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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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160.息子、真相を知る【前編】



 夜。

 カミィーナの街にて。


 リュージは白髪の美女【メデューサ】と邂逅した。


「……僕を作ったのが、あなた、ですって?」


 メデューサの張った結界のなか。

 リュージは目を見開く。


「そう。勇者の細胞を培養し人工的に作られたのが坊や、あなた」


 その事実は、無人島でマキナから聞かされた。


 確かに人工的に作られたというのならば、創造主がいるはずである。


 まさかこの人がそうだというのか。


「……本当、なんですか?」


 にわかには信じがたい事実だった。


『本当だ』


 そのときだ。


 ぱぁ……! とリュージの左手が輝く。


 勇者の紋章が輝いていた。


 すると金髪の幼女、マキナが出現した。


「あら、マキナ。あなた、随分と可愛い姿になったわね」

 

「……黙れ、メデューサ」


 マキナは眼前の白髪女をにらみ付ける。


「りゅーじに何かしたら貴様を殺す」


「あら、怖い怖い。なにもしないわよぉ」


 どうやらマキナとメデューサとは、既知の間柄のようだった。


「りゅーじ。こやつは魔王の四天王が1人だ」


 そうか。

 マキナと同種なのか、この人は。


 しかし第三者の意見が聞けたことで、先ほどのマキナの発言の信頼度が上がった。


「僕を作ったって……いったい、なんのために?」


「くふっ♡ 知りたい?」


「……ええ」


 最大の謎だった。

 自分が勇者のクローンなのはわかったが、どういう意図があって生み出されたのか。


 それをリュージは知らなかったし、本当の親がいないと知ってから、一番知りたいと思っていたことだ。


「それはですねぇ……」


 メデューサはニヤニヤと笑いながら、口を開く。


「邪竜カルマアビスを、滅ぼすためですわ」

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