのモンスタードロップをした覚えが無いのだが、翌月には15匹になっていたのはなぜか?考えないでおこう.....。
ラクエンに新しい仲間が増えました。
みんな仲良くできないけれど
仲よくしてやってください。
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