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死域からの生還者  作者: 七夕 アキラ
16/54

15.忙しさと庭園準備


 石田たちと部下の警官、そして五人の避難民が上戸森イーグルマンションに到着してから二日が経過する。この間中、石田たちは大忙しだった。

 到着後に全号室の安全確認やら、太陽光発電管理室で異常がないかの把握、五階の号室と603号室しか使用できない状態だったが、それでも物資を搬入。均等分配した。

 遮光カーテンと交換したり、水やガスがまだ使えるかを試し、警戒要員を除いた全員で事故車を動かしてマンション入り口周辺にバリケードを築いたりと。


  石田たちに誤算だったのは、イーグルマンションに防犯用のシャッターがなかったことだ。このせいで、彼らは事故車を使ってバリケードを築くことになった。

 もう一つの問題として、地下駐車場がなく、普通に地上駐車場に車を停車させなければならないことにある。石田たちは自分たちが寝ている間などを使い、他の生存者が盗難しないかという点。

 これに関しては、交代で常に一人か二人がマンションの廊下から夜間でも見張ることで対応する方針に。翌日には石田と鳥越班が新規オープン直前のパチスロ屋に行き、パチンコ玉ケースの確保しに行ったが、運び込まれていなかった。


 確保できなかったことに落胆しつつも、次に彼らは周辺のコンビニへと向かい、水や菓子パン、駄菓子などを調べたが、カップ麺とミネラルウォーター以外は、なにも残っていなかったのである。

 石田たちがコンビニで回収した物をイーグルマンションへと持ち帰ると、今度は彼らの存在をどうやって感じ取ったのかWZたちが、事故車バリケードをバンバンと叩き始めてしまった。

 この音を聞いた他のWZが、徐々に集まり出して最終的には軽く150体にまで増加。3Dプリンター銃と警棒を使い、彼らは射殺と撲殺を済ませると、腐敗臭対策にマスクをした状態でバケツに水を入れて大掃除。


 この後、一騎と創太が火薬を探しに行っている間に澪が作っていたゾンビ誘導空き缶をイーグルマンションの半径600メートル周囲の電柱へと設置して、二日目もあっという間に過ぎてしまったのだ。それと、無線機で無事に到着としか、連絡も入れていない。

 そして三日目、午前九時ちょうど。石田は505号室で、疲れきった表情を浮かべている。最初の二日は移動してきて最初に必要な行動ばかりだったが、今は違う状態。

 石田はたった今、水道水入れたコップを見つめながら盛大なため息を吐き出していた。ゾンビ発生から一週間と二日、どうにかこうにか、今まで保たれていた水質がついに悪くなったせいにある。


