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天罰地蔵

掲載日:2026/04/27

昔々あるところに、小さな村がありました。

ミラの人たちは仲良く暮らしています。

ところが、村の人たちにはある悩みの種がありました。

それは、『小太郎』という男のことです。

小太郎は、村の人にいたずらをする、動物をいじめる、作物を勝手に食べるわで、皆困り果てていました。

ある日、一人のお坊様が村にやってきました。


「私は修行の旅をしているものです、どうか今晩だけ泊めてはもらえないだろうか?」


お坊様の言葉に、村の人たちは喜んで迎え入れました。

村の人たちが、夕飯の準備をしてい居ると、小太郎が鶏をいじめていました。


「これ!! 小太郎!! そんなことをしてはいけないだろうと言っているだろう!!」

「へっへーんだ!! そんなことは知ったこっちゃないね!!」


小太郎は、べー!! と舌を出して逃げて行きました。

村の人が困り果てていると、お坊様が言います。


「何やらあの者に困られている様子、訳を聞かせてくれないか?」


村の人はお坊様に聞かせました。

昔は素直で優しかったのですが、大人になり自分たちを困らせるようになったと。

それを聞いたお坊様が少し考えます。


「それならば、私に一つの提案があるのだが。」


その言葉に、村の人はその提案に縋りました。

次の日、小太郎が散歩をしていると、一つのお地蔵様が立っていました。


「何だぁ? これは?」

「そのお方は『天罰地蔵』様だ。」

「天罰地蔵ぉ?」


小太郎はお地蔵様をじろじろと見ます。


「どうやろお主は、村の人たちを困らせてるようだな、そのうち、このお方から天罰が下ろうぞ。」

「天罰だ? そんなこと知っちゃことじゃないね!!」


お坊様の言葉もむなしく、小太郎はあろうことか、お地蔵様を蹴り倒してしました。

それに満足した小太郎は、その場を去って行きました。

お坊様は倒れたお地蔵様を起こし、汚れをふき取ります。


「なんてことを……、天罰地蔵様、どうかあの者に天罰を。」


お地蔵様に手を合わせ、お供え物をすると、お坊様は村から去って行きました。

そして夜が来て、小太郎はぐ~すか寝ています。

しかし、だんだん顔が険しくなっていきます。

そして、小太郎は夢を見ます。


真っ暗の中、小太郎はキョロキョロを辺りを見渡します。

すると、上から声が聞こえてきました。


『小太郎、小太郎や。」


声のする方を見ると、そこには、朝蹴り倒したお地蔵様がいました。


『其方は村の人を困らせ、動物をいじめたな?』

「そ、それがどうしたってんだ!!」

『そのような者には、天罰じゃー!!」


ゴロゴロドッカーン!!


お地蔵様は優しい顔から怒った顔になり、小太郎に雷を落としました。


「ギャー!!」


雷を落とされた小太郎は、真っ黒になり、涙を流します。


『どうじゃ? まだ反省せぬか?』

「いいえ!! 反省しました!! もうやめてください!!」

『では、其方がすべきことはわかるな?」

「はい!! みんなに謝ってきて、心を入れ替えます!!」

『よろしい、わしはいつまでも見ておるからな。』


そう言うと、お地蔵さまは消えていきました。

次の日の朝、小太郎は飛び起き、村の人たちと動物たちに一生懸命謝りました。

小太郎が改心したのを感じ、村の人たちは小太郎を許しました。

そして、お地蔵様を毎日磨いています。

お地蔵様は祠に入り、平和になった村を、いつまでも見守っているそうです。

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