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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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173.エルフ、メデューサと戦う【後編】



「ハァッ!」


 チェキータは手に持った長剣で、メデューサに斬りかかる。


 裂帛の気合いとともに繰り出される突きは音速。まさに不可避の一撃。


 白髪蛇女メデューサは避けれない。


 否、回避しない。


 ザシュッ……!


「や、やったのですっ?」


「くく……可愛い攻撃ね、デルフリンガー」


 チェキータの剣は、メデューサの眉間を串刺しにしている。


 だというのに、メデューサは生きていた。


「そ、そんな! どうして生きてるのです……?」


「知らないの、ウサギのお嬢さん? わたくしは不死の魔女なのよ」


 くすくす……とメデューサが笑う。

 蛇を出して、身体中にささった矢を抜く。


「……毒も効いてなかったのか」


「そ、そんなぁ……勝てるわけないのです……」


「……そんなはずはない。きっと、からくりがあるはず」


 落ち込むシーラに、ルトラが励ます。


 チェキータはだんっ! とメデューサを蹴って距離を取る。


 離れると同時に手に魔法の炎を宿し、それを投げつける。


 ドガァアアアアアアアアアアアン!


 床の壁が解けるほどの炎。

 しかしメデューサはピンピンしていた。


「これが全力? デルフリンガー。あなた、昔より弱くなったのではなくて?」


 メデューサは両手を広げる。


 その袖から、大量の白蛇が湧き出る。


 蛇たちは津波のように、チェキータ……ではなく。


「こ、こっちきたのですー!」


「しーちゃん! ルトラ!」


 シーラたちを狙った攻撃だったのだ。

 

 メデューサは急いで、シーラたちへ向かって走る。


 ふたりを抱きかかえて、チェキータは大きく距離を取る。


「まぁまぁ。デルフリンガーったら。どうしてそんな、役立たずを二人も連れてきたのかしらね?」

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