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12.「スライムの味」

12話です


ヒロイン?登場までカウントダウン開始。


2022.4.9 加筆修正しました。

よろしくお願いします。

~ごみ捨てダンジョン BF3~

「はぁ はぁ、やばい。のどが渇いてきた。」

俺は捨てられてから半日が経過していた。

このダンジョンは無駄に広くて、次の階への階段が全然見つからない。


出てくるモンスターは、相変わらずスライムだけで代わり映えもなく

ほんとにゴミみたいなダンジョンだな。


~1日半 経過~

「はぁはぁはぁ、水分が無いってこんなにつらいのか。」

俺はまだBF3をさまよっている。


高い石の上で何とか寝ることが出来たが、もう唇がカサカサだ。

看護士さんの絵が描いてあるパッケージの、リップクリームが欲しい。

「そういえば、八重歯の先を舌でなぞると唾液がでる。」って

豆知識があったような...。

「おーほんとに出てくる。これは魔法だ!世紀の大発見だ!」


~~~~~~~~~~~~~~


「探索する価値が無いくせに、なんて無駄に広いんだ。」


このダンジョンに入り、スライムが想像してたよりも弱い事がわかった。


俺は生き抜く為の選択肢にダンジョンコアの破壊も取り入れたのだったが...。

1フロアの面積の広さは想定外だった。


BF3はBF2の1.5倍ぐらいの広さになってるんじゃないかと思う。 まぁー知らんけど。


「人間って、何日、水なしで生きていられるんだったかなー」

俺の記憶では3~5日だったと思う。

「ふうぅー。今回のタイムリミットは短いなー。」


~2日 経過~

「やばい、腹も減った、のども乾く。何が、剣と魔法のファンタジーじゃ。

あのタコ神様!ワカメと混ぜて酢の物にしたろか!ゴラァ!

この世界に来てからいい事と嫌な事の割合が1:9ぐらいやんけ!

コールドゲームやぞ!これは、コールド負けやぞ!

ええ加減にせーよ、このダボがぁ!」


腹が減り過ぎてイライラしてきた。

大阪弁まで出てきてしまった。


ダイエット番組で苛ついてるタレントは、やらせだろうと思っていたが

案外マジなのかもしれない...。


~4日 経過~

まだBF3をうろついています。

思考も働いてないのでしょう。

同じ場所をぐるぐる回っているような感覚です。

きっと回っているのでしょう。


一度、生きたスライムを持ち上げかぶりついたが

じゅーという音がして、持上げた腕とかぶりついた唇から煙っぽいやつ

が出たのでやめた。ぺろりとなめたが塩素系洗剤の味がした...。

これは、食えない...。

むかし、日本で、期間限定のガムでスライム味があったのだが...。

そのガムはうまかったぞー!


~4.5日 経過~

「タケオデス。なんだか~スライムを見ると、でっかいわらびもちに見えるのです。」

「タケオデス。最近年のせいかお肌につやと張りが無くカサカサで洗濯板みたいに

なっているのです。」


この日は知らぬ間に、力尽きて寝た...。


~5日 経過~

ダンジョンの床で力尽きて寝てしまったが、溶かされていませんでした。

スライムは、メダカ水槽の中のミナミヌマエビのように、メダカが力尽きて

呼吸が止まるまで手を出さないようです...。



今日は、スライムを倒すたび幻覚が見えます。

もはや、『マッチ売りの少女』ならぬ『スライム狩りの少年』です。


「また、幻覚か?階段が見える。」


俺は力を振り絞り階段まで、歩いた。


少しでも面白い

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