表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

328/383

164.終わりの始まり3



 魔王四天王のひとり、メデューサ。


 彼女は邪竜カルマアビスから、最強邪神ベリアルの力を奪った。


 その後カルマを殺害しようとして、その母であるマキナを倒す。


 話はその数時間後。


 メデューサの拠点である、研究室にて。


「くふふふふっ。ようやく手に入れまいた。この力……」


 うっとりとした表情で、メデューサが微笑む。


 その手には闇色の結晶が握られている。


 ベリアルの力の源であるそれを、うっとしとした表情で、メデューサが見やる。


「さて……ベリアル様」


 研究室の奥に巨大な石のイスがある。


 そこには勇者の体に憑依した、邪神ベリアルが座っていた。


「ついにこのときが来たのです。さぁベリアル様。力を取り戻し、世界の破滅させましょう」


「……やめよ、メデューサ。世界を壊すことに何の意味も無い」


「アア、まだそんな世迷いごとを……。しかしもう安心してください。これであなたは本来の自分を取り戻せますわ」


 メデューサはベリアルに近寄り、彼の胸部に、結晶をはめ込む。


「ガッ……! グッ……! ぐぁああああああああああああああああああああ!」


 結晶からベリアルの体へと、邪神の力が流れ込む。


 ベリアルは苦しそうにもだえる。


「あなたは今、勇者の体に残留した勇者の力、そして今取り込もうとしている魔王の力とが拮抗している状態です。正負の力がせめぎ合って、あなたは死ぬほどの苦しみを覚えているでしょう」


 しかし……とメデューサが続ける。


「じき、二つの力が完全に融合し合う。そうなればあなたは無敵の存在になりますわ」


 その場で苦しみもだえるベリアルを残し、メデューサは大蛇ヨルムンガンドのもとへと向かう。


「さぁ、わたくしの可愛い世界蛇。ベリアル様が完璧なる存在になるまでの時間稼ぎをしますわよ」


 メデューサはヨルムンガンドの頭部にひらりと飛び乗る。


「GISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」


 世界蛇は地鳴りを起こすほど、巨大な声で吠えると、地面を突き破って外に出る。


「GISHAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」


 国を飲み込めるほどの巨大な蛇は姿を現し、そしてその巨体を引きずりながら、地面を平らにしていく。


「さぁ! 終わりの始まりを、始めましょう!」


 

書籍、コミックス好評発売中です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