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異世界の酒窓から  作者: やみがらす
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いざ、異世界に?

やっとこ移動しました、さてどうなる事やら

「ところで、その、私がご一緒する方見る限り完落ちしている様にお見受けするのですが?」

「おぅ、先程迄酒宴を開いていたのな、儂と」バッカス様が口を開いた。

「好子よ、我ら神はな、愛し子に作られたものがお供えとして神界に上がって来るのだよ、我ら酒の神はこの世界が愛おしい、数多の酒を作り出しておるでな、だが彼の世界は未だまともな酒自身が無いのだよ、精々がエール止まりじゃな、だから我らの酒宴では彼が未だ体験した事が無い酒を呑む為にこうやって潰れてしまうのじゃ」これは少彦名神様の説明

「故に我らの知の一端を持って彼の世界に憑いて行ってやって欲しい、輪廻転生をするにはまだ暫くの時が必要でな、その間に彼の使途となって彼の世界の酒の発展をさせてやって欲しい」大物主大神様も被せる様に言って来た。


「「どうじゃな?、強制する訳では無いのだが彼の世界に行ってやってくれんか?」」

「あー、はい、折角23歳まで生きて来て何もないままに此処に来る事になってしまいましたので、出切ればもう少し楽しい事も体験してからと思ってます、こんな滅多にできない経験なので宜しくお願いします」ペコリ(実体ないから心の中で頭を下げる)

「うむ、では彼が起きるまでに、酒に関して一通りの事を仕込んで置こうかの、好子よ心の中で眠りたいと思ってくれぬか?」

「我らの分かっておる酒の歴史と、その酒自身が、どうやったら出来たのかを夢見で覚えてくれ」

 あ、寝ればいいんですね?、分かりました、体が無いから横になるとかの行為が無く、お休みなさーいと考えて目を閉じて寝に入るイメージを持つとそのままスルっと世界が暗転した。


 どれくらい寝たのだろうか?、目が覚めたと思った頃には4人の神様が車座に座り込んで仲良さげに酒をあおっていた、又宴会ですか?

「あのー、お三方、お早うございます、今起きました」

「「「む、起きたか?、お早う」」」

「ほれ、ドランクリアよ、お主の使途となる好子じゃ、宜しく頼むぞ」

「おぉ、これはお初にお目にかかる、好子よ、儂はドランクリア、我らの世界である”ヴィテ”に共に来てもらうが良いかな?」

「あ、はい、ドランクリア様、どうぞ宜しくお願いします」

「うむ、では早速に行こうか?、大物主大神殿、少彦名神殿、ディオニュソス殿、頂いた酒誠に美味であった、次は我らが世界で彼女の助力で生まれた酒で宴席を楽しみたい物だ、ではこれにて失礼する」そう言ってドランクリア神様は玉状の私を大事に両手で持ち三神に頭を下げた。


「うむ、ドラン殿その子をよろしく頼む」

「好子よ向こうの世界に行って楽しい事が有るといいの」

「短い付き合いではあったが達者での?好子」

 3神から別れの言葉をうけ「有難うございました」と礼を返した途端に、景色が変わり真っ白な雲が周りに散りばめられた様な場所に出た。


「さて好子よ、まずは先に契約からだな」と言って私に手をかざすと、その瞬間に私の姿が玉から半透明な人状に変ったみたいだ。

「まず、姿形を決めよう、今は顔の形になっているだけで目も鼻も口もついておらん、どういった容姿になりたい?」

「……で、出来ればバッカス様の国の女性の様な容姿になってみたいです……」厚かましいかなぁ?パツ金ぱっちり目バリ高い鼻とか…

「これでよいか?」顔に手をかざしてサクッと顔が出来たみたいだ、今迄は、何て言うか心の目?みたいなモノで回りが見えていたのだが、それが生きている時と変わらない視点が有る状態だった。


「ドランクリア様、あの、鏡って無いですか?、私自分の顔がどんなのか良く見えません…」

「おぉ、それは済まなんだ、これでどうかね?」サッ!と手を振ると全身が写る姿見の鏡が出て来た、ドキドキしながら顔をよく見ると…これが私?、ぜーんぜん前と違うんですけどぉ~~~??瞳は大きく鼻は鷲鼻に近く、唇は少し薄めで黙っていればマヂ美人!やったー!


「さて、体形はどうする?」うん、折角だからフェミニン全開の方向で行きたいな、えーとえーと、あっ!そうだ

「出来ましたら、上から身長170cm程度で体重55キロ程度、上から95で60で90でお願いできますか?」やっぱ厚かましいかな、ドキドキ。

「お安い御用だ、ホレ」、またもサっと手を振ると、おぉ、おぉぉぉぉぉ、谷間で下が見えません!、こ……これが持つ者の悩みと言う事かぁ!


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