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外伝-JMG [ジェット・モード・ガン] -  作者: ただっち
最終章ー鳴り響く終焉の咆哮ー
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Mission8-4


 「アマギ!!」

 「はぁい、アマギくんですよ~」

 

 飄々としている邪神アマギは、クトゥルフの肉体から剥がれると、そのままスタンっと地へと降り立った。

 

 「やあ、翔琉。ぶっ殺してやるために、何度も何度も何度も何度も……この時のために、この瞬間のためにちまちまちまちま計画してきて……ようやくだわ」

 「アマギ……お前は確かにオールドアに封じたはず……」

 「いや……まあ、それは確かに……あの時、お前らのせいで全世界全時間軸に配置させていた分身体ごと全てをかき集められ、封じられた……でもな?そんな封印は案外外側から破れるものなんだよ……」

 「外側から?……まさか、イミナが?」

 「いやぁ、あいつはそんなことしねぇよ……まあ、その辺は秘密だ」

 「……なんにせよ、お前がここに出てきてしまっている以上……とにかく、封印は破られた。そう取るべきなのだろうな……」

 

 俺は極度の緊張に襲われた。

 今俺は魔法が使えない上に、足も捻挫してボロボロの状態……つまり、羽のもげた虫同然の状態だ。

 対するアマギは、旧支配者クトゥルフの肉体を所有し、魔法も使え体力的にも肉体的にも余裕がある完全体な邪神……。

 そんなやつの相手をしなくてはいけないのか。

 さすがに部が悪い。

 時間を稼がないと。

 

 「おっと翔琉。悪いけど、前みたいに油断しないために、万全を期してすぐに殺してやるよ……お前が死ねば、レネンも死に、俺の肉体が封印から解かれるからな……」

 「やはり、目的は自身の肉体か‼」

 「それ以外になにがある?俺様の目的は、侮辱したお前を徹底的に殺し、宿っているレネンを殺し、再び神々の実験の続きをやることだ……お前たちは俺様を飽きさせないためにだけ存在する玩具だ……玩具が、持ち主に逆らうんじゃねぇよ!!」

 

 そう言ってアマギは、狂気な笑みと笑い声を叫びながら、再びクトゥルフの中へと消えていった。

 そうか、あいつは肉体を封じられているから……だから、クトゥルフに宿って共生……否、寄生してクトゥルフを復活させてるのか。

 

 「さあ、翔琉……死ねぇぇぇ‼」

 

 そう言ってクトゥルフ=アマギが、石柱さえも軽々粉砕しそうな巨大な拳を振り上げ、そして……俺に向かって振り下ろすのだった。

 

 拳が振り下ろされた瞬間、俺はとっさに横にとんだ。

 そうすれば、全身潰れるよりはましだと思ったからだ。

 だが、その代償に……回避しそびれた捻挫した足は、拳の下敷きになってしまっている。

 それでは皆さん、御唱和ください。

 せーの。

 

 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

 完全に潰された足は感覚がない……かに思えたが、骨が神経を刺激しているようで若干まだ痛覚が繋がってしまっている。

 故に尋常じゃない痛みが襲う。

 喉が枯れるくらいに叫び、汗が止まらなかった。

 身体もがくがくと揺れ、痺れが襲ってくるようだった。

 

 「あはははは、いい鳴き声だね~玩具(かける)

 「うぅ……ぁぁ……」

 「おっと、痛すぎてまともに話せないってか?じゃあ、起き上がらせてやらなきゃな」

 

 そう言ってクトゥルフ=アマギは、クトゥルフの触手を使って俺を持ち上げた。

 

 「さあて、翔琉……俺が昔、お前の世界の貴族に流行らせたゲームをやるからな」

 「ゲー……ム?」

 「えい……」

 

 ボキッ……と、触手が俺を掴んでいた腕を折った。

 

 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 「昔貴族の間でね、奴隷の骨を折るゲームをやっていたんだ♪さあて、翔琉は何本折ったら殺してくださいって言ってくるかな~」

 

 ボキッ……今度は、足の関節。

 

 「ぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 「まだまだ、いくよ~」

 

 ボキッ……左足首。

 ボキッ……右手首。

 ボキッ……左腕。

 ボキッ……肋骨。

 ボキッ……腰骨。

 

 「……」

 「あははは、もはや声もでないってか……だらしないね、翔琉。でもやめないよ……」

 「……」

 

 もう、痛みのあまりなにも考えられない。

 思考も、意識も落ちる……。

 

 「ダメダメ~翔琉。意識は絶対に失わせないからね」

 

 そう言ってアマギは、俺に向かって魔法を放った。

 そのせいで、俺の眠りかけていた意識は覚醒した……が。

 

 「ぁぁぁぁぁ‼」

 「あは♪まだまだやるからね……翔琉」

 

 そう言ってアマギは、足を潰した時の拳を思い切りこちらへ放とうとした。

 だが、それは叶わなかった。

 なぜなら、その腕は切り落とされたからだ。

 そして、俺を捕らえていた触手も。

 さらに空中に投げ出された俺を、素早く抱えて地面に降り立つ拳銃を装備した男がいた。

 いや、俺は彼を知っている。

 これまで、干渉してきたからな。

 

 「博士、お待たせしました‼」

 「……遅いよ、ジェットくん……」

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