15.「君の名は」
15話です
よろしくお願いします。
2022.4.9 加筆修正しました。
よろしくお願いします。
「よし。決めた。お前は今日からスラリンだ!」
「N」「O]
赤い奴はめっちゃ怒っている。
「ぐっ。うかつだったか。簡単に考えたのがばれたみたいだ。
おかしい...ラノベの小説では、スライムに対して
簡単な名前が多いのになんでだ...お前やっぱり...
ニュータイプなのか?そもそも、お前って雄なの?雌なの?」
赤い奴はさらに怒っている。飛び掛かって来そうな勢いだ。
次、地雷を踏むと3倍速く動いて攻撃してきそうだ。
俺の攻撃をすべてかわしながら
「当たらなければ、どうということは無い」
とか言ってくるんだ。
この反応をするって事は..雌か...。
そうに違いない。
そもそも、スライムに性別があったなんて...。
俺はびびりながら言った。
「お前は俺にとって天使だ。俺を死の淵から連れ戻してくれた。
俺の生まれた世界には、天使にも名前があるんだ。癒しの大天使さんは
ラファエルっていうんだ。ラファエルから名前をもらって、『ラーファ』って
名前はどうだろうかなぁ?」
赤い奴はすごい震えている。
やってしまったか、雄だったんだな。
シャアがよかったのか。
俺は心の中で後悔した。
赤い奴はフルフル震えながら、真っ赤になり俺に飛びついて来た。
お前の名前はシャアだ。いや、キャスバルだーと叫ぼうとした瞬間
赤い奴は俺の顔に頬ずりしキューキュー言った。
「気に入ってくれたのか?ラーファ。」
「Y」「E」「-」「S」
ラーファの目から滴が落ちた。
「スライムにも涙ってあるんだな。」
「Y」「E」「-」「S」
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「さて、ラーファ。これからどうする?地上にでるか、ダンジョンの先を目指すかだ。」
ラーファは少し考えた後、人間の形になった後、「N」「O」と言った。
「そうか、人間は嫌いかー。よし、じゃあ、ダンジョンの攻略に向かいますかー。」
「ところで、ラーファ。このダンジョンって何階まであるんだ?」
「5」
「浅っ!!」
「じゃー最下層目指してがんばるぞー。」
「O」「-」
「ラーファ、「O」「H」じゃないのか?」
ラーファは少し赤くなり「オ」「-」と言った。
「ラーファ。このダンジョンの主ってどんな奴なんだ?」
「M」「E]
「えっ!?ラーファがボスなの?初めて見たときは、そんな気がしてたんだけど..。」
「今は何というか...。俺達って仲間じゃん?戦うって事はないよなー?」
ラーファはフムフムうなずいた。
「ところで、ラーファが主って事はダンジョン内のスライムたちは子分
って事になるのか?」
「B」「ミ」「ヨ」「ウ」
なんで「B」なんだ...。あー濁点はできないのか。やっぱりこいつ賢いな。
ラーファが言うには、ダンジョンの主が、モンスターの管理をしているわけではないらしい。
中には、モンスター軍団を率いている個体もいるみたいだが。
そういう個体は、魔王と呼ばれる存在になるらしい。
そのため、この世界には、魔王がたくさん存在しているらしい。
S級ダンジョンには必ず魔王が居る。
S級と判明しているダンジョンは7個あるから、最低7体の魔王が存在する
っていう事になる。
とりあえず、ラーファには、このダンジョン内のスライムに対する、仲間意識は無いらしい。
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