表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死者の休暇届(バカンス・リクエスト) ――サン・ジェルマン伯爵、あるいは人類最古の加害者による華麗なる言い訳  作者: 如月妙美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/11

第5章:ルイ15世の宮廷と、光りすぎる男

 そして18世紀。彼は自らの長い旅路の中でも、最も洗練された、転がるように軽やかな悪名高い仮面、「サン・ジェルマン伯爵」を被った。  ヴェルサイユ宮殿に現れた彼は、文字通り「輝いていた」。彼のコートのボタンや靴のバックルには、当時の科学では説明できないほど完璧に、ナノレベルで磨き上げられたダイヤモンドが散りばめられ、ろうそくの光を浴びるたびに、まるで宇宙船の着陸灯のような眩い輝きを放った。

 「伯爵、あなたの宝石は、太陽の欠片を直接切り出したかのようだ. これに比べれば、王冠の宝石など曇ったガラス玉にしか見えない. 一体、どこの山脈から採掘したのだ?」

 ルイ15世は、自身の所有する、不注意な扱いによって大きな傷のついた巨大なダイヤモンドを彼に預けた。数日後、返ってきた宝石は傷一つないどころか、原子配列レベルで不純物が除去され、暗闇の中で自ら発光しているかのような不可思議なオーラを放っていた。

 「陛下、炭素の整列が少しばかり『わがまま』を言っていたので、優しく指先で説得して並べ直しただけですよ. 宝石も人間も、適切な配置ロケーションが必要なのです. 本来の輝きを忘れているだけなのですよ. 社会構造も同じではありませんか?」

 カインは優雅に会釈した。実際には、額のコードを通じて局所的なエントロピー減少フィールドを展開し、原子をパズルを解くように移動させただけなのだが、この時代の宮廷人にとっては、それは神の奇跡か、あるいは禁断の魔術にしか見えなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