21.「あんた、本物だったのか？」
２１話です。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
評価＆ブックマーク登録
まだでしたら、ぜひよろしくお願いします。
バカみたいに喜びます。
「魔王は自分の城を持ったり、街を作ったり。ダンジョン外に出ても何の影響も制約も受けない。」
「だから...ラーファは....。」
「そういう事だ。色男君。でもラーファちゃんは少し特殊だ。魔王でありながらダンジョンの管理人ではないのだから....。う～ん自分がダンジョンになった....が正解か。」
「どういう事ですか？神様、あんた何言ってんだ？」
「さて、君はわからないみたいだから、ラーファちゃんがやった事をおさらいしよう。」
「はい、お願いします。」
「まず最初に、[君はラーファちゃんのコアを抜いた]
これは、君とラーファちゃんの状態をリセットしたって事だ。」
「つまり、『ティム』状態じゃなくなったってことですか？」
「その通り。次に[ラーファちゃんのコアとダンジョンコアを合体させた]
この行為はダンジョンコアとの融合だ。魔王になるモンスターが行う行為だ。通称魔王化ともいう。」
「それなら..。おれが融合させなくてもラーファが自分でやればよかったんじゃ...。」
「そこがラーファちゃんの賢いところで、君のユニークスキルが特別なところだ。もし、ラーファちゃん自身がダンジョンコアを取り込んだら、すぐに魔王化が始まる。君のような、よわっちい子供の能力じゃ、彼女のハートは盗めない。『ハートを盗む』は、お互い相性の影響が大きい。しかし、力量差を無視して使えるスキルではない。だから、君がラーファちゃんのコアを盗んで、コアだけを融合させる必要があったという事になる。そんなことが出来るのは、この世界で唯一君だけだ。」
「なるほど...。」
「そして、[融合が終わっていないダンジョンコアを君が盗み、ラーファちゃんに戻した。]
この意味はわかるよね？」
「もう一度ラーファを『ティム』状態にしたって事ですね。もし、融合が終わってしまってから行動していたらどうなっていましたか？」
「その場合は...。魔王級のダンジョンコアの暴走...。ここら辺一帯は魔物も人も住めない不毛地帯になっていたじゃろうな。わしもここから見ていてヒヤヒヤしたぞ。」
危なかった...。
ラーファは、ちゃんと説明していたんだ...。
ダンジョン崩壊と勘違いし、コアをラーファに戻さず、逃げ出していたら...。
〇西先生..。ありがとう...。 俺も湘〇高校を受験するよ。
「タケオ君、くだらない事を考えているようだね。僕は本当は忙しいんだよ。」
「さーせん。本当にクソすいませんでした。」
「君ねえ…。君が社会人時代に、新入社員の教育係になって指導した時、新入社員の子に言われて、イラッとした某アニメのコメントを僕にしないでよ。」
「神様....。あんた本当の神様だったんだな....。もしかして、タコ扱いしたりしてたのも御存じだったりします？」
「もちろん、知ってるよー。僕は、タコよりイカ派かなぁ。」
神様は、笑いながら言ったが、目は笑ってなかった…。
「本当にクソすいませんでした！！！」
「２回目死んでみる？」
作者からのお願いです。
ここまで読んで、少しでも面白い！
続きが気になる！と思われた方。
評価とブックマークの登録
をお願いします。
評価は広告の下に
☆☆☆☆☆があります。
そちらをクリックして頂けるとありがたいです。
