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外伝-JMG [ジェット・モード・ガン] -  作者: ただっち
最終章ー鳴り響く終焉の咆哮ー
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Mission8-2

 「それじゃあ、改めまして……3人の太古魔導士の1人であるフルート。得意魔法は植物系の魔法よ。一応学者をしてるわ。よろしくね~」

 

 そんな軽い感じでフルートは自己紹介した。

 これで、ディルから聞いていた異世界からの来訪者は全員揃ったんじゃないかな?

 え?イース?

 イースなら、さっき……海の藻屑になりました。

 

 「さて、皆さん……着きましたよ、ルルイエに」

 

 船の外に広がるのは、不気味な神殿のような建物が広がる旧支配者が眠りと言われた場所ルルイエ。

 この場所のどこかに、天野翔琉博士がいる。

 そして恐らく、旧支配者も……。

 

 「さて、ここからなんですけど……人工知能サンシャインの解析によると、地下に巨大な生命反応があるそうなのです。恐らく、その生命反応はルルイエに封じられた旧支配者クトゥルフかと思います」

 「あの質問。旧支配者クトゥルフってのは?」

 「あー、クトゥルフって言うのはね……」

 

 そう言って白百合が説明しとうとした時、船が大きく揺れ始める。

 船内に置いてあった小物や、俺たちはあまりの揺れに床に投げ出された。

 

 「な、なによ、今の揺れ……」

 『緊急事態発生のため、本艦より全員離脱してください』

 「さ、サンシャイン?何があったんだ?」

 『本艦の海底より、謎の引力が発生。本艦は潜水モードに移行します。しかしそれでは、皆さんがルルイエ内部に潜入できません。なので、皆さんは直ちにこの艦より離脱してください』

 「引力?海底の映像は?」

 『モニターに映します』

 

 巨大なスクリーンに写し出されたのは、巨大な巻き貝のような生命体だった。

 

 「あれは、まさか……サンシャイン今すぐモニターを切れ!」

 

 ブツっ、とモニターは途切れた。

 

 「なんでモニターを切るんだよ!ジェット‼」

 「……あれはおそらく、ガタノトーア。旧支配者の眷族にして、見たものを石にしてしまう石化能力を保有している化け物だ 」

 「そんなものがいるのか!!」

 「直に見てしまっていないから、能力が出なかったのかもしれない……でも、海底に行ったら直に見てしまうことになるかもしれない……その前にルルイエへ‼」

 「でも、やつが海上にでてきたら?」

 「そのために……サンシャインが囮になってくれるって言ってるんだよ……」

 

 ぐっと俺はこらえる。

 もしかしたら、サンシャインは2度と浮上してこないかもしれない。

 そんな事を思ってしまった。

 自分の子供のように大切に扱っていたサンシャイン……。

 そんな戦艦を未知なる化け物とは戦わせたくないというのが、本音だ。

 だが、サンシャインが離脱しろと言ったんだ。

 男に二言は許されない。

 

 「全員この船から離脱しろ!早く!」

 

 そう言って俺たちは戦艦を離脱し、ルルイエの遺跡へと向かった。

 あとに響くのは、巨大な戦艦が沈んでいく不気味な音だけだった。

 サンシャイン……あとは、頼んだよ。

 

 

 ルルイエの遺跡は、なんというか神聖ではあるものの、邪悪な気というかなんというか……そんなよくないものが充満していた。

 それと、臭いもかなり……魚が腐ったような悪臭が漂っていた。

 

 「さて、サンシャインの算出したデータだと、地下に何かあるのよね?」

 

 ディルは辺りを見回して、入り口がないかを探しているが、この建物……どう見ても側面に入口がないのだ。

 単なる柱のようなものみたいになっているのだろうか。

 それとも、入口は別の場所に……。

 

 「おーい、みんな!入口見つけたぞ~」

 

 上空からルルイエを全体的に探索していたジンライはそう叫んだ。

 そして、ジンライが指差す建物へと俺たちは向かった。

 そこには壁画が描かれていた。

 少年が、タコともイカとも形容しがたい化け物と対峙する壁画……そして、最後には世界が化け物によって沈められている絵で終わっていた。

 でも、こんな壁画しかない場所に入口なんて……。

 

 「なにしてるの?こっちこっち!!」

 

 そう言ってジンライは、建物の屋上へと降り立つ。

 俺たちも建物の屋上へ登ってみると、そこには四角い穴が空いていた。

 中は滑り台のようなものになっていた。

 なるほどな。

 ここを行くのか……。

 

 「この穴小さいな……俺たちはともかく、ライたちは体格的に厳しいんじゃないのか?」

 「ふふん~安心しろ。こんなもん、別の姿になればなんてことはないさ」

 「へぇ~別の姿ね~」

 「ちょっとまっててな」

 

 そう言ってライは懐から血のついた白衣の切れっぱしをを取り出して、それを鼻に当てた。

 すると、ライはポンっと、幼児体型に変身してしまったのだ。

 やべぇ、なにこれ。

 かわいい。

 

 「よし、これでよし!」

 

 そう言ってライは率先して穴に飛び込んでいったのだった。

 

 「ライ、かわいいでしょ?」

 

 そう言ってディルは笑っていた。

 

 「ああ、まさか……あんな怖い顔があんなにもかわいい子猫みたいなものになるとは……すげぇな……」

 「ちなみに、これ聞いたら引くと思うけど……」

 「ん?」

 「さっきライが鼻に当ててたのは、翔琉の血のついた翔琉の匂いのついた白衣の切れっぱしよ」

 「それは聞きたくなかったな……」

 

 お前にはがっかりしたよ、ライ。

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