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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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178.息子、完全復活する【後編】



 リュージは復活し、ベリアルの前にやってきた。


 彼の手には、完全な形の聖剣がある。

 

 まばゆい光はルコとバブコを包み込む。


「な、なんじゃ……?」


「傷。癒えていく……」


 聖剣の持つ能力の一つだ。


 味方に治癒を、そして敵には破邪をもたらす。


「リュージ。なぜ戻ってきた?」


 ベリアルは静かに、リュージに尋ねる。


「僕の手で、全てを終わらせに来た」


「断ち切れるのか? 長きにわたる因縁を? 母の後ろで守られてきたような、軟弱な貴様に?」


 すると背後に立つカルマが、言う。


「貴女は何を見ているのですか、ベリアル。今、息子は立派に私の前に立っているではないですか?」


 カルマはバブコとルコを介抱している。


 彼女たちを守るように、リュージは剣を手に立っているのだ。


「男子三日会わざれば刮目してみよ。息子は代わったのです。強き竜の子へと」


 母の信頼を背に受けて、リュージはまっすぐにベリアルを見やる。


 その目に怯えも甘えもない。


 ただまっすぐに、宿敵であるベリアルを見えていた。


「ほぅ……。戦う覚悟を決めたようだな」


「ああ。僕はもう、逃げない。自分の運命からも、自分の弱さからも!」


 リュージの聖剣が強く輝く。


 カルマたちは立ち上がり、リュージの後ろで戦う構えを取る。


「……成った、か。なるほど、いいだろう。その覚悟と力、存分に見せつけるが良い」


 かくして、最終決戦の幕が上がるのだった。


 

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