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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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159.息子、メデューサと邂逅する【後編】



 カミィーナの街にて。


 リュージは【メデューサ】という、白髪の長身女と邂逅した。


「あの……あなたは?」


 するとリュージをかばうように、チェキータが前に立つ。


「リューに手を出すつもりなら容赦しないわよ!!!!!」


「ちぇ、チェキータさん……?」


 そこにいたのは、いつもの余裕あるお姉さんエルフではなかった。


 全身から殺意がわき上がり、鋭い目つきで相手をにらみ付けている。


「あらあら怖いわデルフリンガー。別にあなたの大事な息子を取って食うなんてこと、するつもりはないわ」


 チェキータに気圧されることなく、メデューサはニコニコしながら、リュージに近づいてくる。


「リュージくんね。初めまして。わたくしはメデューサ。あなたに真実を告げにきたのよ」


「真実……?」


「メデューサ! 帰りなさい!」


 チェキータは声を荒らげる。


「別に良いけど、知りたくない、坊や? あなたの真実。あなたの母がどうして、あんな黒焦げになってしまったのか?」


「! し、知りたいです!」


「リュー! そいつに耳を貸してはいけないわ!」


 チェキータはリュージをかばうようにして抱きしめる。


「で、でも……」


「リューは知らなくて良いの。帰るわよ」


 チェキータはリュージの手を引いて、その場から去ろうとする。


「坊や、いいの? いつまでもそうやって、お母さんに甘えるだけで」


「…………」


「この先も真実を知らないで、のうのうと生きていくの?」


「聞いちゃダメ! 帰るわよ!」


 チェキータがぐいっ、と手を引く。


「あなた、ちょっとうるさいわよ」


 メデューサがパチンッ、と指を鳴らす。


 リュージとメデューサのふたりを包み込むように、結界が張られた。


「デルフリンガーをも阻む結界術よ」


「……あなたは、何者なんですか?」


「わたくしはメデューサ。魔王四天王が1人、後方のメデューサ」


 確かに注視すると、メデューサからは、ルコたちと同様の魔力を感じられた。


「……僕の、何を知ってるんですか?」


「全て、よ。わたくしあなたのこと、全部知っていますの」


「それはどうして……?」


 にぃ……っとメデューサが口の端をつりあげる。


「わたくしが、あなたを造りあげたからよ。【リュージ】。人造勇者【最終番号ラストナンバー】」 

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