「どうかにして水道水の水質改善を試みないとな」


 朝七時半頃から水が茶色くなり始め、現在では完全な茶色。どう見ても、泥水状態であり変な臭いもしている。これが使える全室で起きていて、石田に報告が相次いだ。

 彼は時間経過で、水質が元に戻る期待をしていたのだが一時間以上が経過しても変化なし。


「石田さん、どうしますか?」

「武藤くんと葉加瀬くんに連絡しよう」

「相談ですか?」

「うむ。 向こうがどうなっているかも知りたい」

「了解しました」


 石田は鳥越の質問に、極めてわかりやすい返事をしてリビングに置いてある無線機へと向かう。


 ――高校生の彼らに、解決手段や解決策が思い当たるとは思えないがな。どうにも頼りたくなる気分だ。


 石田は心の中でそう呟くと、周波数設定をしていた鳥越から、どうぞと言われて無線機越しの相手へと話し掛ける。


「こちらはイーグルマンションの石田だ」

『中村です。 武藤くんと葉加瀬くんには、石田さんからの連絡だと伝えてあるので、すぐに返事があると思います』

「そうか。 そちらの状態を確認しておきたいことがあってな」

『おはようございます、石田さん』

『おはようなのだよ。 そちらの用件は把握しているつもりだが、一応聞くのだよ』

「おはよう。 実は朝の七時半頃から水道水が茶色になってしまったのだ。 浄水施設が復旧する見込みがあると思うかい?」

『思わないのだよ』

『浄水場の職員は今までなんとかして、ゾンビを敷地内に入れず噛まれたり、食べられたりしないように努力したとは思います』

『限界到達』

『だろうな。 いつゾンビが入ってくるかもわからない状況じゃ、ゆっくりと寝ることもできない。 それに食料だって浄水施設から出て確保するしかないからな』

「武藤くん、葉加瀬くん、御巫のお嬢さん。 そっちではどうやって水の確保をするつもりなんだ?」

『昨日のうちに必要になるだろう物は準備したのだよ』


 石田たちがゾンビの侵入を拒むために行動をしていた頃、一騎たちは浄水施設の職員が栄養不足による体調不良や感染によるゾンビ化を想定。

 そして、水道局から供給される水が濁るだろうことを見越して、一騎たちのマンションから車で十四分の距離にあるハマダ電機で、浄水器を調達していたのである。

 ちなみに最初は中村たちも無線を聞いていたが、地図を取りに離れていた。その代わりということではないのだが、澪が一騎と創太に合流している。


「その準備とは?」

『ハマダ電機から二種類の浄水器を持ち帰ったのだよ』

『一つは濁った水を専用の容器に入れて、一時間ほどで濾過する機械。これは、入れた量に応じて濾過完了までの時間が変わります。

 二つ目は水が出る場所に直接設置して、瞬間濾過する物です』

「瞬間濾過か。 飲めるのかね?」

『飲めるのだよ。 濾過に必要な専用フィルターを使うタイプの物だから定期的に交換は必須なのだがね』

『ウォターサーバー』

『そうだった。 石田さん、オレたちは近々、警察署を再訪するつもりです。 中村さんたちが教えてくれましたが、署内にはウォーターサーバーが何台かあると。

 ゾンビがいる危険性はありますが、長期的に見ると絶対的に必要になるので取りに向かう予定です』

「そうだったのか。 ハマダ電機に、まだ浄水器は残っているのか?」

『ある』

『あるのだよ。 ただ、そこからだと問題があるのだよ』

「距離か」

『遠い』


 一騎たちが使っている物は、在庫としてはまだある。ただし、キッチンと洗面所、浴室にシャワーとなると、とてもじゃないが数が足りない。

 そしてイーグルマンションからだと、三十五分は掛かる。これは普通に信号待ちの時間を入れてだ。今回、信号機は動いていないが、その代わりにゾンビが活動中。

 あまり考えずに行動すれば、ゾンビたちを引き連れてしまいかねない。それは石田は避けたかった。その時、石田は部下から報告を聞かされる。


「石田さん、問題発生です」

「どうした?」

「502号室と505号室の冷蔵庫が故障しました」

「なんだと!?」

「入っていた飲料、食料は隣に運んでありますが、改めて調達する必要があります」

「他の号室は?」

「今のところ、問題ありません」

「仕方ない。 ここの取り替えた時のカーテンをしっかりと結んで、四階のベランダに垂らせ。 窓を割って中へと入り、ゾンビがいれば射殺。 その後、玄関の鍵を開けてから冷蔵庫を運び出すしかないな」

「了解です」


 石田と部下の会話は、無線機越しに一騎たちにも届いていた。だから彼らは黙って聞いていた。邪魔をしないようにと。


『大変そうですね』

『無理厳禁』

『石田さん、中村です。 イーグルマンションから北西に車で十分ほどの場所にビックカメラの支店があります。 そこへ向かわれてはどうでしょうか?』


 会話が途切れたのを察した一騎と澪から労いと応援。それと中村からの報告が。


「石田さん、上戸森小学校方面で火事です。 生存者がいたのかもしれません」

「火事? 規模は?」

「正確な状況はわかりません。 ですが、あまり風が吹いてないので、民家が数棟ほど全焼かと」

「わかった」


 石田はしばらく様子を見て、風が吹き始めてしまったら今までに水道から出た濁り水をバケツに入れて消火に向かうよう指示を出した。


「武藤くん、御巫のお嬢さん、申し訳ない。 これから浄水器の確保に、全号室の家電チェック、火事対応で忙しくなりそうだ」

『わかりました。 あまり無理はしないでください』

「ありがとう。 今できる最善を尽くすよ」


 石田は無線連絡を終了させて、対応を必要とする三件のことに思考を割き始めた。





 無線機で石田たちも水道水が濁ったことを知って、一騎たちは浄水器を使用していることを教えた。その後、一騎と澪、梓の三人は屋上庭園へと来ている。

 綺麗に咲いていた花も、寿命で枯れてしまった。今はただの土でしかない。ある程度の大きさを持つ庭園をこのままにするのは惜しい。

 澪と梓はそう言って、一騎を連れてここまでやって来たのである。目的は野菜の種を植えて、育てる前の下準備だ。御巫姉妹は実家の御巫神社で野菜を毎年育ててきたから、その知識と経験を活かし、初めての環境でも成功させる気に。


