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外伝-JMG [ジェット・モード・ガン] -  作者: ただっち
第2章ー悪魔の監獄と捨てられた少年ー
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Mission2-1

天野翔琉博士殺害から、一夜明けた。残酷なまでな仕打ちをされた惨い死体は、解剖の結果から天野翔琉博士本人では無いことが発覚した。と言うのも、天野博士のDNAと、今回の天野翔琉だと思っていた人物とのDNAの称号率が100%では無かったのだ。だが、それはほんの0.1%の差……機械のトラブルではないかと疑われても仕方がないのだが、本来同一人物のDNAならば100%になるはずのデータが、なぜ100%にならないのか……と言うことから考えなければならないだろう。つまるところの、今回発見したのは【人造人間(クローン)】であることが考えられる。つまり、俺が潜入したあの施設は天野翔琉博士のクローンを作るための実験施設であったーーーということだろう。


「うーん……やっぱり……天野翔琉博士は未だに行方不明か……」


そうパソコンの画面を見ながら言うのは、ルート隊長だ。そのとなりには、左腕をギプスで固定したミランダ博士と、頬に絆創膏を貼った白百合だ。みな、先の戦闘にて不覚にも不意を付かれて怪我をしてしまった。ちなみに、隊長はお腹を刺されていたんだけど、驚異的な回復力でもはや瘡蓋が出来ているらしく、痒そうにしている。


「天野翔琉博士……彼がいればこの戦争は終わる……でも、どこにいるんだ?」

「というか、そもそもこの世界にいるのかしら?ジェットから聞いた異世界とか魔法とかそういうの……いまいちピンとこないんだよね……」

「ーーー夢オチだったと?」

「いや、夢オチにしては、設定が矛盾してないのよね……例えば、天野翔琉博士はあなたのお祖父様の兄上だとか……あなたが天野家の人間だとか……矛盾してないのよね……」


首を傾げる一同に、1匹の猫は呆れはてている。そして「仕方がないな……」と言って、あるUSBメモリーをパソコンに差し込む。そこからモニターの方に映し出されたのは、大きな世界地図に4つの赤い丸がつけられたものだった。


「ほらほら、人間ども……猫の私ですら思い浮かぶことを、私より遥かに頭のよい人間がやらなくてどうするのよ」

「?ミア……これは?」

「天野翔琉博士の遺伝子情報の強い反応が出た地球のポイントよ!」

「「「なんですと!!」」」


ミア以外、全員が声を揃えて大声で言ってしまった。


「ーーー衛星から、地上に向けて【広域DNA検査】したら、こういう結果になったのよね……4つの場所は全部神話に関係する場所ね……ひとつは地中深くにある【タルタロス】。ひとつは神の怒りを買い滅んだ【アトランティス】。ひとつは蜃気楼の土地【ムー大陸】。そして、最後は邪神が眠るとされる【ルルイエ】……どれもこれも、最近見つけられた【神話】に出てくる場所ばかりね」


神話は実は本当だったのではないかーーーという、仮説さえ生まれた発見だった。物語は空想から現実へと切り替わる発見……このどこかに本物の天野翔琉博士が……。

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