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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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167.エルフ、メデューサと対峙する【前編】



 メデューサはリュージを魔法で眠らせ、結界の中に閉じ込めた。


「くふっ♡ これで邪魔するものはすべて取り除いた。あとは時間がたつのを待つだけね」


 彼女は世界蛇ヨルムンガンドの背中の上に乗っている。


 その隣には、球体状の結界があり、そのなかでリュージが目をつむっている。


 そのときだ。


「メデューサ!!!!」


「あら、デルフリンガー。どうしたの、怖い顔をして」


 空中に浮かんでいるのは、金髪のエルフ美女チェキータだ。


 普段穏やかな微笑をたたえる彼女が、今、射殺すばかりににらんでくる。


「リューを離しなさい!」


「嫌、ですわ」


 ぎりっ、とチェキータが歯がみする。


「……はじめから、これが狙いだったのね」


「ええ。勇者リュージがいると、わたくしの計画に邪魔でしたから」


「リューをどうするの!?」


「世界が滅ぶまで眠ってもらった後、適当に殺しますわ。今死んで、勇者の力が誰か別の人に宿ったら厄介ですからね」


「……リューを、何だと思っているの?」


 チェキータが自分の拳を、白くなるまで握りしめる。


「勝手にリューを作って、勝手に母親を殺すプログラムを組んで、勝手に殺そうとしている……」


「何って、駒に決まってるでしょ?」


 チェキータの額に青筋が浮かぶ。


「……もういい。おまえを殺す」


 ふっ……とチェキータが消える。


「お得意の隠蔽スキルね。ほんと、暗殺向きよね、あなたは」


 相手から認識されなくなる、最強のスキル。


 だが……。


 バシッ……!


「あっ!」


 世界蛇の尾が、姿を消したチェキータの腹部をたたきつけたのだった。

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