 まず素手で土を触り、柔らかいか固いかを確認。水分が足りていないのか、少し固めなのを把握した澪はバケツに入れた水を少しずつ如雨露(じょうろ)に入れて水遣り開始。

 梓は倉庫の中に大量に積まれていた様々な肥料の中から、一キロの腐葉土を選択し三袋用意。一騎は澪から渡された小さめのスコップで、深さ三十センチほどを掘る。


「澪、梓さん。 なにを育てるつもりですか?」

「ジャガイモ」

「ジャガイモよ。 初心者でも育てやすいし、慣れない土を使うから、これからの季節で他の野菜を栽培する時の簡単な目安にもなるわ」

「ジャガイモですか」


 一騎は横幅三十メートル、縦二十五メートルの花壇とも畑とも言えない場所の土を掘り返しながら聞き返した。


「何度か作ったんですか?」

「毎年」

「澪の言う通り、毎年ね。 収穫したら、ジャガイモコロッケに、ポテトサラダ、天ぷら、ジャガバターとポテトチップスは作ったわ」

「自家製チップス」

「美味かった?」

「美味しかった」


 一騎は二人の言ったメニューを、今年は自分たちも食べたいと思う。澪は一騎が簡単に耕した場所にも水撒きし、梓は倉庫内にあった肥料袋用のハサミで開封。

 一騎が耕し、澪が水を撒いた場所に少量ずつ腐葉土を上から落としていく。


「澪、腐葉土がちゃんと混ざるようにしてくれるかしら?」

「任せて」


 澪は如雨露を片付けると、一騎が耕して梓が腐葉土を撒いた場所へと小さなスコップを持って歩いていく。それと軍手を取り出して、腐葉土が一ヶ所集中しないようにスコップを使って混ぜていく。

 塊になっている部分は軍手を嵌めた両手で、ゆっくり丁寧に揉みほぐしてからスコップを使う。最初からずっと軍手じゃないのは、単純に臭いが手に付くのを彼女が嫌ったからだ。


「梓さん、ジャガイモの栽培に成功したら、次はなにを育てるつもりなんですか?」

「まだ考えていないわ。 野菜も育てるタイミングがあるからね。 ただ、ここの屋上庭園は贅沢だから、時期的に育てるのが早い種類や、完全に季節外れのものでも栽培できると思うわ」

