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外伝-JMG [ジェット・モード・ガン] -  作者: ただっち
第2章ー悪魔の監獄と捨てられた少年ー
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Mission2-2

天野翔琉博士がいるかもしれない4つのポイント。全て神話に関係する場所ーーーそして、以前夢で話をしたときに天野翔琉博士には2人の神が宿っていると言う風な話をした。この事は偶然とは考えられない……というか、必然なのかもしれない。神は神の噂のする場所へ……それが、真理なのかもしれない。


「ーーーじゃあ、ジェット!そして白百合!お前たちに任務を与えます!」


ルート隊長は、どーんと腕組をしてそう俺たちにいった。


「ーーー潜入ミッションですね?」

「ええそうよ……でも、今回は単独ではなく、二人一組(ツーマンセル)で行って貰うわよ……この基地最高のエージェント2人でね」

「ええ!ジェットと任務……うわー、最悪……」


白百合はそう言ってはいるが、若干頬を赤めているように見えるーーーそんなに怒ることなのかな?


「まずは、一番簡単そうな場所から選びますかね……」


と、ルート隊長は懐からサイコロを取り出して地面に落とした。まさか、まさかとは思うけど……この隊長……命のかかった任務をサイコロで決めてらっしゃる?


「うし!3がでたから、お前らーーー【タルタロス】に行ってこい!」

「なぜに、3がタルタロス!?」

「いやほら、三つ首の犬の名前じゃん。タルタロス……」

「ケルベロスだろそれ!ケルベロス!」

「……うるさい!行ってこい!」


どん、っと俺は司令室から蹴り飛ばされてしまった。白百合は、ゆっくりと出て来て「ほら行くわよ」と、移動装置のある部屋へ歩いて行った。


「相変わらずね……ジェットは……」

「うるせーよ」


と、ミアがにこにこしながら俺のほっぺをつついている。ガバッと起き上がって、ミアを俺の部屋まで連れていこうとしたが、ミアは「司令室にいる」と言って、司令室へと入っていった。


「……さて、俺も装置へ向かうかな……」


天野翔琉博士を助けるために……今度は失敗しない。絶対に!



【転送完了】


現在地、地獄の監獄といわれる【タルタロス】。溶岩が辺りで流れているせいか、暑い……。


「うわ、ここ超暑いわね……」


と、白百合は胸を少しはだけさせてパタパタと手であおいでいる。俺は、上着に来ていたジャケットを腰元に巻き付けて、拳銃とペンライトを手にそれぞれ持つ。


「白百合、いくぞ」

「はいはい……しょうがないね……」


と、彼女の武器(エモノ)である、ダガーとフックショットを手に持つ。フックショットとは、かの有名なバイオハザー○なんかに出てくるあれと思ってくれてかまわない。彼女の戦闘は変則的で反則的な強さだ。俺程度なんかは、近接戦闘においては彼女に勝てる気がしない。それほどの強さを持っているのだ。


「しかし……暑いね……ここ」

「そうね……それに……」


と、白百合は近くにあった石を蹴る。いや、あれは石ではない……骨だ。何かの生物の骨……と言う風にしか言えない。とてもじゃないけど、地上の生物とは思えないような異形の形をしてる。悪魔でもいたのではないか、または怪物でもいたのではないか……そんな様子だった。


「まさしく、地獄の監獄【タルタロス】……こんなとこに天野翔琉博士いるのかしら?」


その疑問については、俺も思っていた。地上の生物が好んで来るような場所じゃないこんなところに天野翔琉博士がいるとすれば、それは捕まっていると言う風にしか考えられない。


「ジェット!あれ!」


と、白百合が唐突に正面の溶岩の塊を指差す。あれは……溶岩の城?いや、ここはタルタロスってことを考えたらあれは監獄?


「あ!今人影が!」

「む!本当だ……博士?」


俺たちは城へと向かう。悪魔と化物が死ぬまで逃げることができなかったとされる監獄へ……。

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