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外伝-JMG [ジェット・モード・ガン] -  作者: ただっち
第5章ー濃霧の大陸に潜む暗殺者ー
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Mission5-1

「【~作戦報告~】

コードネーム:ジェット、ならびに白百合は天野翔琉博士を救助するため、ターゲットの反応があった海底都市【アトランティス】へと向かった。

だが、そこで異世界からの来訪者たちに遭遇。

一触即発となり、戦闘を少々行ったが、命を両者共に失わず事なきを得た。

その後、アトランティス内の巨城へと向かい、99階にてターゲットを確認。

しかし、罠により確保ならず。

その後、ジェット、白百合は各々単独行動開始。

ジェット、巨城地下で雑兵と戦闘。

直後、地下施設にて研究所を発見。

その場にいた【アマギ】を迎撃するも、失敗。

禁じられた兵器【エーギル】起動のため、白百合の応援へ。

戦闘後、アトランティスごと兵器を破壊。

なお、天野翔琉博士はクローンであったため、消息不明で問題なし。

以上……



じゃねーよ!」


ルート隊長は、俺の方に向かって飲んでいたコーヒーの入ったマグカップを思いきり投げつけてきた。

俺は、ひょいっとマグカップをその状態で受けとり、飛び散りかけたコーヒーの滴をカップで回収した。


「なにやってるんですか、ルート隊長。危ないじゃないですか」

「危ないじゃないですかだぁ?危ねぇのは、てめぇの行動だろうがよぉぉぉぉ‼」


ドガッと、飛び蹴りをルート隊長は俺にしてきた。

反撃してもいいのだけど、なにせルート隊長の裏にはミランダさんがいるから、バレたら殺されるほどのお仕置きじゃあすまないから、あえて受けた。

そのまま俺は、後ろに倒れたが、どうにかマグカップは割らずに済んだ。

あぶねぇ……。


「私の能力(アビリティ)知ってるよね?ジェットくん。神眼(ゴッドアイズ)……すべてを見ることができる千里眼のような力を……」

「……うん、そうだね」

「急にタメ語!?……まあ、いいけど……ってよくねぇよ!」

「まあまあ、落ち着いてくださいよルート隊長。怒ると、シワが増えますよ」

「うるせーよ‼おいこら、ジェット。お前、アトランティスで何があった?なんか、全然雰囲気変わったような気がするんだけど」

「ん?あー、気のせいですよ」


はぁ……っと、深いため息をしてルート隊長は話の続きを始めようとしたが、どうやら止めたようだ。


「……さてと……えっと?報告書にあった異世界からの来訪者ってのが……その人たちかな?白百合」

「はい……そうです……」

「どうしたどうした白百合?あんたは、逆にテンションが異常に低いわね……なんかあった?」

「いえ、別に……(ジェットに裸見られたなんて、誰にも言えない……あー、意識しちゃって、ジェットの方を見るとき、目が険しくなっちゃうよ……ううう……)」


ルート隊長は、そんな白百合を放っておいて、つかつかとディルたちの方へと向かっていく。


「始めまして。部下がお世話になったそうで……私の名前はルート。彼らの上司です」

「あら、すみません。こちらから名乗るべきでしたね。私の名前はディル。時間を監視する者にして、天野翔琉の魔法の師匠です。よろしくお願いしますね」

「こちらこそ」


そう言ってディルとルート隊長は握手をした。

まあ、これが普通なのかな?

いきなり、ジンライみたいに襲撃されてしまうのはどうかと思うけどね。


「それで、あなたは?」

「あ、えっと……。なんで、てめぇに名乗らなきゃ……」

「ジンライ?」

「ひっ!すみません!えっと、僕の名前は……」


あ、完全にディルに脅されてるね。

やべぇな……ディル。

流石は母親、と言うべきなのかな?


「僕の名前は、ジンライ。そこのライの息子です。よろしくです……これでいいか?」

「いいか?」

「いいでしょうか!?ディル‼」

「うん。大丈夫だね♪」


笑顔の威圧に圧されたジンライの冷や汗が相当なレベルになっているよ。


「ふむ……ではではっと……ジェットたち。次の任務地へレッツゴー♪」

「「はぁ!?」」


思わず白百合と声を揃えてしまった。

だって、まだ火星に帰ってきてたら一時間も経ってないんだぜ?


「ルート隊長、僕らには休憩なしですか?」

「そうです!ルート隊長‼我々には休息が必要かと……」

「ん?ん?なに言ってるの?休息なんか取らせないわよ?任務失敗の上に、歴史的価値のある都市の破壊……これの罰だと思えば、いいのよ……ね?」

「「……」」


俺と白百合は口をポッか~んと開けていた。

だが、俺は言う。

彼女を気遣って……。


「じゃあ、俺一人でいきます。白百合がアトランティスを壊した訳じゃないですので、罰は一人で受けます……」

「ジェット……」

「ふーん……まあ、いいわ。んじゃ、ジェット。今すぐ、【ムー大陸】に向かってもらえるかな?」

「了解です……」


そう言って俺が転送装置へと向かおうとしたとき、白百合は待ってと声を荒げた。


「私もいきます……前回の任務で彼には借りがある……そんな中で私だけ休んでるだなんて、義理が通りません……なので、私も行っていいですね?ルート隊長」

「せっかくジェットくんが……まあいいわ。じゃあ、二人で向かいなさい……あと、そこの異世界からの来訪者たちは一人……この基地に残って貰えるかしら?ちょっと、聞きたいことがあるので……」


そんなこんなで、ジンライがこの基地に残ることになった。

まあ、ミランダさんとかがいるから、仮に暴れても大丈夫だとは思うけど……なんか心配だ。

ってな感じで、俺たちは現在【ムー大陸】に来ているのだった。

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