18.「ラーファの願い」
18話です。
よろしくお願いします
1日2話更新がつらくなってきたので
1話に減るかもしれません。
「はぁー。優しさに包まれてるー。」
ラーファの中は気持ちいい。
ちょっと変な風に聞こえるな。
赤ちゃんがおなかの中にいる時ってこんな感じなんだろうなっていう感覚。
わかるかなぁ?
「おはよう。ラーファ。」
ラーファは元気に飛び跳ねた。
俺たちは、昨日よりも分かり合えている感じがする。
ラーファに助けられ、眠っていたのが5日間。
最愛の相棒って感じがするんだが…
俺たちは出会って、1週間もたっていないんだな。
「さあ、昨日の続きをしようぜ。おさらいからだ。フムフム。」
「えー。俺がダンジョンコアの前でラーファのハートを盗むまであってる?」
「オ」「ケ」
そうそう、昨日「Y」「E」「-」「S」はあイラッとするので禁止にしたんだ。
無限ループのジェスチャゲームの中でイライラしてたのもあるけど。
「うるせぇー。お前の「-」は、酢豚の中に入っているパイナップルぐらい不愉快で。いらん。」
と言ってしまった。パイナップルは、あくまで俺の主観だから...。 知らんけど。
ラーファは「!?」となった後、「O」「K」と言った。
こっちがいいと思ったのか、しらくして「オ」「ケ」に変わった。
「次は、ラーファのハートをダンジョンコアに着ける?であってる?」
「オ」「ケ」
「そして、ラーファのハートと合体した、ダンジョンコアに『ハートを盗む』を使う。だよね?」
「オ」「ケ」
「最後に『ハートを盗む』で手に入れたハートをラーファに戻す。で終わり?」
ラーファは嬉しそうに俺に頬ずりしてきた。
なでなで。俺もラーファを撫でてやった。
すりすり。なでなで。 やばい永遠に続いてしまう...。
ただでさえ、この儀式?を理解するのに1日経過してるんだ。
早くやらねば...。
「こほんっ。ラーファ早速はじめよう。」
ラーファは、ダンジョンコアの載っている台座の上に乗った。
「ラーファいくぞ?」「きゅ~」
そういえば..。俺はまだ、スキル使えなかったんだ...。
俺は躊躇し、自信を無くしてしまった。
ラーファは俺を見た。
まっすぐな瞳で。
「...。」
「あんた、あたしの相棒でしょ?しっかりしなさい。」
そういわれている気がした。
「そうだな。自分で自分を信じなかったら、誰が自分を信じられるんだ?」
頑張った結果が駄目だってもいいじゃないか。時間はたっぷりあるんだ。
「いい?武雄。1番いいのは、行動して結果を残す事。2番目にいいのは、行動して失敗する事。
最も駄目なのは、何もしない事よ。」母が教えてくれた言葉だった。
「やる前から、負けると思っていたら必ず負けるぞ。」これは部活の先生。
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ...?」これは、〇西先生。「俺、バスケがしたいっす。」
「ふっ。ラーファ脱線した。やってみるか―。俺に失うものなんてなかったわー。」
脱線した事で、肩が軽くなった気がした。
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