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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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163.邪竜、母を失う【前編】



 メデューサの襲撃にあい、カルマは命の危機に瀕した。


 だがそれをかばったのは、母マキナだった。


 話は、カルマから邪神の力が奪われた直後。


「マキナ!!!」


 カルマは地面に横たわるマキナの元へ駆けつける。


 彼女は、下半身を失っていた。


 世界蛇という強大なモンスターが、マキナの体を食いちぎったのである。


「待ってなさい! 今治癒を!」


 カルマはマキナのそばにしゃがみこんで、手を伸ばす。


「くそ! どうして治癒魔法が発動しない!?」


 ベリアルの力を失ったからだと、カルマはすぐに気付いた。


 カルマアビスは、ベリアルを取り込む前は、ただのドラゴンだった。


 治癒の魔法を扱うためには、高等な技術と才能が必要となる。


 才能を失った今、カルマに回復魔法を使う力は、ない。


「くそっ! ポーションを! 今取ってきます!」


 カルマは立ち上がって、急いで街の薬屋まで走って行こうとした……そのときだ。


 ハシッ、とマキナが、カルマの腕を掴んで止めたのだ。


「カルマ……良い。わがはいは……もう……助からない。それより……そばにいてくれ……」

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