「贅沢? この屋上庭園が?」

「そうよ。 澪も思うわよね」

「贅沢」

「澪、どういうことだ?」

「あれ」


 一騎は訳がわからず、耕し終わると澪に視線を向けた。すると彼女は倉庫を指差した。


「倉庫がどうした?」

「来て」


 倉庫を指差されただけだと、なにがなんだかわからない一騎。すると、澪は話すよりも見せた方が早いと判断。彼の手を引いて倉庫前へと移動する。


「これ」

「ん? 肥料、野菜の種、如雨露にネット? それにビニールによくわからない装置だな」

「鳥避け、温度管理」

「へ?」


 相変わらずの言葉の少なさに少しだけ戸惑ったようだが、それでも数十秒で一騎は正確に理解した。


「鳥が若芽を食べないようにするネットと、もしかしてビニールハウス? それと温度管理の装置か?」

「正解」

「これのどこが贅沢なんだ?」

「一騎くん。 普通、マンションとかの屋上庭園があると思う?」

「あるんじゃないですか? 現にここにもありますし」

「普通のマンションにはありません」


 一騎の答えを聞いた梓は、出来の悪い教え子に諭すような感じの雰囲気に変化する。


「家庭菜園や、ちょっとした規模の農家はネットは購入しても温度管理装置なんて買いません。 というか買えません。 値段が高いので」

「その値段の高い物があるから、贅沢だと?」

「違う」

「違うんだ」

「そう」

「えーっと、梓さん」

「先生です」

「へ?」

「梓先生と呼びなさい」


 ――なんか急に面倒臭い感じの人に早変わりしてるんだけど。もしかして、形や雰囲気作りから始める人系なのかもしれないな。


 一騎が言葉にはせず、こんなことを考えていると澪は彼の思考に気付く。背伸びして一騎の耳元で囁いた。


「正解」

「オレ、まだなにも言ってないんだけど!?」

「格好、形、雰囲気作りから入る人」

「マジかよ」


 一騎は澪から聞かされた内容に、面倒臭い人で正解だったかと思った。


「こほん。 一騎くん、マンション屋上の庭園だと、普通は準備してもネットまでなのよ。 それなのに、ここには簡易ビニールハウスと、温度管理装置もある。

 ここの管理をしていた人が、花や野菜を育てるのが好きな人だったんだと思うわ」

「そういえば、902号室の人が園芸が昔から、マンションの住人に野菜を分けてくれていたっけ。 倉庫の鍵も確か合鍵の一本を持っていたような」

「そうなの? なら、その人に感謝しないとね」

「そうですね。 こんな状況になって新鮮な野菜を食べられるなんて、本来ならあり得ないですもんね」

「そうよ」

「澪。 温度管理装置って使った経験あるのか?」

「ある」

「そうか。 簡易ビニールハウスと温度管理装置、この二つがあるから贅沢なのか」

「そう。 種類豊富、一杯肥料」

「肥料の種類と量も贅沢ってか?」

「わかってきた」

「誉めてるのか?」

「そう」

「そうなのか。 なら、年間を通していつでも新鮮野菜を栽培し収穫し、食べられるのか」

「違う」

「え?」

「違う」

「一年、ずっとじゃない」

「?」


 一騎はネットと温度管理装置があるなら、いつでも新鮮野菜を育て収穫し、食べられるものだと決めつけていた。だから、実際経験のある澪が姉よりも早く否定する。

 彼はキョトンしていると、梓が「素人さんね」と言いながら、腐葉土を撒き終わった。土全体とよく混ぜるのを澪がストップしているから、梓は説明を彼女に丸投げした。


「野菜、お日様必要」

「だろうな」

「温度管理だけ、ダメ」

「ちゃんと日光が当たらないとダメってことか」

「それだけじゃない」

「まだ?」

「野菜育てて収穫。 しばらく土を休ませるの」

「土を休ませる?」

「そう。 間隔を開けずに育てるのダメ。 土が痩せていくから」


 澪は単語会話から少しだけ文章会話にシフトした。彼女は一騎に栽培するだけでなく、間隔を置いて畑や土を休ませる必要性を教えた。それと肥料を使えば野菜は育つが、これを繰り返すと栽培数も収穫量も減ることを一騎は知る。


「そうだったのか。うーん」

「どうしたの?」

「んー? 考え事」

「見ればわかる」

「野菜の完全自動栽培機を、創太なら作れるんじゃないかと思ってな」

「どういうこと?」

「言葉通りだよ。 専用検査機器を使いAIが、土や野菜の成長状態を把握。 必要に応じて間引いたり、水や肥料を追加して育てる機械を作れないかって考えてる」

「ここ用の?」

「ここは広すぎる。 大きさ的にはベランダや室内に置ける程度くらいだ」

「すごいね」

「創太に話してみよう。 もしも作るのに成功したら、澪や梓さんの負担も減るし、石田さんたちにも機械を提供できるしな」


 会話を終えた二人は、梓の作業を手伝って早めに追わせると、708号室の創太の部屋に向かう。ノックすることも、チャイムを鳴らすこともなく三人は部屋を訪問した。


「三人揃って、何事なのだよ」

「創太に作れるかどうか、聞きたいことがあってな」

「作れるかわからない物なのか?」

「オレたちには判断不能だ。 だから、創太に可能かどうかを聞きに来た」

「ふむ。 聞かせるのだよ」


 突然入室してきた彼らに、特に驚いた様子もなく創太は座るように促した。一騎と澪はリビングからイスを引っ張り、梓はベッドに腰を下ろす。


「実はだな――――」


 一騎が澪に聞かせたのと同じ内容を話した。澪と梓は黙って一騎と創太の会話を聞き、可能かどうかだけを知りたいだけだ。


「可能なのだよ」

「作れるのか?」

「もちろんなのだよ。 センサー感度の調整やAIに必要な知識を与えるのに時間は掛かるが、問題なく作れるのだよ」

「安心」

「本当にね。 創太くん、早速で悪いんだけど作り始めてもらえない?」

「すぐは無理なのだよ。 ネットにある栽培知識、方法、肥料を与えるタイミングなど、ダウンロードする必要があるから、実際に作れるようになるには一週間は掛かる」


 創太の答えを聞き、澪は隣に座っている一騎の服を右手の親指と人差し指で軽く摘まんで引っ張った。


「なんだ?」

「早いの?」

「作り始める前の一週間がか?」

「そう」

「早いぞ。 大学とかで使われている、AI管理の栽培機械は設計だけで数ヵ月は必要とされたからな。 作る大きさの差もあるが、凡人には数年は必要だ」


 一騎の回答に澪が驚いている頃、創太は梓から倉庫にあった種を全種類聞いていた。聞き終わると、すぐにインターネットを使って、必要情報を探してはダウンロードを行う。この作業を開始。

 これを見た彼らは、邪魔しちゃ悪いからと707号室へ向かうべく立ち上がった。その直後、創太は一騎たちを呼び止める。


「707号室へ向かう前に、201号室に向かうのだよ」

「どうした?」

「石田に伝えた内容を思い出すのだよ」

「…………あぁ」

「ウォーターサーバー」

「そうなのだよ。 中村たちが詳しい話をして、実行日を含めた計画の打ち合わせをしたいそうなのだよ」

「創太は?」

「僕はダウンロードが済んでからなのだよ」

「わかった」


 一騎は「わかった」と返事をしながらも一度、707号室に寄ってジャーキーを連れ出した。今日は朝からあまり構ってやれていないから、機嫌を損ねないようにと注意して。

 澪と梓は話し合いの時に、喉が渇くだろうからと704号室から回収したカルピスを入れて用意。ジャーキーには水だが、人数分を準備して三人は201号室へと向かった。

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