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32.「ジブの昔話」

32話です。

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バカみたいに喜びます。


ジブ「よし、タケオ殿。ダンジョンというものが大体わかったぞ。早速、ラクエンの出入り口をミハラ村に作ろう。」

タケオ「了解!」


ジブ「よし、それでは帰って、君たち2人が、わしとサリの子供になったと発表しよう。村で歓迎会を行う。サリ、義父殿にお願いしておいてくれ。」

サリ「わかったわ。父さんは宴会好きだから喜ぶわー。」


ジブ「タケオ殿、帰ってから、ラクエンの今後の方針を相談させてくれ。」



~ミハラ村~

サリさんは村長の娘だった。ジブさんが転生してきた時期は約5年前の事だった。村長は、右も左もわからないジブさんを受け入れて保護したそうだ。


少しジブの昔話になる。


3年前のある日、隣村「ターチバーナ」の男衆が攻め込んできた。もともと小競り合いがあり、村同士の仲は良くなかったこともあるのだが、3年前は特別な事が起こった。

この辺の地域が、悪天候の影響でほとんどの作物が不作になってしまったのだ。ミハラ村は、有事の際を考え、昔から計画的に村全体で食べ物の貯蓄を行っていた為、被害はあるものの、飢える事はなかった。


しかし、ターチバーナ村では、餓死者が出る手前になっていた。仲の悪いミハラ村に頭を下げ、食料の支援を要請したが、お断りされた事で夜襲をかけた。



ターチバーナ村の言い分ははこうだ。

嫌いな奴に、「この俺様が頭を下げた」のに、断りやがった。自分たちの村は食べ物もなく皆が植えているのに、ミハラ村の奴は、食料を貯め込んでいるにも係わらず、助けようともしない。なんて傲慢で自分勝手な連中なんだ。「困った時はお互い様だろ!!その心を持たないミハラ村を蹂躙する!!」ターチバーナ村の村長は夜襲を決めたのだった。断られたら、初めから奪う気満々で交渉しているくせに...。



村長同士の会合に同席した、ジブは『真理眼』を使い、ターチバーナの考えを見抜いた。


「村長さん。今晩ターチバーナ村が攻めてきます。私の策を聞いては貰えないでしょうか?」

「ジブ君。いくら、ターチバーナでも、そんなことはしないと思うがな?」


「万が一に備える。それが大事です。もし今晩、攻めて来ても、来なくても私の策が、ミハラ村の皆さんに迷惑を掛ける事は無いでしょう。あくまでも、万が一に備える為です。」


「じゃあ、やってみたまえ。」

「少し人手を借りたいのですが。食糧倉庫の周りに落とし穴を設置しましょう。」


「つぎに....。そして...。この作戦ならミハラ村に被害は無く、攻め込んでこなくても問題なく済むと思います。どうでしょう?」

「面白いやってみよう。」



ジブの読み通り、ターチバーナの若者たちがミハラ村にやってきた。

「狙いは食料だけだ。こっそり盗むぞ。あーっ。」


何人かが落とし穴に落ちた。その声でミハラ村の住人は起き出した。

「やばい、この米俵を持ってずらかるぞ~。」


ターチバーナの連中はあわてて、倉庫前に置いてあった荷台の10俵を荷台ごと奪い逃走した。

「村長。何とか、食料だけは持って帰れましたね。」「あー。明日の早朝、みんなに配ろう。」

「明日にでも、ミハラの連中が攻めてくるだろう。それまでに飯を食べ備えるんだ。」


~ターチバーナ村~

「みんなご苦労だった。明日の朝、また集まってくれ。」

村人たちは各々家路について行った。

「わしも一眠りするか―。」 「永遠にな。」 「えっ?」


ターチバーナ村長は背後から一突きされて死んでしまった。


10個の米俵の中から、次々とミハラ村の若者が現れた。

「さぁ、ジブさんどうする。」

「今、明かりがついたり、物音のする家を燃やしましょう。出てきたところを攻撃し倒してしまえばよいかと。そーっと近づき寝首をかくのも良い。」


ジブたちミハラ村の10人は闇夜に紛れ、ミハラ村、攻撃に係ったものの家に放火・闇討ちを行った。

ジブ達がミハラ村に戻ったのは早朝の事だった。


この一件でジブはミハラ村の一因に認められた。

ジブによる区割りや作物の管理方法の変更を行った結果、わずか2年で、周りの村に比べて比較的裕福な村に成長したのである。


作者からのお願いです。

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