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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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161.息子、悩む【前編】



 メデューサから真実を聞かされたリュージ。


 彼女は結界を解く。


「リュー!」


 真っ青な顔をしたチェキータが、リュージを抱きしめる。


「…………」

「リュー!? だいじょうぶ!?」


 だが、今は返事をする気力が無かった。


「メデューサ! あなたねえ!」


「あら怖い。美人が台無しよデルフリンガー。それにわたくし、別に何もしてないわ。タダこの子に、真実を教えてあげただけよ」


 メデューサはにっこりと笑う。


「それじゃね坊や。良き選択を」


 ひらひらと手を振って、メデューサはその場から消えた。


「リュー……なにがあったの?」


「チェキータさん……」


 じわ……っと目に涙が浮かぶ。


 リュージは悩みを言葉にすることが、できなかった。


 感情の整理が付かず、ただただ、悲しみにとらわれていた。


 チェキータは何も言わず、リュージをその柔らかく温かな体で包んでくれる。


「僕……僕は……いちゃいけない子だったんだ……」


「ちがう。そんなことない。リューは、必要な子よ。リュー」


 チェキータは必死になってリュージを励ましてくれる。


 彼女の優しさが胸に染みる。

 だがそれだけで、自分のなかで渦巻くこの感情を整理できない。


 ……リュージは選ばなければいけない。


 自分か、それとも、母か。


 どちらの命を優先するかを。

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