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外伝-JMG [ジェット・モード・ガン] -  作者: ただっち
第3章ー海底に滅びし幻想都市と時を操る女ー
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Mission3-1

俺たちはあの悪魔の監獄より抜け出して、今現在火星基地へと帰還していた。もちろん、雷使いの異世界からの来訪者【ライ】をエスコート(連行)して……。そして、作戦司令室にて思いがけない事が起こったのだ。


「え……あの人超かっこいい……結婚して」


ミアがライに一目惚れした。猫族と虎族の種族を越えた恋愛の始まりに思えたがーーー「いや、俺は翔琉一筋なんで」と、あっさりと断られてしまって、ミアが物凄く不機嫌だと言うことだ。


「まあ、それはどうでもよいとしてーーーさてさて、ライ君……教えてくれないか?なぜあの子供……アマギを殺そうとしていたのか……そして、天野翔琉博士の行方を……」


と、ルートは丁寧に尋ねた。ライは目を閉じ……少し沈黙するが、直後目を開いて語り始めた。天野翔琉と自分の思い出……そして、アマギの正体と現在の行方を……。


"天野翔琉……俺の世界では知らないものはいないくらいの【世界を2度も救った異世界の英雄】だ。俺の世界では、お前たちの化学よりも魔法が流通していて、生活などにも魔法を用いていた。事の始まりは、翔琉がとある実験に失敗して起こした爆発だった。その爆発の影響のせいで、俺たちの世界へと飛ばされた翔琉はとある少女と出会い、元の世界へと戻ろうとしていた。だけど、それは多くのの障害に阻まれてしまう……封印されし異界へと通じる扉……封印を解ける7人の仲間集め……悪の教団との死闘……奪われた仲間の奪還……異なった時代からの帰還……巨悪を倒すため、討伐方法が書かれた書物入手のために神殿の攻略……圧倒的戦力差を埋めるための悪夢のような特訓……そして、邪神を討ち果たしてようやく元の世界へと戻れるようになったと思ったら、邪神の策略によって異なる時代へと再び誘われてしまった訳だ……俺や仲間たちは翔琉を元の時代元の世界へと帰らせてやりたいがために、異界へと通じる扉を修復してこの世界へとやってきた訳なんだ。だけど、扉をくぐり抜けた瞬間に、邪神の罠によって俺や他の仲間たちは散り散りになってしまったんだ。だが、運良く俺は邪神を発見したから隙を見つけてどうにか暗殺しようとしたが、お前たちの介入で失敗してしまったというわけだーーー"


「じゃあ、その邪神っていうのが……?」

「そうだーーー邪神アマギ……兄を殺した異常者にて、この世ならざる思想の持ち主……悪魔のような神……それがアマギだ」

「あんなに小さな見た目なのに?」

「あーあ……それは、あいつは不老不死者だからだ。歳は重ねど、見た目は変わらないーーー身体も心も……あいつにとっては世の中すべては自分の思い通りになる道具であり玩具なんだよ……あいつの目的は完全復活……。現在の力は封印されていて極限まで弱まっている……だが、封印したものを殺せば封印が解けて、やつは再び世界を裏から操るだろう……その邪悪な思想で世界を歪めて、世界を今度こそ支配するだろう」


なんか、話が壮大なものになってきたなーーーこの話信じていいのか悪いのか……分からない。だけど、1つ言えるのはこの人?いや、この虎は天野翔琉博士を尊敬してるんだな。じゃなきゃ、こんなにも嬉しそうに楽しそうに博士のことを語れないだろうな。この虎を普段の俺ならば信用するには情報が足りなくて疑うだろうが、なんだか信用してみたくなった。仮に裏切られたら殺せばいいだけだしーーー裏切らなかったら、友達になりたい。こういう仲間思いで友達思いのやつは好きだ。もちろん、人間として(今回は虎だが)。



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