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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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168.邪竜、息子を救出に向かう【前編】



 世界蛇ヨルムンガンドによる攻撃を受けた、チェキータ。


 ルトラの助けがあり、窮地を脱することはできた。


 話はルトラがチェキータをつれ、カルマの家にやってきてから数時間後。


「カルマ……」


 ベッドに横たわるチェキータは、体を起こそうとする。


「無理しないでください、ケガしてるんでしょう?」


 カルマはチェキータの細い肩をつかむと、ベッドに寝かせる。


 チェキータは気まずくて、カルマの目を見ることができなかった。


「ルトラから、大体の事情は聞きました。ヨルムンガンドのことも。メデューサのことも。あなたのことも。……りゅーくんのことも」


 ハッ……! とチェキータはルトラを見やる。


「……ごめん。カルマには、黙っておくのは不誠実だって思ったの」


「この子もりゅーくんと同様、作られた勇者だったのですね」


 ルトラがこくり、とうなずく。


「……人造勇者邪竜殺害計画。邪竜に子供を育てさせ、邪竜を殺す作戦の名前。わたしはカルマに育てられるはずだった。けど愛嬌がないからってことで、計画から外されたの」


 ルトラは弱々しく自嘲する。


「そんな計画があったんですね。……で、チェキータもそれを知っていたと」


 チェキータは深々と頭を下げる。


「ごめんなさい……カルマ。わたし、あなたにそのこと隠してたの。ごめんなさい、ごめんなさい……」


 ぽた……ぽた……とチェキータの目から涙がこぼれ落ちる。


 ふわり、とチェキータの体を、カルマが抱きしめる。


「いいんですよ、チェキータ。私、気にしてませんから」

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