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クロノメ  作者:
1/3

Au revoir

はじめまして。厨二っぽい小説が書いてみたいと思い書かせていただきます(( 文字を書くというのは難しいです。

 その日の月は青かった。

 黄でも朱でもなく、青だった。

 雲一つないのにも関わらず空に星は見えない。

 不気味な景色だった。


「綺麗だ」


 そんな景色を恍惚とした表情で彼は見つめる。

 その赤く光る両の目を細めながら。

 まるで自分の最愛の人を見る目つきで。


 彼は視る。


「ねえ、君もそう思わないかい?××」

 そしておもむろに振り返り俺を見る。青い月を背景に微笑む。


「……そんなの、思わねぇよ。思わねぇし、想わねぇよ」

 顔を顰めながら、言葉一つ一つを確かめるように俺はそう言う。

 きっと非常に嫌そうな顔をしているんだろう、俺は。


 しかし、全否定をした俺を彼は満足そうに見つめた。


「そうか、それは残念だな」

  

 全く残念そうに見えないのは俺だけだろうか。


「お前の面はいつ見てもイライラする。……まぁ、もう会うこともないだろうが」

 そんな彼をまっすぐに睨んで俺は言った。

「はは、そうだね、そうかもしれない」

 そんな俺の言葉をまるで気にせずに笑う。

「ふふ、なんだいその不満そうな顔は。……人の気持ちを構成している全ては理不尽で、不可解なものからできているんだよ?」

 

 ち、気に食わねェ野郎だ。


「……そろそろお別れかな」

「そうか、さっさと行け」

「最後まで冷たいなあ」

「当然だろ」


 そんな俺の答えを、寧ろ嬉しそうに聞きながら彼は言った。


「Au revoir」


 そう言い残して消えた。

 そう、文字通り。

 消えたのだ。

ありがとうございました^^//

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